日本では「セント・アナの奇跡」という題名で今公開中のスパイク・リー最新作、Miracle At St. Anaを観ました。

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http://www.stanna-kiseki.jp/

MySpaceでオフィシャルトレイラーを見ることができます↓
http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&VideoID=43028932

こっちではもうDVDになっています。
公開されていたときから気にはなっていたのですが、戦争ものってことで、ちょっとしり込みしてしまった・・・

でも、やっぱりスパイク、すごい!
今回は今までの彼とはまたちょっと違った感じでしたが、やっぱりいい作品を作るね、彼は!

戦時中、イタリアで活躍した黒人部隊の「バッファロー・ソルジャー」たちを中心に、人種差別、イタリア現地の人々、パルチザン、ドイツのナチ軍などいろんなトピックが入っています。

戦場で遭遇した一人のイタリア人の男の子。言葉も通じず、どこか心を閉ざしたようなところのある彼を見捨てることが出来ず、
4人の兵士たちと男の子とのでこぼこな部隊が引き起こす奇跡・・・

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戦争映画というよりはこれは信じること、信念を描いた作品で、とってもよかったです!

ここ最近はほんとうにいいドラマに巡り合えず、映画もほとんど観ていなかったですが、これは久しぶりに「いい映画を観た!」と思えました。

出てくる役者さんが、みんなとても素晴らしく、その出番が少なくても、きちんと印象に残るんですね。
バッファロー・ソルジャーの役を演じた4人の役者さんたちは、ほんとみんないい演技をしていました。
特によかったのがイタリア人の男の子を見つけ、彼と一番親しくなる兵士のTrainを演じたOmar Benson Miller。

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彼は敬虔なクリスチャンで、戦地で見つけた遺跡の像の頭をお守りとして持ち歩き、出会ったこの少年が神の使いである、といったり・・・
お互い言葉が理解できないのに、どこか通じ合うものがあるのか、少年もTrainにだけはなついているその二人のコンビがなんともほほえましかったです。

彼、どこかで見たことあるな?、と思っていたらアメリカ版「Shall We Dance?」にでていました。大きい体をしているのにいい人そうな感じがかなりいい味出してます。

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それでもやっぱり、これはすごい深い映画だな・・・
アメリカでは黒人として蔑まされているのに、その国のために体を張って戦う彼ら。
そして戦争のおろかさ。
イタリア国内でのファシズムとパルチザンたちの対立。
そして神、信じること。希望。

残虐な虐殺シーンなどもあるので、もちろん観るのがつらいシーンもありますが、ぜひ観てほしい一本です!

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