続いては「十三人の刺客」。これも公開時、メディアでずいぶんとりあげられていたんじゃないでしょうか。

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こっちでようやくレンタルされていたので手に取りました。

63年の映画のリメイク。三池崇史監督作。

役所広司さん、さすが、という感じ。あの安定感。
伊原剛志さんも寡黙で剣に生きる、という役がぴったりでしたね。

松方弘樹さん、まだまだ現役で刀を振り回してて、すごいなあ、と思いました。
古田新太さん、個性的でやっぱり光ってました。
六角精児さんはもうちょっと見せ場があってもよかったかもね。

最近の若手俳優さんについてはまったくわからないのであしからず。

あ、でも伊勢谷友介さんは知ってる。映画監督もやり、環境問題とかにも取り組んでいてかっこいいですよね~。
でもここでは侍ではなく、山の民。どっちかというとクールでスマートなイメージがあったのでちょっとびっくり。

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見終わって、決して悪い映画じゃないのに、何か物足りなさを感じるな~と思ったんだけど、それは多分13人ものキャラクターがいるのに(というかいるから、か?)キャラクターにより添えない、ということでした。つまりキャラクターに共感や感情移入しにくい。
北米版のDVDにはスペシャルフィーチャーで監督のインタビューが入ってて、その中で「キャラクターが自分の心情を言うことがほとんどない」と言っていたけれど、だからかな?

まあ、そこは各自自分で想像してね、ってことで、それはいいんだけれど、でももうちょっと各キャラの特徴が見えたらよかったかも。
そう言う意味では悪者の稲垣吾郎さんの暴君のほうが人間臭いしね。
まあそこで山の民のキャラが入っているんだろうけれど・・・

それにしても、ゲスト出演も豪華ですね。内野聖陽さんの切腹シーン。すごかった。
松本幸四郎さんも一介の侍的役。贅沢だなあ。
岸部一徳さんはちょっとお調子者な感じ。この人、無表情の中にもいろんな演技を見せてくれて、密かに注目しているんです。いつもとても印象的だもんね。

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私はオリジナルの映画を見たことがないので比べられないですが、まあ「そこ、ずっと弓で射ってたほうがよかったんでないの?」というつっこみも入れつつ、楽しんで見ました。
落合宿内を工夫を凝らして仕掛けたり、って言うのは見ていて楽しかった。

みんなちょんまげに同じような身なりってことで、なかなか役者さんの見分けがつかなかったですが・・・

でも時代劇がこうやって盛り上がるのはいいことだと思う!
デイブは「七人の侍」のほうがよかった、とすごい比較をしてましたが・・・

これ、みなさんもご覧になりましたか?

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