友達が大推薦の話題のリリー・フランキーさんの著書
「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」を送ってくれました。

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実は私は話題の本とかには全然興味がなくて、
これも話題になっているのは知っていたけども、読む気はなかったんですね。
もともとリリー・フランキーさんのことも全然知らなかったし。

でも一気に完読!!
読んでいる間、彼の高校大学時代なんかは「あまったれてるなあ」と正直思ったし、
そのへんは早く読み飛ばしてしまいたい感じがしたけど、
彼が大人になって、母親を東京に呼び寄せてからは、素晴らしい!

ただ私にはちょっとつらい本だったな。
うちの両親はみな元気だけれど、やはり海外に、家族と離れて暮らしているっていうことで、
「そばにいてあげられない」ってことが心苦しかったりすることがよくあるのですよ。

例えばもし家族に何かがあったとき、すぐに駆けつけられるのか?
海外で暮らしているってことでいろいろ心配もかけているし、
だからこそ親孝行をしてあげたい、と思っているのです。
まわりは「あんたが幸せなら親も幸せ」っていうけれど、
やっぱりそばにいてあげることが親孝行なんじゃないか、って思う。

うちの親も60を過ぎて、昔はかなり頑固で、大工の職人気質丸出しの父も
最近は歳をとってかなり丸くなった。

母はもともと明るくて、友達もいるし、社交的な人だけれど、
最近はいろいろと疲れも出てきているみたいだし、得意の裁縫をやるにも
長時間は集中力が続かなくなった、なんていう。

姉から実家の様子はよく聞いているけれど「このごろお父さんとお母さんの愚痴が多くなった」とか
「お母さん、最近やっぱり老けた」なんてきくと寂しくなるし、不安になる。

これを読んで来年にでも帰国して、親孝行をしたい!とさらに思いましたよ。
両親を温泉に連れて行くとかしてみんなでゆっくりできればいいな。

私もそうだったけど、家族と一緒に住んでいるときには
家族のありがたみってなかなか気づけないものだよね。
でも人ひとりをとりあえずひとりで独立できるようになるまで養っていくのは本当に大変なことだと思う。
お金だけでなく、精神的なことでも。

この本の中の「オカン」もそうだし、うちの母をみても思うのは、
彼女たちは「母」であって「ひとりの女性」という部分を多分に押し殺しているんじゃないか、
そうするしかなかったんじゃないか、と。
それだけですごいと思うんですね。
毎日ご飯を作って、洗濯して、お風呂沸かして。
自分も子供はいないけど、一応主婦なので、毎日こういう家事をやることが
大変だってことは今はよくわかる。

なので、これを読んでも他人事と思わずにみんながお母さんだけでなく、
家族のことを見直せたらいいよね。

なんかもっといろいろ書きたいことがあったんだけど、
既にこんなに長くなっちゃってるし、このくらいで。


リリーさんのインタビューがここで読めます。
http://allabout.co.jp/interest/book/closeup/CU20050820A/

東京タワー通信
http://www.fusosha.co.jp/tokyotower/index.html