今日は久しぶりに映画を見に行きました。

ベン・アフレック監督・主演作の「Argo」

 argo


日本でも北米と同じ頃に公開されていたんですね~。

1979年、イランでアメリカ大使館で人質事件が起こります。
60人近くの大使館員のうち、6人が大使館から抜け出し、カナダ大使館へ逃げ込みます。
しかし、この6人が逃げ出したことがイラン人たちに知られるのも時間の問題。
何とかしてこの6人を無事に助け出すためにアメリカ・CIAとカナダが手を取り合います。

そのために組まれた作戦は、映画制作のためのロケハンに来た6人のカナダ人スタッフという仮のアイデンティティを当てて、彼らをアメリカに帰国させる、というもの。

そのためにCIAのスペシャリストであるトニー・メンデス(ベン・アフレックが演じています)はハリウッドで名の知られたメイクアップ・アーティストやプロデューサーに協力を頼み、偽の映画制作を進めていく、というもの。

argo1 

これ、実話を基にした作品です。

うん、とってもよかった。
ベン・アフレックの以前の監督作「The Town」はうーん、と言う感じだったけれど、これはとてもよかった。

政治的なことも絡んでいて難しいかな?と思いきや、とてもわかりやすくバックグラウンドも説明されているし。

もちろん映画として脚色された部分もずいぶんあったみたいですけれどね・・・

特に映画ではトニー・メンデス氏がメインでこの作戦を引っ張っていったように描かれていますが、実際にはこの6人のアメリカ人を私邸に匿っていたカナダ大使のケン・テイラー氏(がもっとこの作戦に貢献していたんだそうです。

カナダのパスポートを用意したり、アメリカ人たちにカナディアンの話し方を教えたり・・・
そして実話では6人のうちの2人がテイラー氏の私邸に匿われ、残る4人はもう一人のカナダ人外交官であるJohn Sheardown氏のもとに預けられていたそうで、このSheardown氏もずいぶん彼らにとって重要な人物だったようです。

その辺りのことは実際救出されたアメリカ人のうちの一人のMark Lijek氏が語っています↓
英語のサイトですが、実際はどうだったのかというのがわかって興味深いです。


そういう意味で今年のトロント映画祭でこの映画が上映された後、カナダではそのカナダの介入描写について結構話題になったようです。
それで監督は少し変更を加えたそうですが。

まあ確かにカナダ人として見たら、不満なのかもなあ・・・
でも、実話を基にしているとはいえ、映画ですからね。
本当のところはイギリスも彼らを一時期匿っていたりしていたそうですし。

この作品にはジョン・グッドマン、アラン・アーキンだけでなく、「あ、この人どこかで見たなあ」という俳優さんがたくさん出ていました。
テレビドラマ、Breaking Badでおなじみのブライアン・クランストン、Heroesに出ていたZeljko Ivanekとか。

嬉しかったのは6人のアメリカ人のうちの一人を演じていたのが、Clea DuVall!私、なんか彼女のこと気になってたんですよね~。
有名ではないんだけれど、Faculty(パラサイト)や17歳のカルテなんかにも出ていて、なかなか独特の雰囲気のある女優さんなんですよ。

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インタビューによると、この6人のアメリカ人を演じた役者さんたちは、映画の撮影が始まる前、なるべく外出しないようにと言われて、撮影で匿われた家として使われたイスタンブールにある小さな家で、携帯電話なし、コンピューターなし、昔の映画や雑誌などを見たり読んだりして1週間一緒に過ごしたんだとか。


79年という年代も違和感なく描き出していたのがよかった。
役者さんたちもその辺、とても自然だったし。

これ、とってもおすすめです。
日本でも今公開中ですし、きっと来年のオスカー候補になるんじゃないかな?
ぜひ!

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