c96c92a7.jpg


The Lord Of The Rings : The Musical
をみてきました!

もともとはロンドンでやるはずが
いろんな事情でここ、トロントで初のミュージカル化!
私は本も読んだし、映画も見たし、
チャールズ・ロスの「One Man LOTR」もみたし、
こうなったらこれも見るしかないでしょう!
ってことで、今日いってまいりました!

なんと制作費約31億!!
桁外れです。

私はミュージカルには詳しくないけれど、
今まで何回か行った事はあるのですよ。
全体の感想としては「まあまあ」。
手ばなしで「素晴らしい!」とはいえないかなあ。

舞台の美術的な部分はなかなかよかった。
席が4列目でほぼ真中だったので、
プレイヤーの顔がしっかり見えました。

ただ、舞台が床が上下に動いて立体的になる仕掛けなので、
これはもっと後ろの席か、2階3階のほうが
よりダイナミックさを感じられただろうな、と思います。

気になったのはまず演出。
映画と原作を混ぜているんだけど、
もうちょっと抑えるポイントをくっきりと、際立たせてほしかった。

例えば最後、ゴラムが指輪とともに
火の海に落ちていく、っていうシーンも、
フロドがゴラムを突き落とす、というアクションがないんですね。
なんかそこだけすっとばして、舞台装置が沈んでいくわけです。
観ているこっちは「え、もうおっこったんだよね??」って思っちゃう。

ほかにもこういう重要なシーンのアクションが
ものすごく曖昧になってました。

それから各キャラクターももっと役の個性を出してほしかったなあ。
とくにフロド。「なんか違うなあ」と思っちゃいました。
フロドよりピピンとメリーを演じた役者さんのほうが味があった。

全部で3時間半くらいの長いものなんだけど、
その割にはキャラの個性が出てなかった。
ミュージカルってそういうものなのでしょうか?

例えばギムリやレゴラスなんか、
彼らを目立たせたシーンがほとんどないの。
3時間半もあるなら、その辺もう少しうまくやれなかったかなあ、
と思いましたね。

写真がミュージカル版のフロドとゴラム。
舞台の雰囲気も写真で見せたかったのだけど、
いいのが見つからなかったのです。
あしからず。

53f0bf1c.jpg


a0be5e67.jpg


でもミュージカルの始まりはよかった。
気がつくとキャストがそこにいて、どんどん増えて、
客席にまで乗り出して蛍を捕まえようとしたりするの。
このホビットたちのシーンはよかった。

でも全体的にはとっても満足な経験になりました。
最近ちょっと落ち込んでたと言うのもあって、
いい気分転換にもなったし、
やっぱりある意味「スペシャル」なことだから、
ミュージカルを見に行くって。

ロンドンでも公演が決定してるようだけど、
とりあえず今はトロントでしか見れないわけなので、
トロントニアンの特権?として、
ぜひこっちにいる人には観ていってほしいなあと思います。

英語だけど、ミュージカルの批評はここでどうぞ。

日本語でのミュージカルの基本情報はここで。