これも先週の話なんですが、定期購買しているイギリスのガーデニング雑誌Gardens Illustratedが届きました。

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届く時はプラスティックの袋に入っていて、そこにXMASという印字があったので、「ん?」と思いつつ、パラパラめくってみると、「クリスマス・ギフトにぴったり!」なんていう広告が目につき、「どういうことだ?」と。

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ほら、雑誌の裏表紙もこの通り↑クリスマスの広告になってます・・

表紙を見返してみたら「2015年特別号」って書いてあった・・・

2015年・・・もう2016年になって20日くらい経ってたのに、今頃。
本来なら1ヶ月以上前に多分届いていてもよかったはずだよね、これ。

イギリスのロイヤル・メールが遅れてたのか、カナダのカナダ・ポストのせいなのか・・・
たぶんカナダ・ポストだと思われるんですが。

だって同じく定期購読してるカナダのガーデニング雑誌ももう1週間くらい前(いや、もう2週間くらい前の話かもしれない)に発売になってるのにまだ届いてないものね。

しかもおまけで知り合いに1年の定期購読のギフトっていうのでデイブママと妹にも今年からこの雑誌が届くことになっているんですが、すでに届いたって。

ということは、あれですかね、うちのエリアの郵便局が遅いってことなんじゃないだろうか・・・

カナダ・ポスト、ほんと、頼むよ!


でもね、この特別号、別にクリスマス仕様とかでは全然なく。
いろいろいい特集があったので紹介しますね。

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これは↑何の特集だったか忘れましたが(すいません)、アメリカのUSDAゾーンとイギリスのRHSのレイティングを表にしてあって、これは便利!と思いまして。

アメリカのUSDAゾーンはわかってますが、イギリスのこれ、H5とかがどのくらいの基準なのかが全くわかっていなくて。

この雑誌でも植物によってはUSDA表記だったり、RHSレイティングだったりとまちまち。
北国ガーデナーにとって、植物の耐寒性というのは植物を選ぶとき、まず真っ先にすることでとても重要。

だからこれはこれから使えるな、と思って携帯でも写真撮っておきました。
ただRHSのレイティングしかないものはまだ世界であまり出回ってないものとかなのかもしれないですけどねー。


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Vita Sackville-Westさんというととても有名なガーデン・デザイナーさんで、イギリスのSissinghurst Castleが特に有名ですよね。

が、彼女が当時植えていたバラが実はもう植えられてなかったそうで、それを現在のここのガーデナーさんが植えなおした、というような内容なのかな?

すいません、この辺はまだちゃんと読んでおりません。
私はロザリアンではないし、だいたいイギリスで育てられるバラはこちらではダメということも多いので~。

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そのガーデナーさんが選んだバラの紹介なんかはでも、圧巻。
日本の皆さんはきっとこの特集が一番気になるのではないかと。


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こちらはイギリスのガーデン・デザイナー、私も好きなArne Maynard氏の特集。
ガーデンズ・イラストレイテッド誌ではここ最近彼についての特集を続けて載せていますが、今回はCottesbrooke Hallというところのボーダーについて。

ボーダーってやっぱり憧れですよねー。
こんな広いお庭がないから無理だけど、でも私はペレニアル大好きだし、プラント・コンビネーションとかの勉強になるのでボーダー特集は大好きです。


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それからこちらは'Beautiful bouquets'という題でfloristでplantwomanのAnne Townley さんという方(関係ないですが、日本語でプラントウーマンの訳ってなんだろう~ただの園芸家とかになっちゃうのかしら)がカットフラワー向けの植物をセレクトしている特集。

表紙にもなっているのですが、ここの13番が私も植えているダリアのアラビアン・ナイトだった!

私も今うちにあるダリアの中で一番大好きなのがこの子なんですけど、ほとんど雑誌とかでも名前を目にする事がなかったんですよ。
あんまりポピュラーじゃないのかなあ、すごくいいダリアなんだけどなあ、って思ってたから、ここで紹介されててすごく嬉しかったです!

この特集、他のページも色別に植物が紹介されていたりしてよかったです。


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そしてこちらはPhilippa HodkinsonさんというNorthumberland moorというイギリス北部で庭つくりをされている方についての特集。

ここがどのくらいの寒さなのかはわからないのですが、イギリスの他の地域と比べるとやはり寒くてガーデニング・シーズンも短いけれど、ラッシュな庭作りをされているようで、それはやはりアニュアルやバイエニアルを中心にした夏から秋にかけてがメインになるお庭だからのよう。

うちも大体春の間は球根とペレニアル、そしてシュラブが中心で、どちらかというと夏、7月から9月くらいのほうが実を言うと今は見ごろといっていいかもしれません。

というのはやっぱりここ数年、種からのアニュアルを増やしていっているから。
こちらは寒いので種をはじめるのもちょっと遅くなりますし、それが咲き始めるのもやはり7月入ってからというのが多いので。
でもアニュアルは花期が長いから助かりますよね。

うちでもおなじみの植物が紹介されていて嬉しかったです。


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イギリス、University of SheffieldのJames Hitchmough教授については日本ではまだあまり知られていないでしょうか。

イギリスで若くて可愛くて注目されているガーデン・デザイナー、サラ・プライスさんと一緒にロンドン・オリンピック時にオリンピック・パークの植栽に関わったのがこの方。

オランダで始まったニュー・ペレニアルズ的な自然な植栽、メドウ・プランティングなどを特に得意としているようで、彼の名前は以前私が紹介した本の中でも出てきていました(そちらはここで読めます)。

やっぱりこういうエキナセアやエキノプスとかのメドウ風景、好きだなあ~!

 
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そして今回私が一番いいな、と思った特集がこちら。
'Street life'という題名でToxtethというイギリス、リバプールのコミュニティーについて。
ここは暴動が起きて、協議会にも地域が見放された形になり、住民も地域を出て行き、誰も住まなくなって廃れていき、取り壊された建物も多く、つまりかなり荒んだ地域なんだとか。

が、それでもこの地域に残った住民のガーデナーさんたちがThat Bloomin Green Triangleというグループを立ち上げ、たとえば窓も黒く塗られ、板で打ち付けられた憂鬱な風景を変えよう、と植物を植えたいわゆるコミュニティ浄化作戦とでもいいましょうかね、荒んだ風景を植物できれいにしていくという運動をしています。

この上の写真のように以前は建物があったけれど取り壊されたところはナチュラルなメドウ的な植栽になっていたり、またはメンバーそれぞれの方のおうちも下の写真のように緑あふれた素敵なものになっていたり。

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そうするうちに少しずつ、以前この地域に住んでいた人が戻ってきたりしてきているそうです。

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そしてこのグループの運動が認められて賞を取ったりもしたそうですよ。
やっぱり植物の力ってすごいなあ~、と思いました。

・・・と、ずいぶん長々と紹介してしまいましたね。
本でもないのに。

でも私はやっぱりストーリーのあるガーデニング記事が大好きなのです。

***

さて、金曜日。

昨日は朝早くから出勤、結局午後6時半近くまで居残ることになり疲れたー。
こっちは忙しいのにいつものデータ入力の子は11時半に悠々と出社というのを見て、いつものこととは言え、さすがに「私何してるんだ」と思いましたけどね・・・
それが怒りになることは、もうありませーん。

でも今日は普通どおりに出勤です。
今日は早く帰れるといいなあ・・・


では週末、楽しみましょうね!

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