ここ最近、まったくいわゆる「いまどき」の音楽を紹介してないですねー。
が、私の中ではここ最近(といっても結構長い)クラシックなソウルが熱い!のである。
アル・グリーンにサム・ムーア、おやじソウルがディープでよい!のである。

で、今回もまたまたクラシックといってもいいかな?そんなソウルものを。

でも今回はグループものです。

The Staple Singers、ステイプル・シンガーズ、は「I'll Take You There」を聴いて、かなり前から気になっていて、ベスト盤一枚くらいは手に入れたい!と思っていたんですが、ローカルな小さなCD屋にはなかなか置いていなくて、ネットでオーダーでもしようかなあ、なんて思っていたら、サムの新譜を買いに行ったときに発見!!
こういうのは嬉しい。

The Staple Singers : The Stax profilesというアルバムです。
スタックスはソウルファンならばよく耳にするサザンソウルを代表するレコードレーベルのひとつでしたが(特にオーティス・レディングの活躍が知られています)、その辺はここ→http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/booker-t-mgs.htmをみてもらうとして・・・

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The Staple Singersはファミリーバンドなのですよ。
お父さんの「Pop」と3人娘(初期は息子も)でゴスペルバンドをやっていたのですが、
スタックスと契約して人気になりました。公民権運動が盛んだった頃、彼らの曲もかなりその時代とマッチして聞かれたようです。当時はそういう社会的なことを音楽で主張するのはフォークシンガーが主にやっていたことだったので、ソウルでもやっている!ということで「soul folk」と呼ばれたそうです。
彼らについてはここ→http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD11430/index.html

有名どころはやはり「I'll Take You There」,「Respect Yourself」あたりかと思うけど、どの曲もいいですよー。全体的にノリもいいし、でも非常にメッセージ性があるのも気に入った!リードのMavisは今でも現役で歌っていたと思うけど、彼女の声がソウルフルで、いい!若い彼女のちょっと生意気な感じが声に溢れている感じ。
「ちょっと私の言ってること聞いてよ、みんな!」という。
Popの落ち着いた、温かみのある声もいいです。

他にもコーラスも印象的な「If You're Ready」、タイトルの繰り返しが印象的な「Are You Sure」、
一緒にシャナ・ブン・ブン・イェ!!と口ずさみたくなる「Heavy Makes You Happy (Sha-Na-Boom-Boom)」
ライブ録音の「Oh La De Da」も迫力あるし、 Sly & the Family Stoneの「Everyday People」などなど・・・

歌詞をいくつか検索してみたけど、あんまり見つけられなかった・・・
これからもっと聞き込んでなんとか歌詞を聞き取りたいと思いまーす。

これらの曲、そのメッセージは今でも全然色あせず、通用すると思うなあ。
Respect Yourselfなんて、まさにどの時代でも、みんなが言い聞かせていく言葉かも。

残念なことにPopは2000年12月に84歳でなくなってしまいましたが・・・
http://www.beats21.com/ar/A00122902.html
Mavisは2004年にソロで「Have A Little Faith」というアルバムを出していますが、
やっぱり声のパワーはちょっと衰えてしまっている感じですが、掠れ気味の声が今度は年輪を重ねて渋くてこれはこれでかっこいいです。
これからも頑張って歌いつづけてほしいです。