前回、雑誌のアリウム特集のことを書いたので、その関連で、もう少し球根について。

日本では、ちょうど今頃が球根植え付けの時期でしょうか?
もう遅いかな?

こちらは寒くなるのが早いし、私はオンライン・ナーサリーからオーダーした球根が届いた週末には植えるようにしているので、大体10月中に植えてしまうことが多いのですが・・・

ちょっと前に下書きしておいた記事がありまして、せっかくなので載せることにしました。

いろいろ載せている写真は今年咲いたうちの球根ちゃんたちです(笑)。

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ずいぶん前の話になりますが、ここでマルチ購入のために寄ったホームセンターでやっぱり球根を買ってしまったという話をしましたが、そのブランドがこのVan Zyverdenというところでした。

球根と言えばオランダですが、名前を見てもわかるとおり、ここももともとはオランダで始まり、その後カナダにもビジネスを拡大、そこからアメリカにも、と広がっていったんだとか。

こういうことを調べるのが私は結構好きでして。
変ですよね?

でもこの会社の簡単な歴史を読んでいて、以前読んだ「Tulipomania」を思い出しましたよ。

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それからここで紹介されていたDig.Drop.Doneというプロジェクト(というかファウンデーションと呼ばれているようですが)は北米での球根植栽の促進のためということなのですが、まだ球根ってそんなにポピュラーじゃないのかしら?

まあ植えてすぐに咲かないというのが球根の弱みですかねえ?
ガーデニング好きなら待つことには慣れているから大したことないように感じますけれども、そうじゃないとやっぱりすぐに楽しみたい!と思っちゃうのかな?

または苗とかなら、すでにお花が咲いたものを植えたりすることである意味失敗することが少ないけれど、球根はそれこそ半年待って、咲いてみたらなんだか思ったのではなかった、とか、発芽もしなかったとか、そういうこともありますものねー。

あとは球根の見た目とかなのかなあ?

私は球根大好きですが、周りはそんなでもないってことなのかしら?

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でも球根はこのDig.Drop.Done(つまり、掘って、落としたら終わり!と言うことです)と言うとおり、苗を植えたりするより「植える」と言うところでは簡単な気がするんですけれどねー。

で、このサイトでBulb Personality Quizというページがありました。
あなたの好みやスタイルに合った球根を見つけましょう!ということなんですが、普段こういうのにはあまり興味のない私ですが、やってみましたよ。

で、私にあっているのはアリウムという答えでしたー。

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・・・今年はたくさんアリウムオーダーしたし、好きだから、あながち間違ってなくもないじゃない?

しかもそのあと「アリウムについて詳しいページ」のリンクがあって、かなり詳しくそれぞれの種類が紹介されています。

全て英語ですが、興味のある方はぜひー。

 
今年はチューリップはおまけでもらったものだけで、原種系のものも植えていないのですが、深く植えることで毎年咲きやすくなるようですね。

特に寒冷地だと寒さや雪解け水などの被害から守るためというのもありますが、深く植えることでやはりより球根にプレッシャーがかかって、子球ができにくくなって、長く咲くとかそんな話も聞いたことがあるんですが・・・

でもどっちにしても30センチくらい深~く植えても大丈夫だそうですよ。

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ちょうどここでもよく紹介しているマーガレット・ローチさんのポッドキャストでもそんな話が出ていました。


でも、球根って、私には夢がつまっているように思えるんですよ。
半年以上も待たないとお花が見れないというのもありますが、でもやっぱり長~い冬のあとの球根のお花の色は、とにかく眩しく感じるものです。

じっと寒い寒い冬の間、土の中で芽生えを待っているあの小さな塊が、やっぱり愛おしく感じてしまうんですよねー。

インスタグラムでも同じように球根の写真を載せて「ゴールド」って言っている方がいて、私も同じことを前に言ってたので、嬉しくなっちゃいました。

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最近はどうしても「すぐに結果の出るもの」など、早くて便利なものが出回っていますよね。
情報はすぐに入手できるし、早ければ早いほどいい、と思われがちです。

でも、そんな慌しい世の中だからこそ、自然のサイクルを意識するのが重要なのではないか、と思います。

本来ならば、私たち人間は、日が昇って明るくなれば行動開始し、日が沈んだら寝る、というようなシンプルな暮らしをしていましたよね。

今、そういう暮らしに戻りましょうというのではなく、四季折々の自然が織り成す美しさを愛でることで、自然の移り変わりを感じることで、忙しい毎日のなかで、ちょこっと息抜きすることができると思うんです。

何でもすぐに結果が出るものではなく、たまにはこうやって半年とかの時間をかけて楽しむものがあってもいいと思うんですよね。

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そうやって「半年後の景色を想像」して、今のうちに球根を植えるというのは、想像力を要します。

今のインスタント性の高い生活なのかでは、なかなかこの想像力を使わなくなってしまっているのではないかと思うんです。

でも、想像力ってすごく大事で、それは単に半年後の庭の様子を想像するということだけでなくて、たとえば「自分だったらどうするかな?」「あの人はどう思うかな?」とかって思うことも想像力です。

こういう想像力をみんながより日々発揮できたら、もっと思いやりのある社会になるんじゃないかなあ、と私は思っていて・・・

・・・あ、球根からずいぶん離れた話になってしまいましたね。

でも、物事ってみんな、つながっていると思う。
無駄になることなんて何もなくて、だからこそ、丁寧に生きていきたいなあ、と思う。

日々バタバタな自分への教訓でもあります。

今週も忙しくなりそうなので、息抜きしつつ、頑張りますか!

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