ナイアガラ・オン・ザ・レイクは小さい街ですが、いろいろな歴史とも関係している街でもあります。
私たちはオンタリオ湖近くのフォート・ジョージ・ナショナル・ヒストリック・サイトを訪れました。

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1812年戦争中、イギリス軍が拠点にしていたところです。
カナダは当時まだイギリス領地。湖の向こう側にはアメリカ軍。

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↑ここがアメリカ側のフォート・ナイアガラ

アメリカ軍のほうが2倍もの戦力があったそうですが、カナダ(というか当時はまだイギリス)の名将アイザック・ブロックは先住民たちの力も借り、実際より多くの兵力があるように見せかけたりということもしたそうです。
一時期はアメリカに無条件降伏をさせて、デトロイト砦の奪取するという実績を残します。

しかしアメリカ軍はカナダ侵攻をあきらめず、ナイアガラ・オン・ザ・レイクのクィーンストン・ハイツの戦いが起こります。
将軍でありながらも、きちんと一般兵を率いて実戦に赴くというのが彼の信条だったようで、小さな部隊を自ら先頭にたって攻撃。しかし、彼の将軍服は目立ち、彼自身も背が高い人だったそうで、簡単に敵の標的となってしまいました。
彼はこの戦いで命を落としますが、戦い自体はイギリス軍の勝利となりました。

と、もちろんこの北米の土地をかけた英米戦争はまだまだ続くのですが、ナイアガラ・オン・ザ・レイクの歴史というと、まずここにスポットが当てられます。

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↑フォート・エリアからの眺め


フォート・ジョージはオンタリオ湖畔の砦。
すぐ近くにはトレイルなどがあり、緑の気持ちいい場所です。

あいにくの雨でしたが、バラックの中でユニフォームに身を包んだスタッフの皆さんが、当時使われていた武器のこと、兵隊たちのこの地での生活の様子などを説明してくれます。

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↑写真ブレブレですが・・・武器について説明中

おもしろかったのは、ブロックはこのフォートの敷地内に畑を作って、兵隊たちに野菜やタバコなどの栽培を推奨したとか。
兵隊たちが野菜栽培?と思いますが、当時、一般兵たちの食事は毎日同じ豚肉などで、決しておいしいといえるようなものでもなく、みな嫌気がさしていたそう。
もっとバラエティに富んでおいしいものが食べられるなら、ということで、毎日の任務の時間外にガーデニングをしていたのだそうです。

またブロックも兵隊たちが任務外の時間に街に繰り出して歩き回るのをよく思っていなかったらしく、そう言う意味で、この野菜栽培を推奨したようです。

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これを説明してくれたおばちゃん、ガーデニング好きなんだろうなあ、というのがとってもよくわかるくらい、熱心に話をしていたのが印象的でした。

そのあと赤い兵隊服が鮮やかな若いスタッフさんがマスケット銃についての説明とデモンストレーションをしてくれたり。

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マスケット銃の発砲率はあまりよくなかったらしく、特に天気が悪くなると確率はもっと下がり、それでも一々火薬を詰めて、とやっていた当時の兵隊さんたち、大変だっただろうなあ。

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私たちはあまり時間もないときにここを組み込んだので、長居はしませんでしたが、歴史好きの人にはおすすめです。

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