はい!そういうことで、ナイアガラからトロントに帰ってきましたあ!

私がナイアガラに行くのはこれでもう4度目なんですが、今回はAl Green(http://www.algreenmusic.com/)のライブがメイン!

今回のこのナイアガラ小旅行については2回くらいにわけて書こうと思っているんですが、
まずはやっぱりメインのライブ!

ナイアガラにここ数年新しく出来た
Niagara Fallsview Casino Resort
(http://www.fallsviewcasinoresort.com/)
というでっかい建物の中にある
The Avalon Ballroomというのが今回のハコでございます。
1500人くらい収容というんだけど、このくらいの大きさがちょうどよいね。
私はドームとか、武道館とかは大きすぎてあんまり楽しめない・・・

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ここはね、いいハコでした。うちらは半2階席みたいなとこの左で結構後ろの席だったけど、
それでもちゃんとアルが見えたし、椅子も座り心地がいいの!アルコールも飲めるようになっていましたー。

ライブは思ったより年配の客層だったけど、(まあアルの全盛期が70年代だからね)ちらほらと若い人も。
席を立ってノリノリという人はあまりいなかったけど、でも声援なんかはかなり熱気がこもっていましたよ。

それにしてもアル!!いやあ、彼、本当にチャーミングです!
今60歳だったかな?ライブ自体は1時間半くらいで決して長いとはいえないのは年のせいかもしれないけれど、
でもこの1時間半、ずーっと飽きさせない!エンターテイナーだなあ、と思いました。

声はお得意のファルセット、たまに音をはずしたりもしちゃってましたが、それもご愛嬌でやっぱりよかった。
まだまだパワフルに歌ってます!

10人以上のバンドを率いて、アル、フットステップも軽やかに踊る!これがすごいかわいいの!

トークもすごく楽しかったし。
バラの花をお客さんにあげたり、キスのサービスまで!

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彼が歌うのが本当にすきなんだなあ、ファンとこういう時間を共有するのを楽しんでいるというのがよくわかるし、
なによりもアルのチャーミングな性格がライブに非常によくあらわれていて、それがすごく素敵だなあと思いました!

とにかくライブ中ずーっと笑顔でいられるんですよ。アルのポジティブパワーのおかげです。

びっくりしたのは二人の若いダンサーがバンドの中にいたこと。若い客層を意識してのことなのかな??
そんな若いダンサーと一緒におどけて踊ったりするんです、アルが!お茶目な人だわ。

あとバックコーラスは女性二人だったんですが、そのうちの一人はアルの娘さん(Deborahだったかな?)なんだそうです!

バンドもホーンも入っててよかったよー。やっぱりこういうバンドが入ったライブはいいね。
アルがバンドの見せ場をきちんと作ってあげていたし、バンドのメンバーもすごく楽しそうなのがよかった。

歌った曲は私が持っているライブ音源とかなり近くて、ほぼ彼のヒット曲を集めたものです。

「Can't Stop」で始まって、「Let's Get Married」にいって、「Amazing Grace」にいってしっとりしたり、
有名な「Let's Get Together」に
「I'm Still In Love With You」、「Tired Of Being Alone」「Here I Am」「How Can Mend A Broken Heart」といったヒット曲はもちろん、Sam Cookeの「Nearer My God To Thee」もあって最後は「Love And Happiness」でしめていました。

嬉しかったのは私も好きで、映画「The Commitments」でもカバーされていた「Take Me To The River」をほんのちょっとだけだけど、リクエストに答えて歌ってくれたこと。あとテンプスの「My Girl」とかFour Topsの「Sugar pie, honey bunch」オーティスの「I've been loving you too long」といったソウルの名曲のフレーズを次々と歌ってくれたり!

とにかく1時間半、すごくいいライブパフォーマンスをしてくれました!!
自分が今まで行ったライブの中でもベストといってもいいくらい素晴らしかった!
デイブもすごく楽しんでくれたしね。

それにしてもこんなファンキーでお茶目な牧師さんがいていいんだろうか!!かっこいいなあ。
ライブを見てますますファンになってしまいました!

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実はアルバムは有名な「Let's Get Together」
(ここ→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=208575978&owner_id=2406207で紹介しました)
と「The Absolute Best」というベスト盤しか持っていないんですが・・・
もっといろいろ買って聞きたい!!

ブルーノートに移籍し、ウィリー・ミッチェル(このプロデューサーがアルを有名に仕立てたのです)とまた組んで作った03年の「I Can't Stop」をとりあえずはじめに買おうかな。それから昔のアルバムをいくつか集めたいな。

でもこの「The Absolute Best」は2枚組みで34曲入ったお得CDなのでおすすめです。

アルがソウルシンガーとしての成功を捨て、ゴスペルシンガーとなり、牧師となった彼のキャリアを追った
「The Gospel According to Al Green」というドキュメンタリー映画があるんだそうですが、これも見たいなあ。

アルはペンテコステ派の牧師さんで、今でもメンフィスで毎週日曜はミサを開いているそうですが、
このペンテコステ派っていうのはプロテスタントの一派だそうですね。

Wikipediaによると「現代のキリスト教音楽はペンテコステ派の多大なる影響をうけている。多くのワーシップソング(賛美歌)やゴスペルソングはペンテコステ派の音楽家によって書かれている」そうで、「また、ペンテコステ派の影響を受けて育った著名な音楽家も多い。エルビス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、マーヴィン・ゲイ、アクセル・ローズ、パット・ブーン等である」んだとか。

「交際していた女性から熱く煮えたぎったスープを浴びせかけられたアル・グリーン。一命は取り留めたものの、その女性は自殺してしまう……。傷心の彼は神に救いの道を求め、宣教師になる決心をした」というのは結構有名な話ですが、本当にそれでアルが神の道に進もうと決心したのかな?
そのへんは上でも言ったドキュメンタリーでわかるかな?

ライブの中で、アルが「音楽はユニバーサルなものだ」といっていたのも印象的だったし、
いろいろ辛いこともあるけど
「Everything's gonna be alright」と歌いながら、ポジティブでいることが大事なんだよ、というトークも今の自分の胸に染みました。

長くなったけど、本当にいいライブでした!
もしみんなも機会があればぜひこの
「one of the greatest living soul singers」のライブを見てほしいです!

ライブについて英語ですがアメリカ、バッファローの記事を見つけたので、のせておきます。
http://www.buffalonews.com/editorial/20061118/1060158.asp


☆ちなみに写真は一番上のがうちらのしょぼいデジカメでとったもの。何にも見えてません・・・
なので他からアルの写真を・・・
こんな風にバラの花束を持って歌いながらファンにあげてました。