前回おばか映画を紹介しましたが、今回もおばか映画。
が、おばか映画でもちょっとジャンルが違うかな??
それは「Borat」。
副題もついていて、これが長い!Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstanときたもんだ。

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それにしても、いやあ、すごい映画だった・・・

日本でも今年公開されるようですが、果たして受けるだろうか・・・
日本のオフィシャルサイトはこちら→http://movies.foxjapan.com/borat/
または詳しくはこちら→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88

バックグラウンドとしての知識が何もなく見たから、私はこれみてなんかいやーな気分になったんですが。
というのは、Sacha Baron Cohen演じるこのBoratっていうのは彼のTV番組内でのキャラクターなんだそうですね。それをまず私は知らなかった。
でもこの作品自体、フィクションでありながらもドキュメンタリーという組み合わせ。
どこまでが本気なのかはじめはまったくわからなかった。

さっきも言ったように、私個人はあまり楽しめる作品ではなかったな。
面白い場面もたくさんあるんですよ。
でも、これはなんかあまりにここに登場する人たちに失礼なんじゃないか、と思ったから。

Sacha Baron Cohenはユダヤ系イギリス人ということで、アメリカに対するこういうシニカルな見方はよくわかるけども、それをものすごい個人レベルまで引き下げているところがどうもね・・・

もちろん出てくる人たちの何人かは困った発言をしているけど、銀行員とか、車のインストラクターとか、そういう普通に仕事の一環としてBoratを接した人たちの困惑ぶりを面白がっているのは、これは失礼だって思う。

この作品が作られた意図もわかるけれども、あまりにリスペクトがないし、下品で、これが普通に笑えるシーンよりもインパクトがありすぎて、どうも見た後味が悪かったです。

でもそんな風に思ったのは私だけかなあ・・・
こっちでもかなり評判になっていて、オスカーにもノミネートされたくらいだしね・・・

ただ日本では見た人がこれをどこまでいろんな文化的バックグラウンドを理解しているかによって受け取り方がまったく変わってくるんじゃないか、と思うなあ。

これをただのコメディとして受け取るにはあまりに攻撃的な気がするから・・・
なんか感想をあまりうまく表現できないんだけどね・・・

カナダでこれ、見た人はいるかなあ。いたらぜひどう思ったか、聞かせてくださーい!