Toronto News Letter

カナダからその生活の様子、趣味の音楽や映画についてを発信。 2011年に念願の家を購入してからはガーデニングに没頭しています!

*Books

本のご紹介

今日は、ちょっとお知らせです。

私のこのブログにリンクをさせていただいているアメリカ・テキサス州にお住まいのTomokoさんが、このたび本を出版されます。

というか、電子書籍ではすでにもう発売開始されています。

Tomokoさん曰く

電子書籍「ブルシット!Bullshit!」の発売を開始しました。テキサスの生活をベースにしたエッセー風のゆるい語学解説書です。

TOEICの点数を上げるには役立ちませんが、試験勉強の合間の息抜きなどに最適です。

 


とのことで、もともとブログもアメリカ、特にテキサスの生活をとても面白く、かつリアルに綴られていて、私も北米生活で「そうそう!」とうなずけるところもたくさんあって、ずっと楽しく読ませていただいていました。

すでに公式のホームページも立ち上げられていらっしゃいますし→こちら
Facebookのページもあります→こちら

本の内容は上のリンクでも紹介されていますが、Tomokoさんのブログでもこちらこちらなどで本の中の一部の写真が出ています。


題名で「えっ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、英語では、本当に多いんです、この表現を使うことが。

英語に興味があるけれど、「お勉強」としてのがちがちの英語だけでなく、もっと普段の会話で使われる英語がどんなものなのかを知りたい方、または実際北米に住まわれていて、今英語を勉強中の方などに役に立つのではないかと思います。

英語にあまり関心がなくても、アメリカという国、文化に興味があるという方にもきっと楽しんで読める本だと思います。


私も中学、高校、大学と10年間英語を学校で勉強してきましたが、基礎と文法は役に立ちましたが、実際の会話って教科書に出てくるのとずいぶん違うんですよね。

とにかくスラングも多いし、文化的背景を含んだ熟語や単語もありますし。

それはやはり現地にいないとわかりにくいものですが、それを長いことアメリカに住んでいるTomokoさんが教えてくださるのです。

多分カナダではまだ買うことができないと思うのですが、日本、アメリカ、それからドイツで買うことができるようです。

私もまだ読んではいないのですが、実際の書籍(いわゆる紙の本ですね)が出来上がったら読ませていただけるということなので、そしたらまたここで再度紹介しようと思っています。

楽しみ~!
(Tomokoさん、ありがとうございます!)


電子書籍はAmazon、iTunesで買うことができるそうですし、上の公式HPでとても詳しい購入の流れも説明されていて、親切です!

ぜひ!


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Gardens Illustratedをまた紹介

さて、確定申告もちゃんと片付けたし、これで安心、安心(笑)。
あのあと、 デイブが記入しなきゃいけないところを記入させて、私の分はすでに申告済み!
デイブはもうほとんど終わってるのにまだ申告してない。
あの人は、ほんと、いつも最後までやらないタイプだからね・・・

さて、予告どおり、ガーデニング雑誌、Gardens Illustratedの紹介を。
なんだかんだ言って、毎月ここで紹介してるような気がしますけど・・・ 
(今までのはここここ、そしてここなどで読めます )

あ、でも先月分のは確か紹介してなかったですよね。


 
IG(Instagram) からの写真なので小さくってごめんなさい。
これが先月、2月号

ペネロピ・ホブハウスさんが選ぶすべてのガーデナーが育てるべき100の植物というのがメイン。

彼女、私好きなんです。
なので彼女が選ぶ植物というのも興味津々でした。

自分がほしいのや自分の庭にもあるものがリストの中に入っていると嬉しくなります。
気になったのはDaphne bholua 'Jacqueline Postill'。
私ちょうどアリス・テイラーさんというアイルランドに住む方のガーデニングの本を読んでいて、そこでこのシュラブが出てきていて気になっていて、リサーチしてみようと思ってたら、ここでも紹介されていた、という。

あ、でも今ちゃんと調べてみたら、ここだと寒すぎてだめみたいだった・・・
がっくり・・・

イギリスだとまた別のハーディネス・レイティングがあるからわかりにくいねー。
植物によってイギリスのだけだったり、アメリカのUSDAのも一緒に載ってたりで、すべての植物に両方のを載せてくれればいいのにー。


この号では他にもサラ・プライスさんによるスモール・スペースのお庭の特集があったり。
(写真がなくてごめんなさい)
大体小さなお庭だとやっぱりグリーン中心でセレクトされた植物、つまり少ない種類でまとまりを出すというのが基本のデザインですね・・・

うちもほんとはそうすべきなんだろうなあー。
でも、植えたいものがたくさんあるものね。


あ、そうそう、これはちょっと本題から外れますが、私、FacebookがメインでIGにはFBのポストをあげた後にコピーしてIGに同じのをあげてるんですけど、FBで使った写真をそのままIGに使おうとすると写真全体が使えないのね・・・
それで泣く泣くクロップしなくちゃいけなくなる・・・

まあ基本はIG内で写真とってそれをそのままアップロードするって言うのがほとんどなんだろうけど、でも不便だよなー。
写真が基本のアプリケーションなんだから、もうちょっと使い勝手よくしてくれてもいいのにな。

あとIGってガーデン関連が少ない気がします。
フローリストとかのはたっくさん見つかるのに。
あとオーストラリアのガーデンはけっこうあるような。
そしてもちろんやはりガーデニングの本場、イギリスも。

私はフローリストとかのは写真は素敵だけど、それはなんかどれも同じような感じだし、あんまり興味ないんですよね。
それよりやっぱりカナダのガーデン情報とか、カナディアンのガーデンとかが見たいのになー。

やっぱりフローラルアレンジのほうが庭を持ってなくてもできるし、お花をもらったりするわけだし、興味のある人が多いんでしょうね。


そしてこちらが今月号



この景色!
春って感じですよねー!
見てるだけでもわくわくしてくる!

でも、トロントでこんな風景が見られるのなんて、今から2ヶ月先くらいなんですけどね・・・

今月号はやはり早春といえば春の球根ってことで、そこをフィーチャーしたお庭が二つほど。

この表紙のお庭はWoolbedingという現在はイギリスのナショナルトラストが管理しているお庭。
ですが、もともとはStewart Grimshaw氏と彼のパートナーであった故Simon Sainsbury氏の邸宅だったところ。

お二人ともアートに造詣が深かったとあって、結構コンテンポラリーな彫刻とかがあって面白い。

早春のお庭の写真が多いので、グリーンを基調にしたお庭のように見えるんですけれど、多分ガーデニング・シーズンのお庭はまた違った景色になるんだと思います。

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小さい写真で申し訳ないんですが、これ、 下の升目状にエスパリエ仕立てになっているりんごの木が素敵ー。
エスパリエだったら場所をとらずにうちでもできるか?と思うけど、やっぱり難しそうだよね・・・

でもここでは他にもりんごの木がすごく短く剪定されて植えられていたりして、へえー、そんなんでもちゃんと実が収穫できるんだー、と。
ま、たくさん植えてるからというのもあるかと思いますが。


もう一つはフランスのプライベートガーデン兼ナーサリーのLe Jardin de Berchigranges
サイトが英語なので助かります。

ここは水仙メインの写真がたくさん。

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ご夫妻で庭作り(でももともとは旦那さんがかなり手作りで始められたようです)をされているようなんですが、 ここには600種類、計80000もの水仙の球根があるとか!
すごい!

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そんなお二人が推薦する水仙(ジョークじゃないよ)12種類も紹介されていました。

見えにくいですが、最上段の左から二つ目、Poeticus種の水仙はずっと気になっていて、今年用には入手できなかったんですが、来年はぜひこれをお迎えしたいなーと思っているのです。

でもやっぱり水仙にしても、いろんな違う種類のをここ、そこ、と植えるより、同じ種類のものをたくさん植えたほうが絵になるんですよねー。

わかっているんだけれどもね、実際そうするのはなかなか難しいもので・・・


でも、私、なんか球根、特に春の球根ものにはすごい惹きつけられるんですよねー。

春の短い間しか咲かないんだけれども、やっぱり北国のガーデナーにとってはすごく特別な思いになるのが春の球根だからかな?

植える時はあの茶色の塊ですけれど、でもそこになんだか希望が詰まっているように感じるんですよねー。

あと大体春の球根というのは、耐寒性のあるものが多いというのもあるかな。


このThierryさんだったか、他の人だったかな、コレクターなんかが多いスノードロップより、水仙のほうが好きだ、と言っていて、私はスノードロップ、植えたのに芽が出てこなかったし、やっぱりなかなか球根から咲かせるのが難しいようなので、わかるなー。

うちでも今年用にいくつかまた新しい種類を植えたり、香りのする小さな水仙を追加したりしました。
今年は去年以上に水仙を含む、たくさん球根を植えこみましたからね(その数200以上!)、特にフロントヤードはいい景色になってくれると願っているんですけれど。

それまであと2ヶ月かー。
長いなあ・・・


あ、あと今月号は他にもChris MarchantさんというOrchard Dene Nurseriesを営む(といってもどうやらホールセールだけみたいですけどね)方によるグラウンドカバーの特集もよかった。


今年に入って、今までの毎月あるコンテンツも新しい人による新しいシリーズになっていたりして、さすがちゃんと毎年変化をもたせるようにしているんだなーというのがわかります。

でもここ最近雑誌内で間違いが多い(フィーチャーされていた人の写真が別人のものだったり、違う植物の写真が掲載されてたり)。
私も仕事柄、紙で印刷するのをやっているから、校正の大変さとかもわかるけれど、だからこそ重要なわけで、いつもやりすぎなんじゃないかってくらいしつこくチェックするものなんですよ。
その辺、やっぱりしっかりやってほしいなー。


ということで、まだまだ雪深いトロントからすると夢のようなこんな早春の景色を雑誌で楽しんでます。

でも日本の暖かい地域の方だともうこういう景色もすぐ見られるんですよねー。
うらやましいです。

さて、週末はあっという間。
また明日から仕事かー・・・

でもまあ少しは暖かくなるから通勤も楽になるかな。

ということでまた新しい週、がんばっていきましょう!


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Beyond the lawn : Book

またまた図書館で借りたガーデング・ブックの紹介でございます。


Beyond the lawn by Keith Davitt 




Keith Davittさんはアメリカのニューヨーク州を拠点に活動するガーデンデザイナー、ライターさん。

これ、最近紹介した二冊と比べると、本や庭の質と言う意味ではちょっと引けをとるかなあ、と言う感じがしてしまうのですけれど、でも読んでみると、なかなか面白い!

というのは、取り上げられている庭のほとんどがシティ・ガーデンの小さな庭。
よく本や雑誌で言われる「スモール・ガーデン」はイギリスやアメリカの郊外の観点から見た「スモール」さで、トロントの私の庭から見ても「十分広いじゃん」と思える広さだったりします。

でもこの本で紹介されているお庭は、本当に小さい!
これこそ、「スモール・ガーデン」だよな!と思える大きさです。


この本は「芝生じゃない庭を楽しみませんか?」というのを石を使った庭、植物中心の庭、テラスのある庭、など実際の個人のお庭を例に紹介しています。

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こんなふうにほとんど1-2ページで簡単にそれぞれのお庭のデザインの解説がしてあります。
30以上のお庭が紹介されていると言うのも嬉しいところ。

お庭によってはBefore and Afterの写真があったり。

最初パラパラめくって見たときは「なんか私がいいなと思うお庭が思ったよりないかも?」なんて思ったんですけれど、この本は庭の大きさ、そして実際のプロジェクトとしても、一番現実的だと思いました。

つまり「これならうちの庭にも取り入れられるかも」という要素が多い。

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他にも紹介されたお庭が、こんな風に別バージョンでもできますよ、というスケッチ↑があったり。

ただデザイン中心の解説が本当に簡潔に示されているだけなので、細かい植物の紹介もないですし、写真も画像があまりよくなかったりします。
2003年に出版されたと言うので、それは仕方ないのかなー。

そういうことで「全然最近のデザインじゃないじゃない!」という方にはおすすめできませんが、特にそういう時代性を感じさせるものでもありませんし、今でも十分参考にできるかと思います。

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↑こういうのは、なかなか私好み。
でもこの本の中ではこういうお庭ができてくるのは稀です・・・

多くがあまり植物中心の庭ではないので。

あと、植物中心のものでも、「ちょっとこの色あわせはどうよ・・・」と思うのもあったりするのですが、著者はその辺の「変更すべき点」なども挙げながら、でも大まかなデザインとしてこういうのがありですよ、というのを示しているのだと思います。

なので、パーフェクトなガーデン・デザインを求めて見ると、がっかりするところも多いかもしれません。


だから全体的にこれはガーデニングしない方にわかりやすく「芝生なしでこんな空間が作れますよ」と紹介するのにはすごくいいかな、と思いました。

半分枯れているような、または雑草だらけで放置されている芝生を見なかったことにしている人、芝刈りにうんざりしているお父さんなどに「ほら!」と見せるのにうってつけかも。

その代わりガーデナーにはピンポイントでのアイデアがあちこちから得られるのではないかと思います。


個人的にはもっとこの「芝生なし」の庭の利点、特にエコの観点での、を書いてくれてたらいいんだけどなー、とやはり芝生なし庭が好きな私は思ったのですけれど。

きれいな芝生のある庭に憧れる気持ちはわからなくはないのですが、大体、水や肥料もたくさん必要とするし、芝刈りのローンモウワーのエコ的問題もありますしね。

どうせならお花が楽しめるものとか、リクリエーションに適したものにするとか、その空間をもっと活かしたものにしたほうがただの一面の緑っていうのより楽しいじゃないですか?

こちらでは特にもうお約束のように芝生になっていて、それを変えるのもなんだし、ととりあえずシーズン中は芝刈りだけする、という家が多分多いんじゃないかと思います。

あとはやっぱり芝生にくっついてくるソーシャルステイタスみたいのもありますけど・・・

でも少しずつ芝生なしの庭が増えていくのは嬉しいです。

日本ではこちらほど芝生がポピュラーではないとは思いますけれど。


この本は文章になっている部分もそんなに多くないので、見てアイデアを得るのに適した本かと思いますよー。


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The Passion For Gardening : Book

続いてもう一つ、図書館で借りてきたガーデニング・ブックの紹介です。

The Passion For Gardening by Ken Druse 




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Ken Druseさんはアメリカ東海岸(ニューヨークとニュージャージーの両方におうちとお庭を持っていらっしゃるそうです)にお住まいのガーデン・ライターさんです。

彼の名前は私も何度か目にしていました。

前回紹介したNew English Gardenがとても有名なプロフェッショナルガーデン・デザイナーによる有名なお庭の紹介本とすると、こちらはそのもっとプライベートなバージョン、といったらいいかな?

題名にもあるように「ガーデニングへの情熱 」を著者であるケンさん自身のお庭をはじめ、彼がよく知っている友人ガーデナーさんたちのお庭などを通して伝えていっているのがこの本です。

ケンさんは「ナチュラル・ガーデン」を促進するオーガニック・ガーデナーさんなので、ここで取り上げられているお庭の多くもかなりナチュラルな感じのものが多いです。

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なのでお花がいっぱいのイングリッシュ・コテージガーデンみたいなお庭はあまり出てきません。
シェイド、ウッドランド・ガーデンと言うのが多いかな?

この本はどうやって庭を造るか、植物を育てるか、コンビネーションの仕方といったような「ハウ・ツー(How to)」本ではなく、もっとガーデニングの精神的な部分を取り上げた本です。

それぞれのガーデナーにとって彼らの庭がどういうものであるのか、どんな意味を持っているのか、とてもパーソナルなレベルで語られているので、読み物として面白いと思います。

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本として、ちょっと全体のフロウというのかな、流れ方がきれいに流れていないような気もします。
各章完結ではなくて、登場人物があっちこっちに出てきていたり、そこで語られているのとは違う庭の写真が載っていたりするので・・・

写真のキャプションのつけ方もちょっと読みにくいかも。

でも各章が長くないので飽きません。

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個人的な庭だけでなく、パブリックガーデンも取り上げているし、イギリスの申し分ないモデルガーデンみたいな完璧さはないですが、より親近感の持てるお庭が多いです。
といっても、日本のシティ・ガーデナーさんには当てはまらないかもしれませんが。

私はカナダに住んでいるので、やっぱりアメリカの方が書かれた本のほうが読みやすいし、文章として楽しめるなあ、と実感。

でも庭や写真、本の全体的なデザインなどでは 圧倒的にイギリスのもののほうが素敵で好みなんですが。

やっぱりイギリスの方が書かれた本は、聞きなれない単語がよく出てきたり、表現方法が違うなーと感じます。
そういう意味で読みにくい、と言うわけではないのだけれど、ちょっと親近感が薄れると言うのは、結構多くの本に感じられます。
もちろんそれは題材や著者の方によって違うので、イギリスの本すべて、というわけではありません。 

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一番いいなーと思ったのは、はじめのほうのケンさんの文章で、ガーデニングをすることが私たちガーデナーにとってどういうものであるか、というのが書かれていたところ。

「そうそう」と思いながら読んでいました。

ガーデニングと言うのは、インスタントに何かが成し遂げられるものではなく、特にファーストフード的な現代の生活スタイルとは異なるかもしれない。
でも、そこに喜びを見つけ出すのがガーデナーですよね。

自然は私たちとは違うサイクルで動いています。
私たちはそれに沿って、ゆっくりと自然が繰り出す美しさを堪能します。

慌しく、いろいろなものがすぐに変わって捨てられていくような時代ですが、だからこそそれとは違った時間で動く自然と触れ合うことで、現代の私たちは癒されるのでしょうね。

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個人的には、ケンさんご自身が、ニューヨークのシティ・ガーデンから、ニュー・ジャージーのより大きなお庭に移って(といっても今での両方所有されているようですが)、新しくお庭を作っていく話がちょっと後半に出てくるのですが、それをもっと詳しく読みたかったなー。

ここでは敷地内に川が流れているんだそうで、それがメインにもなっているのだけれど、だからこそ洪水が起こったりもして、何度も庭に被害があったこと、など、もっと詳しくケンさんのお庭のストーリーが読めたら楽しいのにな、と思いました。


あと、お庭全体の話がメインの本なので、写真でも詳しい植物の名前などがあまり出てこないのもちょっと残念。

でも、とても楽しく読みましたよ。

ケンさんは他にもたくさん本を出されているし、同じ図書館でもう一冊彼の本があるのを見つけました。
今回は借りなかったので、次回にまた借りようかと思います。

ケンさんのサイトもいろいろな情報が詰まっていますし、毎週土曜日にポッドキャストの更新もあるので、英語ですが興味のある方はぜひ。

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The New English Garden : Book その2

今日も寒いトロントです。

春はいつ来るのかなー?


では、図書館で借りた本、New English Gardenの紹介の続きです。


New English Garden
Tim Richardson
Frances Lincoln
2013-10-01

 


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こちらはPatrick BlancさんによるAthenaeum HotelのLiving Wall

彼はヴァーティカル・ガーデンを専門としていることで有名。
私も彼のではないですが、彼の影響を受けた人のヴァーティカル・ガーデンについての本を読みました。
ここ数年、ずいぶんポピュラーになってきていますよね。

素敵だなあ、とは思うものの、これはやっぱり水やりを機械でプログラムされたシステムなどがないとねー。

あとかなりトロピカルな植物が使われているそうで。
やっぱり暖かい気候向けなのかな。

パトリクさん(フランスの方ですからこう呼ぶのかな?)のウェブサイトも素敵です。


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ちょっと写真が小さくて見えにくくてすみません。

こちらはJames Alexander-SinclairさんとArne MaynardさんによるCottesbrooke Hall

Arne Maynardさんのお名前は私もよく見かけていて、とてもロマンティックなガーデンを作る方という印象。

このCottesbrooke Hallはホテルとしても機能しているそうです。
こんなところに泊まってみたい!

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Alexander-Sinclairさんによるロング・ダブル・ボーダー↑も圧巻。
こんな素敵なフォーカル・ポイントが作れたらなぁ。

Arneさんのブログ(というかジャーナルとガーデンダイアリーの二つがあります)も素敵です。
それにガーデニングのコースもあるんだとか!
イギリスに住んでいて近くだったらぜひ参加したいー。 


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で、こちらはJames HitchmoughさんとNigel DunnettさんによるOlympic Park。 

確かつい最近若いガーデン・デザイナーのSarah Priceさんも手がけてなかったかな?

こちらはそれ以前のことだと思うんですが、このお二人はUniversity of Sheffieldでナチュラルランドスケープの研究をされていて、以前私が紹介したクリストファー・ロイド氏の本「Meadows」でもHitchmough氏の名前が何度も出てきていました。

たしかメドウの研究の一部としてアメリカ原産の植物を使ったり、というのだったかな?

ここはオリンピック・パークといういわゆるアトラクション的なというか観光的な意味合いが強いところなので、メドウといってもかなりお花率が高いですね(よりナチュラルなメドウの場合はたしかお花の割合は20%から30%とかだったと思います)。

でも、やっぱり素敵ー。
お花畑みたいですものね。


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またまたロマンティックなお庭です。
Jinny BlomさんによるTemple Guiting
こちらもホテルとして使われているようですね。

女性らしいデザイン、私の好きな白やパープルのこのボーダーなんか、ほんと憧れです。
でも他のガーデンエリアではもっと強い色のお花を使ったところなんかもあります。
でもこのマナーハウスの外観とも相まって全体的にやっぱりとてもヨーロッパらしいロマンティックさにあふれています。


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庭の写真ではなく、庭のあちこちにあるさまざまな言葉の引用なのですが、こちらはBCA Landscapeという会社によるAngel Field
ここはLiverpool Hope Universityのキャンパス内にあるんだそうです。

緑あふれたキャンパスが、しかもイギリスで人気のデザインカンパニー(なんだそうです)によって手がけられているなんてうらやましいですねー。

かなりコンセプチュアルな感じなお庭ですが、大学のキャンパスと思えばうなずけるかも。


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またまたロマンティックな景色なのはJulian and Isabel Bannerman夫妻によるHanham Court

お二人でガーデンデザインチームを組んで活躍されていて、プリンス・チャールズのハイグローヴのお手伝いもしたそうで。

ここはそのお二人が18年間住んでいた(のかな?別荘とかかもしれないですが)というところ。
ここも非常にヨーロピアンな感じがします。

以前はパブリックに公開されていたようですが、今は予約をしてツアーとかができるようですね。

こんなバラに囲まれた景色、憧れですよねー。


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Arabella Lennox-Boydさんと聞いて、「あ、知ってる!」と思った方も多いのではないでしょうか。
チェルシー・フラワー・ショウのゴールドメダリストの常連というベテランデザイナーさんです。

Greagarthは(Gresgarth Hallとオフィシャルには記載されていますが)、Lennox-Boydさん自身のお庭。

彼女も裕福なおうちに生まれ育ち(もともとはイタリア出身)、その後イギリスに渡り、再婚した方も由緒ある家柄の方のようで、こんなお屋敷に住めるんですから、 そりゃそうか、さすが!のお庭。

でもいろいろガーデンエリアが小さく区切られているようなのも面白いです。

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冬の間でも楽しめる(といってもイギリスの冬なので、こちらの冬とは大違いですが・・・)ようになっているのもさすがー。

こんな石によるアートなペイヴィングも素敵ですねー。


ということで、この本で紹介されているすべてのお庭は紹介できませんが(主にニュー・ペレニアルズ・スタイルのものが多いので、どれも素敵だけれど、ある意味同じような感じなのも多かったので・・・)、見ているだけでも楽しい本だと思います。

私もGardens Illustratedや今まで読んできたガーデニング・ブックスなんかでよく見かけていたガーデンデザイナーさんたちの名前がここでたくさん出てきていて、「ほおー、なるほどー」と思いながら読んでいました。

お庭によってはそのお屋敷の歴史だとか、ユニークなお庭の持ち主の話とかもあって、読むにも興味深いですので、おすすめです。


イギリスはやっぱり素敵なお庭がたくさんですねー。


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The New English Garden : Book その1

トロントは、週末また雪が降りまして、外はまだまだ白い世界でございます。
考えてみればもう2月で、あと2ヶ月もすれば春らしくなってくるとは信じられませんが。
(とはいえ、こちらは本当に春らしくなるのは5月になってから、ガーデニングが外でできるようになるのもそのころです)

週末は、手術後初、外出。
雪かきするのに一応家の外には出ていましたが、出かけることは控えておりました。
まあ、寒いし、雪の中歩くのも面倒だしね。

この時期と言えば、みなさん、確定申告ですよ。
カナダでは自分でやる部分が多いのですが(業者に頼むこともできますが、自分でやったほうが早いしお得。それほど難しくもないですし)、その前に税控除となるインヴェストメントなどをしに銀行へ。

いつも行っているブランチではなく、家に近いブランチに初めて行くことにした。
ネットでアドヴァイザーの方とのアポ取りができるので、そうしたら、去年やり取りをしてくれた方が「僕も今はそのブランチにいるんだよ!」とメールが。
「でも今はちょっと役割が違うんだけど、僕の伯母がアドヴァイザーでアシストできるから安心して!」みたいな内容で、びっくり。

実際行ってみたら、その彼もわざわざ挨拶に来てくれた。
一度インヴェストのアドヴァイスしてもらっただけなのに。律儀やねー。

私が接したアドヴァイザーたちはかなりソフトな語り口の人が多い。
この彼もそうだった。
伯母さんという方はもうちょっと押せ押せタイプの人だったけど。

自分の口座のいくつかからそれぞれお金を取って、インヴェストのアカウントに移す、と言うようなことをしてもらったんだけど、その移動の合計金額はあってたんだけど、どこからいくら、と言うので一つ間違いがあった・・・

ここの銀行は、そういうことが多いんだよなー。
ローンもあるからまだ変えられずにいるけど、ローンの契約は来年更新になるから、そのときには他の銀行にかえるかも。

カナダにお住まいの皆さん、おすすめの銀行はどちらですか?

と、すいません、また前置きが長くなってしまいました。

***


図書館で借りたガーデニング・ブックの紹介、第・・・何弾だ??

まあ、それはいいとして、今回はこちらでございます。

New English Garden
Tim Richardson
Frances Lincoln
2013-10-01

 
これ、結構厚い本で、重いです。ハードカバーで大きいし。

でも、よかったー。
2013年に発行されているので、最新ではないですが、まあ新しいといっていいですし。
(図書館に出回っているガーデニング・ブックスは古いものが多いので)

たくさん素敵なお庭が紹介されていたので、二つにわけて紹介しますね。

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著者のティム・リチャードソンさんはイギリスのガーデンライターさんで、ちょうどこの本を読んでいるころに定期購読しているGardens Illustratedが届いたんですけれど(これもよかったのでまた後で紹介するかも)、ここでも彼が寄稿してました。

「New」といいますが、新しく作られたお庭、というのではなく、ここ10年の間に新しく変化したお庭ということだそうです。


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全部で25のお庭が紹介されているのですが、こんなふう↑にお庭の名前(イギリスではお庭やお屋敷に名前がついてますからね)とそのガーデンデザイナーの名前を載せて各章の始まり。

見てのとおり、日本でも知られている(ますよね??)ダン・ピアソンさんからはじまり、全体的にナチュラリスティックなお庭へのフォーカスが強いように思います。

それが著者の方の好みなのか、実際の最近のイギリスの庭園の動向なのかは、イギリスにいない私にはわかりかねますが・・・

全体的に著者の方の語り口が各章によって異なるので、ちょっと違和感はあるのですが。
あるところではパーソナルにデザイナーの言葉が載っているかと思えば、ガーデンデザインだけを中心に語られているのもあったり、その庭にフォーカスするというより、そのデザイナーさんのバックグラウンドとかのほうが多く語られているような場合もありましたが。

でもあちがちなガーデンデザイン分析みたいなのとはちょっと違った感じだったから、面白かったですよ。


ここでは私がいいなー、と思った写真や、これは!と思ったものを載せて行きますね。


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こちら↑はTom Stuart SmithさんのMount St. John(このリンクは彼のブログです。ブログも文章短め、写真も素敵なのでおすすめですよ)のお庭。

彼は有名なガーデン・デザイナーの方ですね。
やはりニュー・ペレニアルズ的なナチュラルなデザインが強い方。

広大な敷地にグリッド方式で多くのペレニアルが植え込まれていて圧巻。


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こちらはそのニュー・ペレニアルズをオランダから広めた、Piet Oudolfさん(ピエット・アウドルフと発音するのかな?)がイギリスで手がけた初期のお庭、Scampston Hall

オーナメンタルグラス使いなどがさすがです。

実は私もようやくオーナメンタルグラスに興味を持ち始めまして。
今年はいくつか取り入れたいと思っているのですよ。(去年からそう思っていたのですが、うまくいかず・・・)

このニュー・ペレニアルズ、日本ではまだそんなに知られてないですかね?
北米でもまだまだ、と言う感じもしないですけれど。

というか、これはやっぱりそれなりの敷地がないと、よさが発揮できないのかもしれないなー。
そういう意味で、大きなガーデンデザインと言う意味ではポステージ・スタンプ(小さな敷地のシティ・ガーデンのことをこう呼びます)ではやりにくいとは思うんですが、でもプランツ・コンビネーションとかで参考になるものが多いと思います。

特に私はペレニアル好きだから、かもしれませんが。

ちなみに上でリンクした彼のサイトもユニークですねー。

ここでは著者の方の語り口がちょっとOudolf氏に手厳しいかな?という感じもしたのですけれども、私がそう感じただけかな?


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このミッキーマウスみたいなトピアリーがチャーミングなのはDaylesford House

オーガニックファームのブランドで、ホテルやカフェ、スパなんかも展開していて、日本にも東京、青山にお店があるんだそうですねー。

ガーデン・デザインはMary KeenさんとRupert Golbyさん。

ここではキッチンガーデンだけじゃなくて、他の庭のエリアも見ごたえがあるよ、と。

ガーデンデザイナーの名前が複数ですが、大体は一緒にではなく、違う時期に別々に手がけられたと言うことが多いです。

Mary Keenさんは主にライター業のほうが本業みたいですが・・・
Rupert Golbyさんはウェブサイトもないという、ちょっと謎めいた人物みたいに(でも好意的に)書かれているのも印象的でした。

こんなキッチン・ガーデンなら楽しくていいですねー。


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このシンプルでモダンなデザインはベルギーのJacques and Peter Wirtz親子がてがけたもの、AscottのThe Lynn Garden。(←Ascottのオフィシャルウェブサイトもあるのですが、こちらのリンクのほうが彼らのお庭の様子がわかると思うので・・・)

私にするとシンプルすぎて、コンセプチュアルすぎる感じですが、やっぱり最近はこういうコンテンポラリーなのも人気になってきているようですね。


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こちらは、この間も本を紹介したクリストファー・ロイド氏とファーガス・ギャレットさんのGreat Dixter

ここでは現在ディクスターのヘッドガーデナーとして活躍しているギャレットさん中心。
ギャレットさんを通して、ロイド氏を見る、と言う感じかな?

ロイド氏のもとで長くガーデナーを務めていたギャレットさんですが、もちろん彼には彼の好みもあり、往年はロイド氏もかなりギャレットさんの好きなようにさせていた、というほど信頼していたそうで、だからこそ「クリスト(ロイド氏の愛称)の遺志を受け継ぎながらも、僕なりのディクスターの庭を造っていく。
でもここでの庭作りがつまらないと感じたらすぐにでもここを去るよ」なんて言っていたのも印象的でした。


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で、こちらのお庭。
これがこの本の中で一番インパクトがあって印象に残ったお庭でした。

Christine FacerさんのThrougham Court

上の写真をみてもわかると思うのですが、ユニーク!

このお庭のお持ち主であり、プロのガーデンデザイナーでもあるFacerさん、もともとはメディカル・サイエンスのお仕事をなさっていたというちょっと変わった経歴の持ち主。
(ドクターの肩書きも持っているので、ここではDr. Facerと呼ばれていた)

だからこそのこのお庭!

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こんな風にレッド・カーペットがいきなり庭の中に出現したり、

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なんだか大陸的な風景にも感じられる、こんな旗がいくつもはためく風景があったり。

彼女のバックグラウンドである科学的なものと自然のコンビネーションというのが面白いです。

好き嫌いがわかれそうですけれどね。

あまりにインパクトがあったから、ここのお庭だけでいくつも写真を載せてしまいました・・・

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でもこんな風になかなかロマンティックなエリアもあったりするんですよ。


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変わって、こちらはChristopher Bradley-HoleさんによるCrockmore House。

彼もニュー・ペレニアルズ・スタイルのガーデンですねー。

それにしてもここ10年で、イギリスの由緒ある建物のお庭がこんな風にニュー・ペレニアルズ・スタイルに移行していくとは。

建物のオーナーによるエコ的なものとかなのか、単なるガーデンデザインのファッションに沿っているだけなのか。
でもペレニアルだから、今までのクラシカルなお庭よりは手間が省けてるのかな?
乾燥とか、虫や病気にも強い植物がこのスタイルでは使われることが多いから、そういう意味でもプラクティカルといえばそうだけれど。

ただニュー・ペレニアルズ、夏以降はいいかもしれないけれど、早春とかはちょっとさびしいんじゃないかしら?
本とかで取り上げられているのって、ピークの美しいときばかりだからわからないけれど。
でもそういうのもちゃんと計算されてその時期ごとの見ごろを考えて植栽されているのでしょうね。

この本の中で、デザイナーが変わってもやっぱりよく使われている植物というのがあって、PersicariaやVeronicastrumといった、先っぽがとんがったのとか、穂が風になびくようなのが人気ですねー。
とくにPersicariaはほんと、ここ数年すごくよく見かけるようになってきているような気がします。
やっぱりナチュラル志向になってきてるのかな?

この上の写真のように、私も今年はこういうフィラーとなるような植物を植えて、庭にまとまりを出したいな、と思っているのですよ。


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こちらはHighgrove、ご存知、イギリスのプリンス・チャールズのお庭です。

私も彼のお庭の本を前に読んだのだけれど、紹介してなかったかなー?
調べたけれど、みつからなかった。

こんなすごいレリーフみたいのが風景の中に入ってくるのがさすが、王室、という感じがします。

あまりいいイメージのないプリンスですけれども、ガーデニングという意味でいうと、かなりエコなガーデニングを心がけているそうでして、それはすばらしいことだと思います。

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どの場所にも、絵になる構築物が入ってくるんですよねー。
それにしても皇室のお庭が一般公開されてるっていうのもすごいことですよね。



では、まだまだ続きます!


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'Meadows' by Christopher Lloyd : Book

うれしい週末です。

昨日は会社を休んで病院にいってきたのですけれど、数時間いただけ、しかも別に検査をしたりしたわけでもないのに、なんだかぐったり。
まあ、行き帰りだけで2時間以上かかったというのもあるのだけれど。
でもそれは毎日の通勤だって同じか・・・

それで金曜だと言うのに夜更かしもせず(ほんとはしたかったのだけれど)というかできずに早めに就寝。
がっつリ寝ました。
寝すぎて頭が痛くなるほど。
私は大体10時間とか寝るとこうやって頭が痛くなるんですよ、なぜか。

その寝る前と今日の朝に読んで、読み終わったばかりなのがこの本。
図書館で借りてきたものです。

'Meadows' by Christopher Lloyd 

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イギリスの有名なガーデンライターのクリストファー・ロイド氏、残念ながらもう亡くなられてしまいましたけれどもグレイト・ディクスターのお庭は今も健在(現在はロイド氏とともにお庭つくりをしていたファーガス・ギャレット氏がその意志を継がれています)。

以前もここで彼の本を紹介したことがあります。

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クリストファー・ロイド氏の本というだけでなく、メドウ・ガーデンというのにここ最近興味を持ち始めていたので借りてみました。

メドウ・ガーデンとはいわゆる草原みたいな風景なのですが、でも自然に作られたものというよりはやはり人間の手が入ったものなのですよね。

ここでロイド氏が語っているのも、どうやってナチュラルに見えるメドウを作れるか、ということを彼のグレイト・ディクスターのお庭内でのメドウ・エリアでの経験を元に書かれています。

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で、読んでみてわかったのは、自然に生えてきているように見えるメドウ・ガーデンですが、実はそれを作るのはかなり大変だ、ということ!

もちろんもともと自然にできたメドウだったら、何もせずに景色を楽しむだけでいいわけですが、ここで語られているのはやはりメドウの風景を「作る」ことが前提になっているのでね。

まずやはり最初はしっかり雑草を取り除くこと。
そして植える場所の性質(土や気温など基本的なこと)をよく知っておくこと。
それからやはりなるべくその地にあったローカルの植物を選ぶこと。

植物についてとっても詳しく、さまざまな植物を育てていたグレイト・プランツマンであるロイド氏ですら、メドウ・ガーデンでの植物の栽培はかなり失敗もしているんだそうで、それが素直にここには書かれているのが面白かったです。

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(ルピナスがこんなふうに群生するなんて、すごいですよね~)


というのもメドウというのは基本グラス(芝生)エリアからスタートします。
そこにさまざまなメドウに適した植物を植えていくわけなのですが、やはりグラスの勢いに負けてしまう植物が多いみたいです。

そして、メドウ・プランツはやはり普通のガーデンベッドとはまた違って、あまりに栄養のありすぎる土は好まなかったりするようでして・・・

そのためにトップソイルを撤去する、なんてことをするそうです。

自然風に気ままに育っているようでいて、なかなか気難しいようですねー。

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つまりこの上のようなたくさんのお花のメドウ・ガーデンを作るのはかなりの手間と計画がないとだめなんだ、と。


なるほどねー。

でもやっぱり魅力的ですよね、こういう風景。

狭い我がトロントの庭では到底メドウ・ガーデンなどは無理なわけですが、だからこそ憧れるのかな。

とはいえ、もともとメドウ・ガーデンを作ろうなどと思っていたわけではもちろんなく、最近はナチュラル・ルッキングな庭というのに興味があって、それでいろいろ種をオーダーしたりしたわけです。

で、自分の庭でもメドウで咲いているような植物をどういう風に植栽したらいいか、というコンビネーションのアイデア探しみたいなのもあるんです。

この上の写真でもみられるコーン・ポピーなんかは私も大好きで、何年かうちでも種から育てています。

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↑こちらです。アニュアルの真っ赤なポピー。


またはうちでも種からたくさん成長しているエキナセアとか。

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面白かったのは、メドウというのはヨーロッパ的なもので、北米になるとそれがプレイリーになるんですね。

ロイド氏はイギリスの方なので、やはり基本的にはイギリスでのガーデニングを想定しています。
またはハンガリーなどのヨーロッパのメドウを訪れたことなどもいくつか書かれていますけれど・・・

でも後半ちょっとだけ北米のプレイリーについても取り上げられています。
そこで得た種(べス・チャトーさんと一緒に北米のプレイリーを偵察したようです)をイギリスに帰ってから彼のお庭のメドウエリアで育てたようですが、やはり場所が違うとなかなかうまく定植してくれないようで。

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でも、私はカナダにいるので、やはり北米原産のものに興味があるので、次はやはりアメリカかカナダ人の方が書いたものを読むべきでしょうね。

イギリスでは(イギリスだけでは決してないのもわかっていますが)、ナメクジの被害が多く、ここでもロイド氏も何度か言っていましたし、ここで紹介したイギリスのモンティ・ドン氏もやはり種から育てるときは直蒔きだとナメクジにやられて全滅しかねないから、移植するということを何度も言っていました。

うちのトロントの庭にはカタツムリはたくさんいるんですけれど、植物に被害があるかというと、そんなでもないように思うんですよ。(私が知らないだけかもしれないですが)

ナメクジはあまり見かけないし。でもこれも夜行性というから、知らないだけかな~?

でも、ロイド氏は「アメリカのプレイリー地帯で、冬の寒さが厳しいところではナメクジも寒くて越冬できない」と言っているのを読んで、「わー、そうか、なるほどー」と思いました。

当たり前といえばそうなんですが、そっか、そういうことは考えたことがなかった。

寒冷地でのガーデニングでもいいことはあるもんなんだなー(笑)。

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でもね、これ、うん、ほんと勉強になりました。

詳細な部分では直接自分の庭の植物のセレクションとかにリンクするわけではないのですけれど、メドウ・ガーデンのコンセプトとか、風景の作り方とか。

メドウ・ガーデンはやはりローカルな植物だけを植えるべきだ、と言う人もいますが、ロイド氏はそういうわけでもなくて、北米の植物も取り入れています。

でももちろん、あまりに繁殖しすぎるものや、定植しないものなどは原産地を問わないし、その土地にあったものならば植えて楽しんだらいいのでは?と言うことなんだと思います。


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私が今年種から育てようと思っている矢車草もメドウ・プランツ。
コーン・フラワーという別名もありますしね。

「コーン」とつくと大体メドウに適した植物なんですよね。

上で紹介したコーン・ポピーもそうですし。
エキナセアもパープル・コーンフラワーと呼ばれたりもしますしね。


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ルドベキアやアスターなんかもメドウ向けですね。


今年はいくつ植えたいと思っているオーナメンタル・グラスももちろんはずせません。

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たくさん素敵なメドウの風景の写真が載っていたので、それを写真に撮ってしまいました。

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 狭い庭の一角でもちょっとしたメドウ的な風景は作れなくもないかも??

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こういうワイルド・グラディオラスも素敵ねー。
この色がいい。

私は普通のグラディオラスにはあまり興味はないのですけれど、これはいいなあ、と思っています。


ロイド氏というとカラフルなボーダーのお庭のイメージが強かったのですが、メドウにもとても興味があって、それはロイド氏のお母様から受け継がれたようです。

この本の中でも何度もお母様がもともと植えたものから増えていった、なんて記述がありましたから。

そんなお庭が受け継がれるなんていいですよねー。
と、やっぱり違う世界だわ、と思ってしまいますけれども・・・


こういうのにあまり興味のある方は多くないかもしれませんが、私は面白く読みましたよ。

今日またこの本を返しに図書館に行ったので、もっとガーデニングの本を借りてきました。
やはり冬の間はガーデニング・ブックを読むくらいしかできないですからねー。
(あとは危険なカタログの熟読・笑)

みなさんもやはり冬の間、ガーデニング・ブックを読まれてますか?

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