アカデミー賞でも何部門かノミネート&受賞した映画「ザ・ファイター」を見ました。
日本でも今公開中のようですね。

the_fighter_movie_poster1

 
http://thefighter.gaga.ne.jp/
 
メディアの中ではどうもクリスチャン・ベールのほうが目立っているような感じでしたが、主人公を演じたのはマーク・ウォルバーグ。

実在の人物(しかもいまだ健在というから、演じるのも大変だったんじゃないですかね~)を演じるにあたり、ボクサーとしてかなりの時間をかけて体を作って実際ボクサーとしての動作もマスターしたそうです。私は、特にマーク・ウォルバーグのファンってわけでもないんですが、この役にかける情熱がすごいなあ、というのがやっぱり伝わってきて、もう少し彼のほうにも注目が行ってもよかったんじゃないかな、とも思いましたが・・・
 
この主人公の兄で、元ボクサーを演じたのがクリスチャン。ドラッグ・アディクトで独特なキャラクターを、本当にうまく演じていて、メイキングで本物の兄弟も登場するんですが、雰囲気が本当にそっくりで、いやあ、クリスチャン、いい役者さんですね。
 
実はバットマンなんかではあんまり注目してなかったんですけど、これはすごいわ。
 
他にも主人公の彼女役のエイミー・アダムス、母親役のメリッサ・レオも好演でオスカーにノミネート。メリッサがクリスチャンと一緒に助演賞を取りましたね。

エイミー・アダムスははじめのころはテレビシリーズの「オフィス」にゲスト出演なんかもしていて、そのころはあんまりパッとしない感じだったんですが、ここ数年、めきめきと演技派として活躍してますね~。
なんとなく他のハリウッド女優さんたちとは違う雰囲気をもっている感じがします。
 
それにしても、やはり実話をもとにした物語で、なんだろうな、アメリカの中級階級の雰囲気とかもすごく画面に漂ってきていて、そこへの思いいれもあるけれど、抜け出したいんだ!というもがきみたいのもあったり、一方ではそのぬるま湯に浸って浸りすぎてしまっている人たちもいたり・・・なんかその辺にもすごくリアリティがあって、切なかったです。
 
 
兄弟関係、家族関係、恋人に地元、そしてボクサーとしてのチャレンジ。自立すること。いろんなことを見ている人が自分に引き寄せて見ることができる作品だと思います。