フォトジャーナリスト吉田ルイ子さんってご存知ですか?

私がソウルミュージックがすきなのは皆さんご存知だと思うのですが、
彼女を知ったのも私の黒人文化への興味が発端でした。

「ハーレムの熱い日々」(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061340999/503-5498561-9597568?v=glance&n=465392)
という彼女の代表的著書は彼女がアメリカNYハーレムで過ごした2年間を綴ったもの。

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ジャーナリスト志望でコロンビア大学に進み、大学の斡旋によってハーレムのアパートに住んだことでハーレムの温かさに触れた彼女。
ふと手にしたカメラがその後の彼女を大きく変えることになったのですね。

私がこの本を読んだのは日本にいるときで、まだ学生だったと思うのですが。
60年代、ちょうどアメリカでマルコムXやキング牧師などを筆頭とした黒人運動が活躍していたころ、彼女はハーレムで過ごしていたのですね。

すごい日本人女性だ!と思いました。
彼女の行動力に私のような小心者は打ちひしがれつつも、憧れたわけです。

カナダに来るときに彼女の著書を手放してしまったのですが、
つい最近こっちの日系のお店でまたこの「ハーレムの熱い日々」と「吉田ルイ子のアメリカ」(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061837648/503-5498561-9597568?v=glance&n=465392)を発見!

迷わずに手にとりました!

やはり縁なんですね。こうして私の手にまた戻ってきたルイ子さんの本たち。

日本にいたときも一度だけでなく何度も読んでいたのに、今回ここカナダで読んで、前とは違った思いで読んでいる自分に気がついたんです。

今までは自分とは別の世界として読んでいた彼女のストーリー。
それが今は北米に住むアジア人、という彼女と同じ立場にたった私に、
彼女の言葉がとても胸にしみたんですね。

ちょうどデイブの体調不良だなんだ、で自分を見失いそうになっている日々。
自分の一日が自分自身の行動で変わるというより彼の調子で決められるようなそんな日々。
そんな毎日に疲れ、イライラし、でも彼を支えてあげたいという思いで混乱している私をルイ子さんが優しく背中を押してくれているような、そんな気持ちになるんですね、読んでいると。

彼女が「ハーレムの熱い日々」を過ごしたころと今では時代は違っているし、アメリカとカナダという違いもある。
でも彼女も私と同じように悩んで暮らしていたんですね。

「もっと心を開いて生きてもいいんじゃない?」と彼女が言っているように思えるんです。

なんか、うまく気持ちが現せないんだけど・・・

彼女すごくかっこいいです。見た目とかで飾ることの多い今、
彼女はそういう意味でなくかっこいい女性だと思う。

アメリカに興味のある人、黒人文化に興味のある人、
写真に興味のある人だけでなく、ぜひみんなに読んでほしいです。

ルイ子さんのオフィシャルサイトはこちら→http://www.geocities.jp/ruikoy/

ちなみにタイトルのLittle Picture Womanというのはハーレムにいるときに彼女の仲良しの黒人のお友達が彼女のことをこう呼んでいたそうで、そこから拝借しました。