続いてもう一つ、図書館で借りてきたガーデニング・ブックの紹介です。
The Passion For Gardening by Ken Druse
Ken Druseさんはアメリカ東海岸(ニューヨークとニュージャージーの両方におうちとお庭を持っていらっしゃるそうです)にお住まいのガーデン・ライターさんです。
彼の名前は私も何度か目にしていました。
前回紹介したNew English Gardenがとても有名なプロフェッショナルガーデン・デザイナーによる有名なお庭の紹介本とすると、こちらはそのもっとプライベートなバージョン、といったらいいかな?
題名にもあるように「ガーデニングへの情熱 」を著者であるケンさん自身のお庭をはじめ、彼がよく知っている友人ガーデナーさんたちのお庭などを通して伝えていっているのがこの本です。
ケンさんは「ナチュラル・ガーデン」を促進するオーガニック・ガーデナーさんなので、ここで取り上げられているお庭の多くもかなりナチュラルな感じのものが多いです。
なのでお花がいっぱいのイングリッシュ・コテージガーデンみたいなお庭はあまり出てきません。
シェイド、ウッドランド・ガーデンと言うのが多いかな?
この本はどうやって庭を造るか、植物を育てるか、コンビネーションの仕方といったような「ハウ・ツー(How to)」本ではなく、もっとガーデニングの精神的な部分を取り上げた本です。
それぞれのガーデナーにとって彼らの庭がどういうものであるのか、どんな意味を持っているのか、とてもパーソナルなレベルで語られているので、読み物として面白いと思います。
本として、ちょっと全体のフロウというのかな、流れ方がきれいに流れていないような気もします。
各章完結ではなくて、登場人物があっちこっちに出てきていたり、そこで語られているのとは違う庭の写真が載っていたりするので・・・
写真のキャプションのつけ方もちょっと読みにくいかも。
でも各章が長くないので飽きません。
個人的な庭だけでなく、パブリックガーデンも取り上げているし、イギリスの申し分ないモデルガーデンみたいな完璧さはないですが、より親近感の持てるお庭が多いです。
といっても、日本のシティ・ガーデナーさんには当てはまらないかもしれませんが。
私はカナダに住んでいるので、やっぱりアメリカの方が書かれた本のほうが読みやすいし、文章として楽しめるなあ、と実感。
でも庭や写真、本の全体的なデザインなどでは 圧倒的にイギリスのもののほうが素敵で好みなんですが。
やっぱりイギリスの方が書かれた本は、聞きなれない単語がよく出てきたり、表現方法が違うなーと感じます。
そういう意味で読みにくい、と言うわけではないのだけれど、ちょっと親近感が薄れると言うのは、結構多くの本に感じられます。
もちろんそれは題材や著者の方によって違うので、イギリスの本すべて、というわけではありません。
一番いいなーと思ったのは、はじめのほうのケンさんの文章で、ガーデニングをすることが私たちガーデナーにとってどういうものであるか、というのが書かれていたところ。
「そうそう」と思いながら読んでいました。
ガーデニングと言うのは、インスタントに何かが成し遂げられるものではなく、特にファーストフード的な現代の生活スタイルとは異なるかもしれない。
でも、そこに喜びを見つけ出すのがガーデナーですよね。
自然は私たちとは違うサイクルで動いています。
私たちはそれに沿って、ゆっくりと自然が繰り出す美しさを堪能します。
慌しく、いろいろなものがすぐに変わって捨てられていくような時代ですが、だからこそそれとは違った時間で動く自然と触れ合うことで、現代の私たちは癒されるのでしょうね。
個人的には、ケンさんご自身が、ニューヨークのシティ・ガーデンから、ニュー・ジャージーのより大きなお庭に移って(といっても今での両方所有されているようですが)、新しくお庭を作っていく話がちょっと後半に出てくるのですが、それをもっと詳しく読みたかったなー。
ここでは敷地内に川が流れているんだそうで、それがメインにもなっているのだけれど、だからこそ洪水が起こったりもして、何度も庭に被害があったこと、など、もっと詳しくケンさんのお庭のストーリーが読めたら楽しいのにな、と思いました。
あと、お庭全体の話がメインの本なので、写真でも詳しい植物の名前などがあまり出てこないのもちょっと残念。
でも、とても楽しく読みましたよ。
ケンさんは他にもたくさん本を出されているし、同じ図書館でもう一冊彼の本があるのを見つけました。
今回は借りなかったので、次回にまた借りようかと思います。
ケンさんのサイトもいろいろな情報が詰まっていますし、毎週土曜日にポッドキャストの更新もあるので、英語ですが興味のある方はぜひ。
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The Passion For Gardening by Ken Druse
Ken Druse
Clarkson Potter
2003-11-04
Ken Druseさんはアメリカ東海岸(ニューヨークとニュージャージーの両方におうちとお庭を持っていらっしゃるそうです)にお住まいのガーデン・ライターさんです。
彼の名前は私も何度か目にしていました。
前回紹介したNew English Gardenがとても有名なプロフェッショナルガーデン・デザイナーによる有名なお庭の紹介本とすると、こちらはそのもっとプライベートなバージョン、といったらいいかな?
題名にもあるように「ガーデニングへの情熱 」を著者であるケンさん自身のお庭をはじめ、彼がよく知っている友人ガーデナーさんたちのお庭などを通して伝えていっているのがこの本です。
ケンさんは「ナチュラル・ガーデン」を促進するオーガニック・ガーデナーさんなので、ここで取り上げられているお庭の多くもかなりナチュラルな感じのものが多いです。
なのでお花がいっぱいのイングリッシュ・コテージガーデンみたいなお庭はあまり出てきません。
シェイド、ウッドランド・ガーデンと言うのが多いかな?
この本はどうやって庭を造るか、植物を育てるか、コンビネーションの仕方といったような「ハウ・ツー(How to)」本ではなく、もっとガーデニングの精神的な部分を取り上げた本です。
それぞれのガーデナーにとって彼らの庭がどういうものであるのか、どんな意味を持っているのか、とてもパーソナルなレベルで語られているので、読み物として面白いと思います。
本として、ちょっと全体のフロウというのかな、流れ方がきれいに流れていないような気もします。
各章完結ではなくて、登場人物があっちこっちに出てきていたり、そこで語られているのとは違う庭の写真が載っていたりするので・・・
写真のキャプションのつけ方もちょっと読みにくいかも。
でも各章が長くないので飽きません。
個人的な庭だけでなく、パブリックガーデンも取り上げているし、イギリスの申し分ないモデルガーデンみたいな完璧さはないですが、より親近感の持てるお庭が多いです。
といっても、日本のシティ・ガーデナーさんには当てはまらないかもしれませんが。
私はカナダに住んでいるので、やっぱりアメリカの方が書かれた本のほうが読みやすいし、文章として楽しめるなあ、と実感。
でも庭や写真、本の全体的なデザインなどでは 圧倒的にイギリスのもののほうが素敵で好みなんですが。
やっぱりイギリスの方が書かれた本は、聞きなれない単語がよく出てきたり、表現方法が違うなーと感じます。
そういう意味で読みにくい、と言うわけではないのだけれど、ちょっと親近感が薄れると言うのは、結構多くの本に感じられます。
もちろんそれは題材や著者の方によって違うので、イギリスの本すべて、というわけではありません。
一番いいなーと思ったのは、はじめのほうのケンさんの文章で、ガーデニングをすることが私たちガーデナーにとってどういうものであるか、というのが書かれていたところ。
「そうそう」と思いながら読んでいました。
ガーデニングと言うのは、インスタントに何かが成し遂げられるものではなく、特にファーストフード的な現代の生活スタイルとは異なるかもしれない。
でも、そこに喜びを見つけ出すのがガーデナーですよね。
自然は私たちとは違うサイクルで動いています。
私たちはそれに沿って、ゆっくりと自然が繰り出す美しさを堪能します。
慌しく、いろいろなものがすぐに変わって捨てられていくような時代ですが、だからこそそれとは違った時間で動く自然と触れ合うことで、現代の私たちは癒されるのでしょうね。
個人的には、ケンさんご自身が、ニューヨークのシティ・ガーデンから、ニュー・ジャージーのより大きなお庭に移って(といっても今での両方所有されているようですが)、新しくお庭を作っていく話がちょっと後半に出てくるのですが、それをもっと詳しく読みたかったなー。
ここでは敷地内に川が流れているんだそうで、それがメインにもなっているのだけれど、だからこそ洪水が起こったりもして、何度も庭に被害があったこと、など、もっと詳しくケンさんのお庭のストーリーが読めたら楽しいのにな、と思いました。
あと、お庭全体の話がメインの本なので、写真でも詳しい植物の名前などがあまり出てこないのもちょっと残念。
でも、とても楽しく読みましたよ。
ケンさんは他にもたくさん本を出されているし、同じ図書館でもう一冊彼の本があるのを見つけました。
今回は借りなかったので、次回にまた借りようかと思います。
ケンさんのサイトもいろいろな情報が詰まっていますし、毎週土曜日にポッドキャストの更新もあるので、英語ですが興味のある方はぜひ。
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