オスカーナイトはなんと気がつけば今週末なのであります!

ま、そんなことで、多分これが最後の
「オスカーノミネート作品を見よう!」キャンペーン。
先週末、久しぶりに映画館に足を運んで
Good Night, And Good Luck」をみてまいりました!
日本ではまだ公式サイトとかないっぽいので、
紹介ページとしてこちらをどうぞ。

俳優としても活躍するジョージ・クルーニーが脚本、監督。
敏腕(TV番組)プロデューサーとして、
役者でも登場しています。

マッカーシズムと戦った実在のTVアナウンサーを
描いた作品で、当時の映像とショットが合うように
ブラック&ホワイトの映画。
でもまったく違和感ありません。
ブラック&ホワイトだからこそ、出せる雰囲気、
というのがあってクール&セクシーです。
音楽も女性ジャズシンガー(Dianne Reeves)の曲で
統一されていて、非常におしゃれです。

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実を言うと、私、この映画の歴史的背景を
きちんとつかまないままに見てしまったので、
なかなか細かいところまで理解するのが難しかったです。
見てから背景を調べたので、皆さんには見る前に
とりあえずの歴史的背景を知っておくことをおすすめします。
そのほうがずっと作品を楽しめると思うので。

それにしても、すごい人がいたものですね。
一個人として、そして報道する者として、
真実を伝えるべきだ、というその彼らの情熱と、
恐れをものともしない姿勢がかっこいい!

当時の人々がどれだけこのマッカーシズムを
恐れていたかを考えると、なおさらです。

報道の力って大きいですよね。
いいようにも悪いようにも持っていける力を持っている。
私達が目にし、耳にしているニュースも
本当に真実なのか、わからないわけです。
実際、日本でも戦時下の新聞社などは
その「報道の自由」がなかったわけですし。

今だって、メディアの影響って本当に大きくて、
例えばオリンピックにしても
選手を扱うメディアのあり方とか、
かなり問題があるのでは?と思わされますねえ。

作品としてはキャラクターの掘り下げが
もっとできたのでは?
などといわれてもいるようですが、
個人的にはクルーニー、よくやった!といいたい。

彼のお父さんもジャーナリストだそうで、
この作品を作ることは
自分の父親を称えることでもあるんでしょうね。

あと印象に残ったこと。
みんなタバコすいまくってます。すごいです。
マロー(主人公)は実際かなりの
チェーンスモーカーだったそうですが、
この役を演じたデヴィッド・ストラザーン氏は
スモーカーではないそう。

でも「白黒映像にタバコの煙がいい感じの
雰囲気を出しているだろ」みたいなことを
インタビューで言っていました。

ちなみにこの作品はオスカーに
作品賞、監督賞、主演男優賞などでノミネート!
作品賞と監督賞ではCRASHにも
とってほしいところで微妙ですが、
これもかなりいい作品なので、何かとってほしいですねえ。

今回のオスカーは結構社会的な作品が多い感じがしますね。
ほんとうはブロークバック・マウンテン、
見るべきなんだろうけど、
どうしても見る気になれないのよねー。
なんかこれは「自分の映画」ではない気がする・・・
ま、それはそうと、
私が見たオスカー候補作品はどれもはずれなし!
色々考えさせられる作品ばかりで、
ぜひみんなに見てほしいです!

では今週末のオスカー、どうなるか見てみましょう!