この間映画「ミザリー」を見たという話をしたら友達が同じようなのでは「シャイニング」もあるよ?、といっていたので、見てみました!

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これもスティーブン・キング原作の映画。
どうやら原作と映画とではちょっと違うみたいね。

それにしても・・・これはなんというかすごい映画だね。
ジャック・ニコルソンって何であんなに狂った演技がうまいんだろう。
これは彼の顔つきやしゃべり方もかなりこの役にプラスになってたと思うけど。
あと奥さん役のシェリー・デュヴァルもすごかったね。
決してきれいな女優さんでないし、この作品の中で泣いて叫んでいるシーンはちょっとすごい顔になってます。
DVDにメイキングも入ってたけど、ここで見る役を離れた彼女の雰囲気もなんだかやっぱりちょっと変わってる感じだったな。
でも彼女にとってこの役を演じるのはかなりのストレスだったようで、撮影現場で床に横たわって体を休めたりするほど気分が悪くなったりしていたらしい。

それに比べ、ジャックはなんだか余裕そうでしたねー。さすがですな。

子供、ダニー役の子もいい演技してましたね。
なんか顔と声が一致しない(トニーでない時も)というか、やけに大人っぽい感じがする子でしたね。

あとハローランだっけ?黒人のホテルのシェフの人、スキャットマン・クローザーズという役者さんなんですが、
彼もよかったね。
この人、デイブが好きな「トランスフォーマー」の映画版で声もやっていたそうで、デイブはこの役者の顔を見てなんかちょっと嬉しそうだったな。って全然関係ない話だった・・・

あとね、この作品のジャックを見て、ちょっとデイブの弟に似てるなあと思っちゃった。
顔とかは大して似てないんだけど、雰囲気とかがみればみるほど「似てる!」と思った。
ちょっと怖いな・・・

見終わったあとはなんか後味が悪くって、「なんでこんな作品をつくったんだろう」なんて思ったんですが、
よーく考えてみると、いろんなことを考えさせられる映画だなあと思ったりもしました。

頼りなさそうな母親と子供っぽくないような子供というなんだかちぐはぐな家庭。
教師をしながら執筆をする主人公が狂っていくのはホテルにまつわる凄惨な過去だけのせいではないと思う。
それは世間から隔離された場所にいることだったり、父親として家族を養っていかなければいけないということや、彼自身、責任を持って仕事をやり遂げなければならない、と思っていることとか、それまでの妻への苛立ちとかそういう全てがもたらしたものなんでしょうね。

でも映画と原作はちょっと違うって言うから、まあなんともいえないけれど。

キューブリックの作品って多分観るのはこれが初めてなんだけど、うまく恐怖心を出してましたね。
でも音楽でその恐怖感をあおるの、ちょっとやりスギでずるいなあ、とも思ったけど・・・
あれじゃあ、いやでもドキドキするわ。

いまいちストーリーを全て理解できなかったけども、多分それが狙いだと思うので、そこをいろいろ考えるのも楽しみのひとつかと。

ジャック・ニコルソンのキレ具合がすごい作品です。
で、ジャック・シリーズ第2弾で、また彼の出ている映画を見たので、これも後ほど紹介します。お楽しみに?。