「Thank you for smoking」という映画を見ました。

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日本ではこれから公開のようで、邦題は「サンキュー・スモーキング」。この邦題はちょっとどうかなあ、と思うんですけどね・・・英語としてはただしくないのではないかしら??
どうせなら「サンキュー・フォー・スモーキング」とそのままにすればよかったのに、と思います。

アメリカ・オフィシャルサイト
http://www2.foxsearchlight.com/thankyouforsmoking/
日本・オフィシャルサイト
http://www.foxjapan.com/movies/thankyouforsmoking/


私の好きなウィリアム・H・メイシーやマリア・ベロもでてるし、アーロン・エッカートも気になっていたので、楽しみにしていた映画なんですが、感想としては、非常にユニークな作品だとは思うんですよ。
ただ、全体的に見て、この作品の一番のメッセージっていうのがあまり明確でないので、見終わって「??」という感じでした。

タバコ研究アカデミーの広報部長という役のアーロンは非常にうまかったし、全体的にも笑えるところもあるし、
題材としても面白かったと思うんですよ。

監督がインタビューでも言っているけれど、つまり決め付けられたことを鵜呑みにするんじゃなくて、自分で考えようみたいなメッセージやオーソリティに対する挑戦みたいなのはもちろんあるのはわかるんだけど、それが明確には伝わってこないんですよね・・・
あと父と子というストーリーでもあるけれど・・・その辺は私の読みが浅いのかな・・・
あとDVDでみたので英語の字幕をつけたんですけど、それでもかなり早口の英語なので、聞き取り&読み取るのが難しいところもいくつかあったので、私の英語力のなさによるものかもしれませんが・・・

でもアーロンの巧みな言葉の数々が笑えました。
私は昔は喫煙者でしたけど、今はもう吸ってないし、禁煙を推薦しますが、でもやっぱりハードなアンチ・スモーキングの人たちが見たら怒るかもしれないなあ・・・

その辺はですね、この映画は「タバコがいいか悪いか」を論じている作品ではない、ってことをまず頭に入れてもらわないとだめです。タバコの話じゃないんですよ。そしてユーモアをもってみてください。

日本でもタバコ大っ嫌いって人はたくさんいると思うけど、こっちはどっちかというと社会的にはもちろん「よくない」ものとして扱われて、その扱われようは日本よりずっと厳しいですけど、でも世間的に、「私タバコ大っ嫌い」とか「タバコ吸っている人とは付き合いたくない」(日本ではそういう風にいる人がけっこう多いと思いませんか?)とか言っている人が少ない気がするんですよね。

こっちはタバコはすごく高いし、ニコチン・タールの量もすごく多くて、においも味も最悪で、パッケージにもぐろい写真を載せて「タバコは体に悪い」といっているわけですけど、それが役に立っているのかって言われるとものすごい疑問。結局私も周りでもタバコをやめたという人たちの理由の第一位は「値段が高いから」という経済的なものが圧倒的ですからね。
で、チェーンスモーカーはどんなに値段が上がろうと、体に悪いと知っていてもタバコをやめようとしないわけですから・・・

あと日本のようにタバコは吸いたいけど、健康的なことが心配とか、女性用に、とかライトなタバコなんてものはないわけではないと思うけど、一般的ではないです。そういう優しさがないですね。
まるで「おまえが健康的なリスクを背負ってまで吸うと決めたなら、このまずくてニコチン・タールの多いのを吸いやがれ!」とでもいわれているような感じです。喫煙者には本当に厳しいです。

カナダではタバコは宣伝はしてはいけないし(もちろんテレビでのCMもなし)、レストランでは喫煙所を設けることも出来なくなっているくらい(これはオンタリオだけかもしれません)。もちろん日本のように自動販売機で買えるわけもなく。

これはお酒も一緒ですよ。こっちでは確かにお酒のCMはあまり見ないですね。あと聞いた話ではお酒の広告でも飲んでいるところを写してはいけない、といった決まりなんかもあるそうです。

まあ、そのくらい酒・タバコに関してパブリックの処置が厳しいということも日本とはちょっと違うんだと思ってみてもらうといいかもしれません。

長くなりました・・・作品としてはエンタテイメントでユニークだと思いましたよ。
監督もまだ28歳という若さだそうで、これが長編は初ということらしいですが、いい出来ですよね。

興味のある人は見てみてください。

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監督のインタビュー(日本語)
http://www.cs-tv.net/blog/000735.html