「The Prestige」という映画を借りて観ました。
これもデイブセレクト。

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ちょうど去年の暮れ頃ですか?これと「The Illusionist」とかいうエドワード・ノートン主演のがどっちもマジシャンを題材にした作品で同じ頃に公開していて印象には残っていたんですが、個人的にはそれほど興味はなかったのよね。

が、これがですねー、思ったよりよかった!
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールがライバルという設定なんですが、作品全体に謎をちりばめていて飽きさせない!
ところどころ「?」なところもあるけれど、緻密に作られていると思いました。
作品の見た目、美術もよかったです。確か何かオスカーにノミネートされていたはず。

でもね、ライバルを打ち負かしたい!という思いでこのマジシャン達の人生が多くの犠牲をうんで、なんだか見た後寂しくなったな。
というのは二人ともライバル心をいい方向に持っていけなかったからかな?

私が見た感じでは、これは「ライバル」という物語というよりも悲しい人間の性を描いた作品のように思いました。
そしてそれに翻弄された女性たちも哀れでした・・・

今回いつもはいい人な役が多かったヒュー・ジャックマンがかなりダークな役だったので驚きました。
クリスチャン・ベールはよいキャスティングだったね!
彼の整った顔が一体何をたくらんでいるのかわからないキャラクターにぴったりはまってて、怖いくらいだったし。

この映画には他にもマイケル・ケイン、スカーレット・ジョハンソン、そしてデイヴィッド・ボウイまでもが出演。
ロード・オブ・ザ・リングスでゴラムを演じたアンディ・サーキスも出てます。
いやあ、豪華です。
スカーレットはあんまり大きな役ではないのね、それよりもクリスチャン演じるアルフレッドの妻サラ役の女優さんのほうが印象に残ったかな。

ひとつ謎だったのは、ヒュー演じるマジシャンはかなりのお金持ちのようなんだけど、それがどうも腑に落ちないのよね。マジシャンとして決して成功していたわけでもないのに、どこからお金を得ていたんだろうか・・・

後半は結構どんでん返しというか、サプライズがあってなかなか見ごたえのある作品でした。
せっかくなのでもうひとつのマジシャンものも見て見たいと思ってます。