今日はちょっと書きたいことがありまして、もう一つ。
いつもとはちょっと趣向が違います。
姉がインスタグラムを始めたことで私もやっているインスタグラムなんですが、その中でとても気になるポストがありました。
カナディアンのガーデナーであり、いくつか本も出しているGayla Trailさんという女性がいます。
トロントにお住まいで私もずっと前から彼女のブログをたまに読んだりしています。
もともとはその彼女のインスタグラムのポストだったのですが、同じ内容でより長いものがブログに更新されていたので、今回はそちらを紹介しますね。
ブログは英語で結構長いので、簡単に内容を説明しますね。
彼女、最近「The Lost Language of Plants」という本を読んだところ、こんなストーリーが紹介されていたそうです。
ある女性は生きる気力がなくなっていて、その頃何度か彼女のおばあさんが夢の中に訪れ、「手を土の中に入れる必要がある」と言ったそうです。
そして彼女はそのうちコミュニティーガーデンの存在を知り、そこでガーデニングを始めます。
彼女のおばあさんが言っていたように、土に触れ始めて、彼女は自分を取り戻すことができた、というようなお話。
これ実際のお話だそうです。
それを読んで、Gaylaさんは言います。
もう20年近くガーデニングをして、それが仕事の一部にもなっている彼女ですが、彼女がどうやってガーデニングを始めたか。
明確な一つの答えはないけれど、彼女がよく言うのはこういうのです。
子供の頃、彼女の家庭ではいろいろ問題があったようで、2度ほど家出をしたこともあるという彼女。
そのうちバックヤードのある家に引っ越した一家。
そしてあるとき、何の理由もなく、彼女はガレージの裏の一部の土を掘り始めたそうです。
当時は彼女の頭の中に自分が「ガーデン」を作っていると言う認識もなく、ただ衝動に駆られて始めた行動だったそうです。
彼女曰く「庭が必要だった」ということなのですが。
それを読んで、はっとしました。
私もなぜガーデニングを始めたのか、と聞かれたら、きちんとした答えは実は自分でもはっきり出てこないのです。
「ただ好きだから」に尽きるのかも、と思っていました。
こじつけっぽく理由をひねり出すことはもちろんできるのですけれど。
でも彼女のインスタグラムのポストを見て、しばらくしてもそのことが頭に残っていて、そして思ったんです。
私がガーデニングを始めたのは、自分が移民であると言うことも関連しているんじゃないか、と。
私の家族が特別花好きだったとか、家族の誰かがガーデナーだったわけでもなく、育った家には庭さえありませんでした。
遠い親戚が花屋をやっていたということで学生時代からその花屋でバイトをしてはいましたが、だからといって私もそれまで特別花好きだったわけでもありません。
花屋でのバイトによって花の魅力を知ったと言うのはあると思います。
でも切花などのフラワーアレンジではなく、植物を育てるガーデニングにはまったのは、根を張ると言う植物の行為、育てると言う行為が移民である自分が何かよりどころとなるものがほしかったからなのかもしれません。
といっても、今の家を買ったのが5年前。
すでにカナダに来て7年ほど経っていて、仕事も何年もしてカナダ生活には十分慣れていました。
ホームシックになるようなこともなく、それどころかここでの暮らしのほうが自分のホームであると十分実感していました。
それでもやはり心のどこかでよりパーマネントのもの、もっとしっかり根を張りたいと言う思いがあったのかもしれません。
職場は英語オンリーと言うのもありますし、普段の暮らしで日本語で会話をすることもないですし、仕事も忙しく、日本人の友達と会う時間も減り、自分がどこに属しているのかもあいまいで宙ぶらりんな感覚になるときもありました。
またはその前に夫が原因不明の体調不良に悩まされ、その後手術となり、そこで命についてずいぶん考えさせられたと言うのもあるかもしれません。
私にとって芽生え、咲き、枯れ、そしてまた芽生えるというサイクルを実感するガーデニングをすることが重要だったのかもしれません。
今思うと、アパートメント暮らしの頃から庭がほしいと思っていて、家を買うと決めた時もコンドミニアムなどではない庭が持てる一軒家と決めていました。
そこにどうして庭がほしいのか、ガーデニングをしたいのかという理由を考える必要もなくて、Gaylaさんが言っているように、私ももうただ庭が必要だと思っていたように思います。
もちろん、自分が移民であると言うことがガーデニングを始めた一番の理由だとは思っていません。
様々な要素の一つとしてあることで、でも今まで自分が気がついていなかったけれど、きっと外せない要素なのかもな、と思ったのです。
小さい頃から周りがガーデニングをしているのを見て、とか、ずっと花に囲まれた生活をしていて、大きくなったら自分も、というのではなく、カナダに来てから始めたガーデニング。
理由なんていらないけれど、ある意味自分を知る一つとして理由を探ってみるのも面白いかもしれませんね。
みなさんがガーデニングをするきっかけとなったこと、はまった理由などはありますか?
紹介されていた本↓も気になります。
図書館にあるようなので取り寄せて読んでみようかな・・・
****************
ランキングに参加しています。
よろしければ、下をクリックして下さい!
にほんブログ村
いつもとはちょっと趣向が違います。
姉がインスタグラムを始めたことで私もやっているインスタグラムなんですが、その中でとても気になるポストがありました。
カナディアンのガーデナーであり、いくつか本も出しているGayla Trailさんという女性がいます。
トロントにお住まいで私もずっと前から彼女のブログをたまに読んだりしています。
もともとはその彼女のインスタグラムのポストだったのですが、同じ内容でより長いものがブログに更新されていたので、今回はそちらを紹介しますね。
ブログは英語で結構長いので、簡単に内容を説明しますね。
彼女、最近「The Lost Language of Plants」という本を読んだところ、こんなストーリーが紹介されていたそうです。
ある女性は生きる気力がなくなっていて、その頃何度か彼女のおばあさんが夢の中に訪れ、「手を土の中に入れる必要がある」と言ったそうです。
そして彼女はそのうちコミュニティーガーデンの存在を知り、そこでガーデニングを始めます。
彼女のおばあさんが言っていたように、土に触れ始めて、彼女は自分を取り戻すことができた、というようなお話。
これ実際のお話だそうです。
それを読んで、Gaylaさんは言います。
もう20年近くガーデニングをして、それが仕事の一部にもなっている彼女ですが、彼女がどうやってガーデニングを始めたか。
明確な一つの答えはないけれど、彼女がよく言うのはこういうのです。
子供の頃、彼女の家庭ではいろいろ問題があったようで、2度ほど家出をしたこともあるという彼女。
そのうちバックヤードのある家に引っ越した一家。
そしてあるとき、何の理由もなく、彼女はガレージの裏の一部の土を掘り始めたそうです。
当時は彼女の頭の中に自分が「ガーデン」を作っていると言う認識もなく、ただ衝動に駆られて始めた行動だったそうです。
彼女曰く「庭が必要だった」ということなのですが。
それを読んで、はっとしました。
私もなぜガーデニングを始めたのか、と聞かれたら、きちんとした答えは実は自分でもはっきり出てこないのです。
「ただ好きだから」に尽きるのかも、と思っていました。
こじつけっぽく理由をひねり出すことはもちろんできるのですけれど。
でも彼女のインスタグラムのポストを見て、しばらくしてもそのことが頭に残っていて、そして思ったんです。
私がガーデニングを始めたのは、自分が移民であると言うことも関連しているんじゃないか、と。
私の家族が特別花好きだったとか、家族の誰かがガーデナーだったわけでもなく、育った家には庭さえありませんでした。
遠い親戚が花屋をやっていたということで学生時代からその花屋でバイトをしてはいましたが、だからといって私もそれまで特別花好きだったわけでもありません。
花屋でのバイトによって花の魅力を知ったと言うのはあると思います。
でも切花などのフラワーアレンジではなく、植物を育てるガーデニングにはまったのは、根を張ると言う植物の行為、育てると言う行為が移民である自分が何かよりどころとなるものがほしかったからなのかもしれません。
といっても、今の家を買ったのが5年前。
すでにカナダに来て7年ほど経っていて、仕事も何年もしてカナダ生活には十分慣れていました。
ホームシックになるようなこともなく、それどころかここでの暮らしのほうが自分のホームであると十分実感していました。
それでもやはり心のどこかでよりパーマネントのもの、もっとしっかり根を張りたいと言う思いがあったのかもしれません。
職場は英語オンリーと言うのもありますし、普段の暮らしで日本語で会話をすることもないですし、仕事も忙しく、日本人の友達と会う時間も減り、自分がどこに属しているのかもあいまいで宙ぶらりんな感覚になるときもありました。
またはその前に夫が原因不明の体調不良に悩まされ、その後手術となり、そこで命についてずいぶん考えさせられたと言うのもあるかもしれません。
私にとって芽生え、咲き、枯れ、そしてまた芽生えるというサイクルを実感するガーデニングをすることが重要だったのかもしれません。
今思うと、アパートメント暮らしの頃から庭がほしいと思っていて、家を買うと決めた時もコンドミニアムなどではない庭が持てる一軒家と決めていました。
そこにどうして庭がほしいのか、ガーデニングをしたいのかという理由を考える必要もなくて、Gaylaさんが言っているように、私ももうただ庭が必要だと思っていたように思います。
もちろん、自分が移民であると言うことがガーデニングを始めた一番の理由だとは思っていません。
様々な要素の一つとしてあることで、でも今まで自分が気がついていなかったけれど、きっと外せない要素なのかもな、と思ったのです。
小さい頃から周りがガーデニングをしているのを見て、とか、ずっと花に囲まれた生活をしていて、大きくなったら自分も、というのではなく、カナダに来てから始めたガーデニング。
理由なんていらないけれど、ある意味自分を知る一つとして理由を探ってみるのも面白いかもしれませんね。
みなさんがガーデニングをするきっかけとなったこと、はまった理由などはありますか?
紹介されていた本↓も気になります。
図書館にあるようなので取り寄せて読んでみようかな・・・
****************
ランキングに参加しています。
よろしければ、下をクリックして下さい!
にほんブログ村
ワタシもここ数年です、ガーデニング好きになったの。
なんだろう、何不自由なく生活はしているんですが色々不安なこともしかり、、、でも、自分の中でその不安というか、モヤモヤしていたものが吹っ切れたのかな? 知らないうちに・・・
それで、ガーデニングにちょっと目覚めた?
と、今回の記事を読んで思った!! 自分でびっくり。
この夏は色々あるので出来ないけど、来年はガーデニング楽しみたいな~。と、今から楽しみにしているんです(^^)