今日は久しぶりに映画館に映画を見に行きました。
見たのが、これ、「The Girl with the Dragon Tattoo」なんですが、映画の話の前に、本の話を。

スウェーデンのSteig Larssonが著者の同名の本を2005年に発表、ミレニアム・シリーズとしてその後2冊も発売されています。

The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo_book


http://www.stieglarsson.com/The-Girl-With-The-Dragon-Tattoo

日本では「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」として発売されています。
でも著者は2004年に心臓発作で亡くなっているんですね・・・

実は私はこのミレニアム・シリーズ、存在は知っていたのですが、まったく内容は知らず、本当にここ最近、1ヶ月くらい前に突然興味を持って、まずは本を読み始めました。

本はかなり有名なんですね。母国スウェーデンではすでに映画も3作作られているし。

本の内容はアマゾンから・・・

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミ レニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。背中にドラゴンのタトゥーを入れ、 特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の 調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれ ば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。ミカエルは信頼を受諾し、困難な調査を開始する。全世界で2100万部を突破、2008年度世 界書籍売り上げランキング第2位!世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ3部作の第1部。映画化され、ヨーロッパを中心に各国でナンバー1の大ヒッ ト。

本は最初のほうはミカエルがこの実業家の違法行為の情報を得た背景や、雑誌ミレニアムの背景などが長々と説明されているのでちょっと退屈しますが、全体的にはすごく面白かったです。

Vanger(上ではヴァンゲルって言われているけど、ヴァンガーというほうが正しいのかも?)一族が続々と登場するので、誰が誰なのか混乱します。

あと映画でもそうだったけれど、Lisbeth(これもリスベスといったほうが正しい?)とミカエルが出会うまでがちょっと長すぎるかなあ、と言う気がしました。

題名が「ドラゴンタトゥーの女」と言うわりには、Lisbethよりもミカエルの物語と言う気がするんだけどな~。それに彼女のドラゴンタトゥーについても特別な意味合いがあるわけじゃないし・・・

でもやはりLisbethの存在感がすごいですね。本を読んでいてもミカエルの場面より、Lisbethの場面のほうがずっと面白かったし。


そして映画。

Girl-with-the-Dragon-Tattoo-poster


アメリカのオフィシャルサイト
http://www.dragontattoo.net/

日本のオフィシャルサイト
http://www.dragontattoo.jp/

デイヴィッド・フィンチャーが監督、ミカエル役にダニエル・クレイグ、Lisbeth役にソーシャルネットワークのルーニー・マーラ。

本と映画で、結構違うところもあったけれど、エッセンスとしては忠実に映画になっていたと思います。
本で描かれた内容すべてを映画にできないことはわかっているんですが、どこか説明不足な感じがしました。
実際本を読んでいないデイブはいくつか理解できないところがあった、といっていたし。

いろんな要素を詰め込もうとして、どこか途切れ途切れになってしまったと言う印象があります。
個人的にはもっとミカエルとLisbethが親密になっていくのを追っていったら、より深みのある作品になったんじゃないかな、と言う気がするんですが・・・

ダニエル・クレイグ、あまり好きじゃないんですね、私は。なんかいつも同じ様な表情で同じ様な役をやっている、と言う印象が強いです。
でもこの作品では普段のマッチョ的なところを封印していたのはよかったかも。本を読んでのイメージとはちょっと違っていたけれど、なかなかよいキャスティングだな、と映画を見て思いました。

daniel


ルーニー・マーラは大変身ですね。女優さんとして非常に挑戦的な役ですが、とてもよかったです。

rooney


マーティン役はスウェーデン人の役者さんが演じていましたが、本を読んでいてフィリップ・シーモア・ホフマンがずっと頭にありました。
でもスウェーデン人の役者さんもよかったですよ。


全体的には悪くないと思うんだけれど、どこかちょっと違う気もしたなあ・・・
日本では2月に公開予定だそうですが、北米にお住まいの皆さんで見た方はいらっしゃいますか?どう思ったかぜひ聞かせてください。