クリント・イーストウッドが監督、主演の映画、「グラン・トリノ」を見ました。

gran-torino

 
日本でももう公開済みで、9月にDVD、ブルーレイになるそうです。
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/

グラン・トリノ
グラン・トリノ
Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング)


 
グラン・トリノというのはフォードの車の名前なんですが、でもこの映画は車のお話ではなく、ヒューマンドラマ。
 
近年のイーストウッド監督作品は結構見ていて、どれもとてもいいなと思うんですが、今回もとてもよかった。
 
移民たちで溢れるエリアにずっと住んでいる年寄りのウォルト。妻が亡くなり、残ったのは愛犬と愛車、あまり仲のよくない息子夫婦、そして家。
そんな彼の家の隣に引っ越してきたのがモン族の一家。
 
はじめは野蛮な、といってこの移民たちを毛嫌いしていたのだけれど、地元のギャングたちに絡まれて困っていた隣人一家を助けたことで、交流が始まります・・・


クリントが、渋くて口の悪いおやじ役をとても自然に演じていました。
彼の前の作品の「硫黄島からの手紙」に続き、またもやアジアとアメリカという共通点。何か彼がそこにこだわりたい理由があるのでしょうか?

それにしても、商業主義の大型エンターテイメント作品ばかりが目立つ今日この頃の映画業界の中で、こういうオーソドックスなドラマがなんと新鮮なことか!
CGとか、3Dとか、大きな爆発だとか、カーチェイスやスタントというのは、いいストーリーがなかったら、どうにもならないんだよな~と思うことが多いですが、この作品は非常に地味ですが、監督が伝えたいこと、ストーリーもきっちり丁寧に作られていて、こういう映画がまだある、ということに嬉しくなりました。

彼は人間ドラマを撮るのが本当にうまいな、と思います。さすがいろんな経験を積んできただけあります。
それでいて、お金儲けの映画作りに走らない、その姿もまたかっこいいな、と思います。

私は彼の若い頃の作品は全然見たことないし、興味があるわけではないのですが、最近の彼の監督作品は本当に素晴らしいです。
これからもどんどんいい作品を作っていってほしいです。