今日もデイブはあまり調子がよくなく、昨日よりは気分もいいみたいだけど、外に出る気分ではないということで、私は食料品買出しに行っただけであとは家でまったりとしています。

昨日の落ち込みモードを払拭すべく、今日は「ポジティブに行こう!」第一日目。
元気のないデイブ、特に彼がベッドに横になっていたりするのを見るとやっぱり落ち込みそうになるけれど、そこをぐっと抑えています。

ポジティブになるために今は無理やり彼の元気のない姿をみないようにしているところがあって、複雑な思いがあるけれど、私も落ち込んだら彼にも悪影響だから、仕方ないかな・・・

私は昔から心がざわついたとき、本を読むことで心が落ち着くってことがよくあって、須賀敦子さんや光野桃さんといった透明感のある文章を読んでいるの。
そうすると驚くほどその言葉がからだにすーっと吸収されていって、元気が出るというのとは違うけど、心のざわめきを抑えてくれる鎮圧効果をもっていて何度も読み返しているのです。

でも今回は読み返しているものではなく、新しく読んだ本の紹介です。

ポール・リンゼイ「目撃」というこの作品を執筆、出版した当時は現職のFBI捜査官だったという著者。

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「現職のFBI捜査官が犯人逮捕の合い間を縫って書き上げた話題騒然の犯罪小説。捜査当局内部にマフィアのスパイが潜入、警察協力者のリストが盗み出され、罪もない市民に処刑の危機が!同じ頃、同僚の娘も誘拐され――。経験者のみが描き尽くせた驚くべきFBI内部の腐敗」
www.amazon.co.jp/目撃-ポール-リンゼイ/dp/4061854690

というのだけど、もともとは日本語の本で好きな作家ものなんかがこっちで手に入れるのも難しくなってきて(いつも行っているところにはもう在庫がないので)海外ミステリーものに手をのばしたのです。

はじめは日本でも1冊だけ読んでいたパトリシア・D・コーンウェルの検死官シリーズを何冊か読んで、そのコーンウェルが絶賛しているってことでこの作品を手に取りました。

既にこのリンゼイ氏のマイク・デヴリンシリーズとして続いているようですが、私はこの一作を読み終えて、コーンウェル作品より好きになりました。

主人公だけでなく彼を取り巻く仲間たちもみんな個性的だし、官僚制度をスターウォーズにみたて「ヨーダ」とその「ジェダイたち」とあざけっているのも面白い。

面白い作品や自分の好きな作家の作品を読んでいるときって、
早く先が知りたい、もっと読みたいという気持ちと、
もっとこの作品を味わっていたい、速く読み終えたくない、という矛盾した気持ちが交差したりするものだけど、
これは私にとってまさにそんな作品でした!

このシリーズ、ぜひもっと手に入れたいところ!
本当ならば英語の原作で読むべきなんだろうけど、難しそうだなあ・・・
でも一冊くらいどんな感じか試しに買ってみようかな。

写真は日本とアメリカ(というか英語版ですね)の表紙。
ちなみに原題はWITNESS TO THE TRUTHです。

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日本語の著者については下をどうぞ。
http://www13.ocn.ne.jp/~m-room/lindsay.html
ja.wikipedia.org/wiki/ポール・リンゼイ

あとこれは英語だけど、リンゼイ氏がこの作品を出版したあと、その官僚制度について書いたことでかなりごたごたがあったらしいのですが、そんなときに事件を解決していたことがかかれていたりして面白いです。リンゼイ氏の写真もみれます。
http://www.annonline.com/interviews/970710/biography.html

みなさんは海外ミステリーって読むのかな?
おすすめがあればぜひ教えてくださーい。