ここ最近ちょこちょこ仕事が忙しくなってきて、なかなか日記が書けなかった?。

とはいってもまだまだ忙しいシーズンに入るには早すぎるので、ある日は1日中忙しかったり、次の日はなーんにもすることがなかったり、という感じですが。

で、今日はまた映画。しかもまた邦画の話です・・・。

「レッド・シャドウ 赤影」というのを観ました。2001年作。
北野監督の「監督、ばんざい!」を見てデイブが言った。「かっこいい忍者映画が見たいなあ!」

そしたらレンタルストアに置いてあったのがこれ。

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ネットで人々のレビューなんか見ると、みんな楽しんだようですが、私個人の感想はよくないです。

まずこれは全然忍者映画じゃない!
まあ、現代風の忍者映画にしたい、というのはわかるんですが、どこにも「忍び」の精神が見られないです。
どっちかと言うと悪者のほうの忍者のほうが「忍び」精神が垣間見れたくらいで。
キャストが豪華だけど、主演の3人にキレもなく、全体的に締まりもなく、あまりにコンテンポラリーすぎましたね。

見た目を今風にするのはいいけど、話し方くらいは時代背景を考えてもよかったんじゃないかなあ。

音楽もなんだか映像とあってる感じもせず、やたらと音量ばかりが大きく、耳障り。
その辺のバランスもよくなかった。

中野 裕之監督はミュージックビデオの出っていうけど、音が前に出すぎちゃってる感じだったのはそのせいかしら?

どれもこれも中途半端な気がするんですよ。
中盤意味もなく入って来る自然の映像(川のイメージ)も、きれいではあるけど、なんだか唐突すぎるし。
それは必要なの?と思っちゃう。

私は時代物に詳しいわけではないけど、でも興味はあるし、これはあまりにも時代背景がなってなくて、リスペクトも感じられませんでした。

新しいものを作りたい!という情熱は感じられるけど、もうちょっとうまくできなかったかなあ?

キャラクターも軽さしか感じられなかったし・・・安藤政信さんはかっこいいけど、もうちょっと貫禄のある演技がほしかったなあ・・・

それに麻生久美子さんのあの衣装はいかがなものでしょう?男の人には受けるだろうけど、あれはないでしょう?なんかいかにもすぎる。

もう最初の20分くらいで「あ、この映画はうちら向けじゃないな」って言うのを感じ取り、デイブは結局途中で見るのを辞めてたし。
私は一応最後まで見たけどね。
外国人のデイブでさえあまりの歴史的背景とのちぐはぐさに苦笑するほどだから。
エンターテイメントと言っても、やっぱりベースラインはしっかりしておくべきかと思います。


デイブは途中まで見終わって一言、「で、レッド・シャドウって何?」。

そういわれて考えてみれば外国人にしてみれば「赤影」=「レッド・シャドウ」とはわかるはずがないですよね。
作中でそういわれているわけでもなし。

でも北米でもこうやって発売されているわけですからね?。

この映画見て面白かった!って人には失礼ですが、私達にはまったく面白くもなく(いや、ある意味見方を変えるとどこまではずしてるかを見るってところでは面白い)、なんだか後味の悪い作品でした。コメディとしてみたほうがいいのかも。

これ、見た人はいますか?
ぜひどう思ったか聞かせてほしいです?。