私がまだ小さかった頃、といっても、中学生くらいの頃の話なんですが、当時、好きだった歌手がEPOさんでした。
 
http://www.eponica.net/
 
多分私の世代にはあまり馴染みのないアーティストかもしれません。
 
出会いは、何かのテレビ番組で、確か彼女の曲、「百年の孤独」が使われていたんですね。
それで、今まで聞いたことのない、神秘的なサウンドと、彼女の声に惹かれて、その曲が入っていたアルバム「Wica」を買いました。
このアルバムは92年の発売。

wica


そこから彼女のことが気になってベストアルバムなんかも買って。
中学生の頃、仲良しの友達二人と交換日記をやっていて、いわゆるペンネームもEPOにしていた、というくらい、ずいぶん感化されていたアーティストです。
それにしても、交換日記って懐かしいね!今の子たちはもうメールというツールがあるから、やらないんだろうね~。

彼女の曲は初期のものは本当にポップで、彼女のことを知らなくても、あ、どこかで聞いたことがあるな、という曲が多くて、

そういう意味でも聞いていてとても楽しいです。
 
でもこの「Wica」は初期の弾けるポップさはなく、ぐっと大人のサウンド。
 
このアルバム、日本からカナダに移住するどさくさの中でたぶん紛失してしまった多くのCDのうちの一枚だったのですが、つい最近再購入しました!
 
聴いたとたんに、なんともいえない、独特な雰囲気を感じさせてくれる一枚です。
ジャンル分けするのもちょっと難しいんですね。全体的にはアコースティックと言うか、とてもオーガニックな感じで、耳に心地よいサウンド。
でもどこか遠い過去というか、悠久のかなたにでも引き込まれるような、不思議な感覚になります。


 
今、大人になって聞き返すと、直感的に感じるものは中学生の頃の当時と変わらないんだけれど、歌詞の深さと言うのは今になってわかってきたかな?
当時の自分は「大人っぽい感じ」だけを感じ取っていただけで、一体どれくらい内容をわかっていたかは疑問ですが・・・

人間の持つ優しさ、悲しさ、やるせなさ、そういういろんな感覚を、とても感じさせる、非常に人間的な一枚です。




それにしても、こんなものを中学生時代で背伸びして聞いていた自分、ませてたなあ~。

うちは年の離れた兄姉がいるので、その影響がかなり大きいですが、こうやって当時聴いていた音楽を15年以上経って聴いても色褪せないで、いいといえる、というのはすごいことだな、と思います。

最近のEPOさんはどうやらセラピストとしても活動していらっしゃるそうで、それもなんだか納得。

iTunesで最近の曲も聞いたんだけれど、なかなかよかったです。

ベスト盤も、いろいろでていると思うし、初期のEPOさんの曲を聞くのも楽しいし、おすすめです。


ゴールデン☆ベスト EPO
ゴールデン☆ベスト EPO
タワーレコード @TOWER.JP