日曜日はデイブママと妹のマーガレットに誘ってもらって、久しぶりにAGOに行ってきました。
(美術館内にあるカフェの空間くらいしか写真を撮っていませんでしたー)
Art Gallery of Ontarioというところで、いわゆる美術館で、今まで何度も足は運んでいたのですけれどもねー。
ママとマーガレットはアーティストなので、ここの年会員になっていて、その特典の一つでゲストも無料で入場できるということで、以前もそれで誘ってもらったことがありました。
今回はPicturing the Americasというアメリカ大陸の風景画の展覧とFrom the Forest to the Seaというカナダの女性画家のアイコンとして知られているエミリー・カーの展覧の二つを中心に観てまわってきました。
実を言うとそれまでエミリー・カーの絵ってあまり興味がなかったんですが、やっぱりこうやってちゃんと観ていくと面白いですね。
(確か今週が展覧会の最終週だったかも、です)
(彼女がエミリー・カー。なかなか強そうな顔してますでしょ。写真はお借りしました)
でも私はやっぱり絵画の面よりアーティストそのもの、その人がどんな人だったのかとか、その人が生きていたころの時代背景だとかの方に興味が行っちゃう。
エミリー・カーも、生涯独身で、画家として才能を知られるようになったのはかなり後になってから。
ネイティブのトーテム・ポールの絵などで知られているように、ネイティブの生活、アートに興味を持ったり、後にはブリティッシュ・コロンビア(バンクーバーのある州です)の自然を主に描いたり。
でも彼女が生まれたのが1871年、亡くなったのが1945年。
彼女が若い頃の「女性とはこうあるべき」と言うものとはきっとずいぶんかけ離れた人だったのではないかな、と思います。
ある時期はアート・スクールで教鞭をとる機会も得ますが、教室で喫煙したり、生徒にかける言葉もかなり厳しいと言うか、怒鳴ったり、けなしたりと言う態度で生徒たちからかなり不評で、クラスをボイコットされたりしたんだそうです。
だからある意味かなりのアウトサイダーだったんだろうなあ、と思います。
彼女は1907年だったかな?に姉のアリスとともにアラスカ旅行に行くんですが、そのときのダイアリーがあって、面白かったです。
アラスカのかなり自然の濃い場所を歩くにも、二人は長いスカート姿。
かなり歩きにくかっただろうなあ~。
でもやはり当時としては、歩きやすさを求めて服装を変えると言うこともできなかったんでしょうね。
アメリカ、イギリス、フランスで美術の勉強をしたりしますが、なかなか成功に恵まれず、地元に戻ってくるも、彼女の絵は当時の人々にはあまりに進みすぎていたのか、保守的な周囲の好みと反してやはり注目されることもなく、経済的困難にも陥り、家の部屋を貸したり、犬のブリーダーをしたりして何とか生活をしていたり。
カナダでは、カナダの女性画家としてかなりアイコン的存在であり、強い女性と言うイメージのほうが強いように思えるんですが、私は彼女って、その時代としては特異な存在であった彼女は孤独で、寂しかったんじゃないかな、と思うんですよね。
そういう「よそ者」的な扱いをきっとかなり受けたであろうそのある意味の「弱者」としての経験が彼女をネイティブに興味を持たせたりしたのではないかとも思うんです。
そして後に自然をモチーフにしたものをよく描くようになったのは、やはりそこに癒しを感じたりしていたからなんじゃないかな?
自然はジャッジしたりしないで、ただそこにあって、包み込んでくれる。
その力強さにもきっと惹かれたのだと思います。
とはいえ、彼女はもともとそれなりに裕福な家に生まれ、後に経済的に決して恵まれた暮らしをしていたわけではないとはいえ、親から譲り受けた土地があったりしたからこそ、大家として生計を立てたりすることもできたわけですしね。
他国への美術修行に行けたのもそうですし。
そういう意味では恵まれていたのかもしれませんねー。
彼女、本も何冊か書いているので、チェックしてみようかな。
久しぶりに美術館に行きましたが、やっぱりいいですねー。
なんか一歩足を踏み入れただけで、流れる空気が違うような感じ。
時間がゆったり流れているような、やっぱり異空間なんだなあ。
でも、こういう時間たまには必要ですね。
皆さんも、いかがですか、美術館。
***************
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(美術館内にあるカフェの空間くらいしか写真を撮っていませんでしたー)
Art Gallery of Ontarioというところで、いわゆる美術館で、今まで何度も足は運んでいたのですけれどもねー。
ママとマーガレットはアーティストなので、ここの年会員になっていて、その特典の一つでゲストも無料で入場できるということで、以前もそれで誘ってもらったことがありました。
今回はPicturing the Americasというアメリカ大陸の風景画の展覧とFrom the Forest to the Seaというカナダの女性画家のアイコンとして知られているエミリー・カーの展覧の二つを中心に観てまわってきました。
実を言うとそれまでエミリー・カーの絵ってあまり興味がなかったんですが、やっぱりこうやってちゃんと観ていくと面白いですね。
(確か今週が展覧会の最終週だったかも、です)
(彼女がエミリー・カー。なかなか強そうな顔してますでしょ。写真はお借りしました)
でも私はやっぱり絵画の面よりアーティストそのもの、その人がどんな人だったのかとか、その人が生きていたころの時代背景だとかの方に興味が行っちゃう。
エミリー・カーも、生涯独身で、画家として才能を知られるようになったのはかなり後になってから。
ネイティブのトーテム・ポールの絵などで知られているように、ネイティブの生活、アートに興味を持ったり、後にはブリティッシュ・コロンビア(バンクーバーのある州です)の自然を主に描いたり。
でも彼女が生まれたのが1871年、亡くなったのが1945年。
彼女が若い頃の「女性とはこうあるべき」と言うものとはきっとずいぶんかけ離れた人だったのではないかな、と思います。
ある時期はアート・スクールで教鞭をとる機会も得ますが、教室で喫煙したり、生徒にかける言葉もかなり厳しいと言うか、怒鳴ったり、けなしたりと言う態度で生徒たちからかなり不評で、クラスをボイコットされたりしたんだそうです。
だからある意味かなりのアウトサイダーだったんだろうなあ、と思います。
彼女は1907年だったかな?に姉のアリスとともにアラスカ旅行に行くんですが、そのときのダイアリーがあって、面白かったです。
アラスカのかなり自然の濃い場所を歩くにも、二人は長いスカート姿。
かなり歩きにくかっただろうなあ~。
でもやはり当時としては、歩きやすさを求めて服装を変えると言うこともできなかったんでしょうね。
アメリカ、イギリス、フランスで美術の勉強をしたりしますが、なかなか成功に恵まれず、地元に戻ってくるも、彼女の絵は当時の人々にはあまりに進みすぎていたのか、保守的な周囲の好みと反してやはり注目されることもなく、経済的困難にも陥り、家の部屋を貸したり、犬のブリーダーをしたりして何とか生活をしていたり。
カナダでは、カナダの女性画家としてかなりアイコン的存在であり、強い女性と言うイメージのほうが強いように思えるんですが、私は彼女って、その時代としては特異な存在であった彼女は孤独で、寂しかったんじゃないかな、と思うんですよね。
そういう「よそ者」的な扱いをきっとかなり受けたであろうそのある意味の「弱者」としての経験が彼女をネイティブに興味を持たせたりしたのではないかとも思うんです。
そして後に自然をモチーフにしたものをよく描くようになったのは、やはりそこに癒しを感じたりしていたからなんじゃないかな?
自然はジャッジしたりしないで、ただそこにあって、包み込んでくれる。
その力強さにもきっと惹かれたのだと思います。
とはいえ、彼女はもともとそれなりに裕福な家に生まれ、後に経済的に決して恵まれた暮らしをしていたわけではないとはいえ、親から譲り受けた土地があったりしたからこそ、大家として生計を立てたりすることもできたわけですしね。
他国への美術修行に行けたのもそうですし。
そういう意味では恵まれていたのかもしれませんねー。
彼女、本も何冊か書いているので、チェックしてみようかな。
久しぶりに美術館に行きましたが、やっぱりいいですねー。
なんか一歩足を踏み入れただけで、流れる空気が違うような感じ。
時間がゆったり流れているような、やっぱり異空間なんだなあ。
でも、こういう時間たまには必要ですね。
皆さんも、いかがですか、美術館。
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