8月。

日本にとって、重い重い歴史の月。


戦争を知らない私ですが、やはりこの月にはいろいろと考えさせられます。



そして思うのは、亡くなった母方の祖父母のこと。



うちの祖父母は満州にいて、妊娠中だった祖母が病院でロシア兵が来た時、お金を根こそぎ取られるのではないか、と怖くて、お札を小さく小さく追って靴下(または他の衣類だったかな?)に縫いつけて隠していた、とか。


祖母は祖父を朝鮮に残し、日本に帰る船上で、ガリガリに痩せ、まだとても幼かった私の母を、それこそ海に捨ててしまおうか、と思ったそうです。
実際そうしている人が多かった、と。
それほど当時、先が見えず、打ちひしがれていたのですね。

「日本に帰ってきてからも、食べるものがなくてね。うちはおじいちゃんちが農家だったから野菜だけはあって、あなたのお母さんには大根をおやつ代わりにしてあげたりしてたのよ」など、いろいろと語ってくれたのを覚えています。


私の行った高校は戦争についてのことをかなり熱心に取り組んでいて、修学旅行も長崎でした。

だから長崎にまつわる物語を読んだり・・・

それが今でもとても自分の心に残っているんですよね。



もし、あの時代に自分が生きていたら。

私はどうしていたんだろう?
何を感じていたんだろう?

苦しみを乗り越えられただろうか?

生き残れただろうか?


今の私たちがこうして平穏に暮らせること。

それはそのために多くの人が犠牲を払い、その後の復興に力を尽くしてくれたから。

日本人である私が、カナダで差別も受けずにこうして受け入れられていること。

それもやはり先人の日本人移民の皆さんの努力の賜物でしょう。

普段忘れがちな「普通の生活」をおくれることのありがたさを、毎年8月にかみしめて。

いや、これからは、3月にも、かな?


戦争は、もういい。


自分の家族、友達、愛する人を戦争で失うことがないように・・・


みんなが、心穏やかに暮らせたら、と願う、8月です。


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