あれから5年。

早いような長いような。


当時、個人的に東北とのつながりがなく、それでもやはり気になって情報を追い続けていました。


5年経った今、自分にできることは、あまりないけれど、
贈り物をする時、東北のものを選んでいます。
私にできることって、本当にそのくらいのことしかないから。


でも、今でも、もし自分だったら、と思うと胸が苦しくなります。

あの大震災でいろいろなことを考えました。

福島だけじゃない、電発のこと。
私たちが使っているこのエネルギーのこと。

これからも、やっぱり忘れずに、
自分にできる小さなことでも、
していきたいな、と思います。


***


大好きなほぼ日でとてもいいコンテンツがありました。

福島第一原子力発電所へ」というこちら。

リンクをクリックして頂ければ、そのままページへ飛びます。


hb
 

糸井重里さんと一緒にほぼ日ライターの永田さんが、ほぼ日読者で、発電所で今でも働いている方からお便りをもらったことで、発電所の視察をすることになりました。

ニュースでは伝わることのないような、一面。

いろんな思いがそれぞれあるとは思うけれど、まずは知ること、だと私は思っています。

もちろん、永田さんが見たものが全てとは思っていません。

でも、なかったことのようにはしてはいけない。

近くても遠くても、日本人であるならば、やはり気持ちを向けるべきだ、と私は思っています。


カナダに住んでいると、あの大震災のことは、もうすっかり忘れられています。
話題にのぼることはほとんどありません。

たまにある同僚から「今、福島はどうなってるの?」と聞かれることがありますが、一般的には、「外国で起きた昔の出来事」になってしまっていることは否めません。

そうですよね、だって私たちだって、海外で起きた様々な事件や災害のことを5年後にも言われずに思い出したりするのはむずかしいですものね。

とは言え、日本人として「忘れられてしまったんだなあ」とちょっと寂しいのも確か。


でも、今朝、こちらのニュースでも「震災から5年」(というより津波のほうがやはり大きなインパクトで記憶に残っているようです)と言われていて、ほっとしたり。

ニュースの中ではまだ、忘れられていない。


今も仮設所で生活して、家に戻れない人もたくさんいると思います。
仕事を失ったり、毎日の暮らしにもがいている方も・・・

東北のものを買うくらいしか私にはできないけれど、心を馳せることを絶やさない。

まずはそこからなのではないかと思います。


「海外に住んでるお前になにがわかる」といわれるかもしれません。
でも、まずは思い続けることから・・・



犠牲者の方々の冥福をお祈りしつつ、被災者のみなさんの顔に少しでも笑顔が戻りますように、とカナダから願っています。