トロントは週末からずっと雨がちな日々が続いています。
それにもう結構寒くなってきていて、
ここ数日は10度を下回っています。
木々の葉もかなり色づいています。
日本はこれからそういう時期ですね。


さてそれはそうと久しぶりに映画を借りて見ました。

マイ・ドッグ・スキップ(原題はMy Dog Skip)です。

1940年代のアメリカ南部を生きた子供と犬の物語。
ウィリー・モリスというライターの
子供の頃の話を元にした映画です。
(同名の本もあります)

いい映画です。
ありがちではあるけれど、
いじめられっこの少年が成長していくさまや、
犬のかわいさと少年との絆だけでなく、
当時の白人と黒人の関係や
人々の心に残る戦争の傷跡などもさり気なく入っていて、
興味深いです。

特に戦地から戻ってきたウィリーの隣人青年
ディンクがもらす言葉

「怖かったのは死ぬことじゃない。
何度も死んでいたらどれほどよかったろうかって思ったさ。
・・・俺がこわかったのは死ぬことじゃなくて
・・・殺すことだったんだ」

というのが胸に残りました。

フットボールや野球で活躍し、
街の子供達が憧れとする青年であったディンク。
隣人のひ弱ないじめられっこのウィリーにも
優しく接する彼は優しすぎたんでしょうね。

また戦争で片足を失った
ウィリーの父の存在も印象的でした。
(ケヴィン・ベーコンが演じています)

ウィリーもかわいいし、
彼の愛犬スキップもこれまたかわいい!
彼が一人で街を我が物顔で歩き回ると
人々が彼に挨拶するところなんかは
とってもほほえましくて素敵です。

スーパーヒーローものに飽きた人、
あまりに深いドラマを見る気にはなれない時、
気持ちをリフレッシュさせたいときとかにお薦めです。

アメリカ南部の美しい風景も見ものです。


それと今朝ニュースを見ていたら、
アメリカ公民権運動期に
「バスでは黒人は白人に席を譲る」(満員の場合)
というルールを押し付けられ、
それを勇敢にも断った英雄的存在の
ローザ・パークスさんがお亡くなりになったと
報じていました。

映画をみて南部のことを思いながら、
みんなに彼女のことをもっと知ってほしいなと思い、
ここにお知らせの形で書いてみました。

彼女のついてはここをどうぞ。