大・大・大好きな、実家の愛犬、ころ君が亡くなった。

昨日の夜、父から電話で、8日の夜に息を引き取った、との知らせがあった。


父は17歳と言ってたけど、私が大学入ってすぐのときにうちに来た子なので、16歳だと思う。

どっちにしても、大往生。

老衰で、苦しむことなく、眠るように亡くなったとか。


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ころ君は母の友人のわんちゃんが子犬を産んだ、ということでもらってきた子。
ミックスで、真っ白、でも耳だけ茶色。

両親ははじめは黒い子犬もいいかな、と思っていたそうだけれど、靴に頭を突っ込んで、一番やんちゃそうだった子を連れてきたということでした。

もらってきたときはまだ1ヶ月とかだったのかな?ふわふわで、両手に乗るくらい小さくて。

哺乳瓶を買ってミルクを飲ませようとすると、飲まない。
子犬のころからそういうところは結構うるさい子でした。

そしてやんちゃ!
あるとき親に電話したら、いきなり電話が切れる。
どうしたのかと思ったら、電話のケーブルをころ君が噛んでしまったそうで。

実家を建て直すというときは、別の家にしばらく移っていたのですが、そこに引っ越したときには引越しのどたばたの中、脱走。
近くにはトラックが行きかうとても交通量の激しい道路があって、みんなで真っ青になって探したり。

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ころ君は中型犬ですが、うち犬で、両親の赤ちゃんみたいに甘やかされて育ったので、ほんと甘えん坊で、このころ君の前にうちの家族が飼っていたころ君シニア(同じ名前・・・)は外犬で見た目もワイルドで、実際ワイルドな子だったのに比べ、このころ君はお散歩に行ってリードを外しても、数十メートルは一人で行くけれど、すぐに振り返って、「あれ、お母さんは?」と確認しているような子でした。

うちの母が大好きで、多分自分のことを犬と思ってなくて(あまり他の犬には興味ない子でした)、うちの母から生まれたと思ってるんじゃないか、っていうくらい母ラブで。
いっつも母にくっついてました。 

父が怒ったりすると、「お母さんに怒るな!」と言うように父の元に行って、顔を舐めたり、とにかくどれだけころ君がいたことで場が和んだか!

私がころ君と一緒に暮らしてたのは10年にも満たないんですが、でも自分の弟みたいな存在だったので、やっぱり悲しい。すっごく、悲しい。
実家に電話しても、必ず「ころ君はどうしてる?」と聞いてたもんな。


1週間くらい前に実家に電話したとき、 尿が出なくなって、お医者さんに連れて行ったら、老衰の症状でしょうと言われていて。

夜も寝れずにバタバタすることが多かったので、睡眠薬をもらっていたんだそうです。

いつもはこの薬をあげるのは父の役目のようなんですが、その日は母があげて、薬が効くまでの10分間くらい、母がころ君を撫でてあげていたんだそうです。
そして母が「あ、ころ君、息してない」と気がついたとか。

大好きなお母さんに撫でてもらって、安心したんだね。
苦しまずに安らかに息を引き取って、よかった。

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この5月下旬に帰国したとき、すでに後ろ足はあまり動かなくなってきていて、お散歩もちょこっとしか行けず、実家は1階が事務所とガレージになっているので、住まいは2階。
その階段ももう自分で上がれなくなっていたし、お座りの体形をしようとすると、だーっと伏せみたいになっちゃっていました。

それでもお散歩は好きだし、ご飯ももりもり食べてたし。

目はもうかなり見えなくなってきていたけれど、2年ぶり近くに会う私のことも覚えてたし、それ以上会っていなかったデイブのことも、多分覚えてたと思います。


母は病院に行ったとき、すでに「あと1週間くらいでしょう」と言われていたことを私には電話では伝えず、それは昨日父から聞きました。
「それでも13日も持ったからなあ~」とは父。
「まあ、みんなにかわいがられて幸せな犬だったよ」と。

うん、本当にそうだと思う。
ころ君はとっても優しい子で、人を噛んだりすることはまったくない子でした。

人が好きで、来客があると喜んで、お菓子のおこぼれに預かろうと、来客のすぐ近くに座ったりしてね。

あと、ほんとよく食べる子だったなあ。
ドッグフードは好きじゃなくて、家族の食事時はもうみんなのところに行って、「くれくれ攻撃」。
チョコやチーズも大好きでした。
両親もころ君がかわいいから、またあげちゃうしね。

本当は犬にとって人間の食べるものをあげるのはよくないのですが、でも大きな病気一つせず、ほんと健康でした。

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そうそう、あるとき私たちが帰国したとき、トロントから犬用のクッキーをお土産に買っていたんですよ。
チョコみたいに見える、でもチョコではないというのとか、アイシングがかかってるように見えるものとか。

でも、「こんな偽のクッキーにはだまされないぞ」とでもいうかのように、一口齧っただけであとはもう知らん振り。
そんな子でした。

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母大好きなころ君は、母が出かけると帰ってくるまで落ち着かなくてね~。
私がまだ実家で暮らしていたころは今に誰もいないと寂しいからか、私の部屋まで来て、「ベランダに出せ」と言ってはピーピー鼻をならし、今度はドアを開けろと催促し、母が帰ってきたと知るやもう、早く玄関でお出迎えしたくて、ドアをがりがりして。

母が泊まりだったりすると、私の部屋で寝て。
ちゃんと寝床は用意してるのに、私のベッドに上がってきて、我が物顔で占領してたなあ。
夜中トイレ行きたいといってベランダのドアをがりがりし、トイレが終わってもベランダで夜涼みとかしてね。それが終わるとまた水を飲んで。

私のことは同類くらいに思ってたんじゃないかなあ~。
父のことはね、やっぱり逆らえないとわかってたみたいです。
ころ君大好きな父はいつもころ君を膝に乗せたり、寝るときに一緒に布団に入れたりしてたんですが、ころ君は「しかたないな。お仕事だからやるか」的な対応で(笑)。

お散歩のときも父だとまあ力があると言うのもありますが、あまりひっぱったりしない。
でも母や私のときはもう「行こうよ、行こうよ、早く!」と、もうひっぱる、ひっぱる。

それでいて、まだ祖母が生きていたころは、やっぱり祖母に対しては対応が違うんですね。
もともとそんなに犬好きと言うわけでもない祖母だったのですが、でもころ君は優しいので好きで、でもやたらめったら祖母にわーっとじゃれついたりはせず、でも尊敬の意を表すような。

白くてぽわーんとしてたし、うちの両親もそんなに大したしつけをしてたわけでもないので、どうも間抜けな感じでしたが、でもそれは飼い主のせいで、きっと本当はスマートな子なんだよね。

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思い出がありすぎて、いくらでも書いていけそうですが・・・

とにかく約3ヶ月前に最後、会えて、よかった。
最初帰国が決まったころは、それまで生きていられるかな?と心配もしてたし、帰国中も出かけるたびに帰ってきたら息を引き取ってた、なんてことになってないかと心配してたのです。

ふわふわの白い毛に顔をうずめた感触が忘れられません。
鼻の頭の上に小さいハートマークみたいなのがあってね。
まだ子犬のころ、父に抱かれていたのに「下ろせ!」と暴れて、落っこちて、すりむいた痕なんじゃないか、とみんなで話してたんですけど。

甘えん坊で、しょっちゅうピーピー鼻を鳴らしてたなあ。

優しくて、本当に天使みたいな子だったな~。
帰国するたび、ころ君に会うのが本当に楽しみで・・・


たくさんの笑顔と思い出をありがとう。
大好きだよ!


Rest in peace, Koro.

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