俳優エミリオ・エステベスがメガホンを取った映画「Bobby」、前から気になっていたんですが、ようやくDVDで観ることができました!
http://www.bobby-movie.net/
私の好きなウィリアム・H・メイシー氏が出ていたことで気になっていたんですが、すごい豪華出演者です!
監督のエミリオだけでなく、彼の父、マーティン・シーン、アンソニー・ホプキンス、ハリー・ベラフォンテ、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、クリスチャン・スレイター、ローレンス・フィッシュバーン、ヘレン・ハント、リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド、へザー・グラハム、アシュトン・クッチャー、などなど、もうすごいです。
この作品はロバート・F・ケネディ(有名なジョン・F・ケネディの弟)が暗殺された夜(実際はその夜には亡くなっていませんが)、その現場となった、アンバサダー・ホテルに居合わせた人々を絡ませて、ボビー(ロバートの愛称)の政治的精神を浮き彫りにするというもの。
ロバートを役者を使って描くのではなく、彼がどれくらい当時の人々に大きな影響を及ぼしたか、彼がいかに当時の希望の星であったか、というのをフィクションの登場人物たちによって描き出す、というのが面白かったですね。
私はケネディ家について、また当時のアメリカの歴史については疎いですが、キング牧師暗殺から数ヶ月ということで、その辺からはとりあえずの歴史背景はみえているものの、やはり、もう少し知識をもってから見たほうが面白いかもしれません。
もともとマーティン・シーンが大のロバートの支持者だったということで、息子のエミリオもそれを受け継いで、この映画を作ったわけで、ボビーのいい面だけを浮き彫りにしていますが、でもまあ、作品として、ボビーについてだけでなく、当時の人々の様子、社会状況といったものを描いたものでもあるので、そういう意味でも非常によくできた作品だなあ、と思いました。
さっき上であげただけでなく、いろんな役者さんが出てきているんですが、一番印象に残ったのはホテルの食堂チーム。食堂で働くメキシコ系のホセ(彼がボビーと握手をした時に、ボビーが撃たれたということで、彼のみが実在の人物だそうです)とその直属のリーダーであるミゲルと、コック役のエドワードでしょうか。
あ、あとクリスチャン・スレイター演じる食堂チームの大ボス、ティモンズもここに入るな。
いかにも正直で好青年といった感じのホセにフレディ・ロドリゲス、そんな彼にうるさく言いながらも一緒に一生懸命に働くミゲル、そしてそんな彼らをもっと大きな心で受け止めるエドワード役にはローレンス・フィッシュバーン。
部下には厳しく、恐れられている様子のティモンズも、実はそんなに悪い人ではないようだし・・・
とくにホセとエドワードのシーンがよかったです。
他にもとにかくいろんなキャラが出てくるんですが、個人的には他にシャロン・ストーンがよかったなあ、と思いました。
ヘアスタイリストという役で、いかにもなヘアとメイクで出てくるので、途中までそれがシャロンだとは気づかなかったんですが、彼女の役、なんだかとっても印象に残りました。
ジョン・F・ケネディは亡くなり、キング牧師も暗殺され、残る希望はボビーのみ、と言われていた当時。
ベトナム戦争の泥沼化にうんざりする人々、または迫りくる兵役におののく若者、そんなことはまったく関係ない、とドラッグにはまる若者。同じく、関係ないといって華やかな社交生活を送るカップルたち。
公民権運動とケネディ家に希望を抱く人々・・・
でも観ていて思ったのは、これは1968年の物語だけど、今とも重なるところがいっぱいあるなあ、ということ。
今はただボビーのような希望の星といわれる大物がいない、ということでしょうか。
人々はいつの時代も、さまざまな悩みを抱え、何かにおびえ、かつ、だからこそ希望を見出そうと模索している。
そんな様子を実にうまく描いていたなあ、と思いました。
あとこの作品のためにつくられたというブライアン・アダムスが書き下ろし、それをアリサ・フランクリンとメアリー・J・ブライジが歌い上げた「Never Gonna Break My Faith」も非常によかったです!
これ、手に入れたいな。
日本でも既に公開済みでDVDは夏に発売ということなのですが、これ、ぜひおすすめです!
http://www.bobby-movie.net/
私の好きなウィリアム・H・メイシー氏が出ていたことで気になっていたんですが、すごい豪華出演者です!
監督のエミリオだけでなく、彼の父、マーティン・シーン、アンソニー・ホプキンス、ハリー・ベラフォンテ、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、クリスチャン・スレイター、ローレンス・フィッシュバーン、ヘレン・ハント、リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド、へザー・グラハム、アシュトン・クッチャー、などなど、もうすごいです。
この作品はロバート・F・ケネディ(有名なジョン・F・ケネディの弟)が暗殺された夜(実際はその夜には亡くなっていませんが)、その現場となった、アンバサダー・ホテルに居合わせた人々を絡ませて、ボビー(ロバートの愛称)の政治的精神を浮き彫りにするというもの。
ロバートを役者を使って描くのではなく、彼がどれくらい当時の人々に大きな影響を及ぼしたか、彼がいかに当時の希望の星であったか、というのをフィクションの登場人物たちによって描き出す、というのが面白かったですね。
私はケネディ家について、また当時のアメリカの歴史については疎いですが、キング牧師暗殺から数ヶ月ということで、その辺からはとりあえずの歴史背景はみえているものの、やはり、もう少し知識をもってから見たほうが面白いかもしれません。
もともとマーティン・シーンが大のロバートの支持者だったということで、息子のエミリオもそれを受け継いで、この映画を作ったわけで、ボビーのいい面だけを浮き彫りにしていますが、でもまあ、作品として、ボビーについてだけでなく、当時の人々の様子、社会状況といったものを描いたものでもあるので、そういう意味でも非常によくできた作品だなあ、と思いました。
さっき上であげただけでなく、いろんな役者さんが出てきているんですが、一番印象に残ったのはホテルの食堂チーム。食堂で働くメキシコ系のホセ(彼がボビーと握手をした時に、ボビーが撃たれたということで、彼のみが実在の人物だそうです)とその直属のリーダーであるミゲルと、コック役のエドワードでしょうか。
あ、あとクリスチャン・スレイター演じる食堂チームの大ボス、ティモンズもここに入るな。
いかにも正直で好青年といった感じのホセにフレディ・ロドリゲス、そんな彼にうるさく言いながらも一緒に一生懸命に働くミゲル、そしてそんな彼らをもっと大きな心で受け止めるエドワード役にはローレンス・フィッシュバーン。
部下には厳しく、恐れられている様子のティモンズも、実はそんなに悪い人ではないようだし・・・
とくにホセとエドワードのシーンがよかったです。
他にもとにかくいろんなキャラが出てくるんですが、個人的には他にシャロン・ストーンがよかったなあ、と思いました。
ヘアスタイリストという役で、いかにもなヘアとメイクで出てくるので、途中までそれがシャロンだとは気づかなかったんですが、彼女の役、なんだかとっても印象に残りました。
ジョン・F・ケネディは亡くなり、キング牧師も暗殺され、残る希望はボビーのみ、と言われていた当時。
ベトナム戦争の泥沼化にうんざりする人々、または迫りくる兵役におののく若者、そんなことはまったく関係ない、とドラッグにはまる若者。同じく、関係ないといって華やかな社交生活を送るカップルたち。
公民権運動とケネディ家に希望を抱く人々・・・
でも観ていて思ったのは、これは1968年の物語だけど、今とも重なるところがいっぱいあるなあ、ということ。
今はただボビーのような希望の星といわれる大物がいない、ということでしょうか。
人々はいつの時代も、さまざまな悩みを抱え、何かにおびえ、かつ、だからこそ希望を見出そうと模索している。
そんな様子を実にうまく描いていたなあ、と思いました。
あとこの作品のためにつくられたというブライアン・アダムスが書き下ろし、それをアリサ・フランクリンとメアリー・J・ブライジが歌い上げた「Never Gonna Break My Faith」も非常によかったです!
これ、手に入れたいな。
日本でも既に公開済みでDVDは夏に発売ということなのですが、これ、ぜひおすすめです!