私にとって、今年はガーデニングも2年目、うちのお庭も2年目。
去年から学んだことはずいぶんたくさん。

そして今冬は暖冬だったとはいえ、ペレニアルがちゃんとまた春に芽を出してくれるのか、ドキドキしていたけれど、ほとんどみんなかわいい緑の顔を見せてくれた。
(まだ出てきていないのはデルフィニウムくらいかな?)

買ってきた苗を植えて、その成長を見るのももちろん楽しいけれど、去年植えた子たちの春の芽生えを見つけるのは、もっと嬉しい。

長く寒い季節をじっと土の下で待ち、お日様の暖かさを感じて空に向かって芽を伸ばしていく子たちが、とても愛しい。
そしてその植物たちの力にも感心する。

garden


自分にとって、ガーデニングはただの趣味というのとはちょっと違うような気がする。

きれいなお花を楽しむだけなら切花や鉢植えを買ってきて置いておけば、それでいい。
私にとってのガーデニングはプロセスを楽しむもの。だから大変な土掘りもその重要な一部で、それさえも楽しい。

庭で作業をしている間は、とにかく没頭していて、余計なことを考えない。
それはすごく大切なこと。

いろんなことを、あーでもない、こーでもない、と考えすぎてしまうことが多いので、頭を空っぽにすることがリラックスになるから。

そしてやっぱり自然に触れるということが、自分にとって、とても大きな意味を持っているのだなあ、とも感じる。

土や植物の匂い、感触。風のここちよさ。虫の羽音。
日の光。

私の表現力ではこの感覚を言葉にするのが難しいのだけれど、本当に心がリフレッシュする感じ。
庭に出ることでずいぶん力をもらっている。疲れていても、ガーデニングで身体を使うのは苦にならない。
植物が成長していくのを見てはわくわくし、「よし、また頑張ろう!」と思う。

植物の力ってすごいなあ。自然ってやっぱりすごいなあ。


日本にいた頃、私は花屋でバイトをしていた。
色とりどりのお花や葉っぱの模様など自然が織り成すものに見入っていた。
お花のグラデーションの鮮やかさや、素敵なデザイン。パンジーなんかもどうやってこんな風なデザインになってるのだろう?なんて思ったり。

その気持ちは今も変わらないどころか、もっと興味大になり、魅入られている。

「見入られる」から「魅入られる」に変わったその理由はわからない。
当時からお花には興味はあったけれど、今の興味とはまた違ったものだったように思う。
今はお花だけでなく、いろんな植物の存在を「ありがたい」と思う。

きっと、ずっとガーデニングがしたいと思いながらの長いアパート暮らしの末の家購入とか、家を持ったことでエコにより興味を持ったというのもあるし、
トロントの灰色の長い冬を経験したからこその緑の眩しさを実感したこととか、慣れない異国暮らしで自分が感じたこと、経験したこととかも関係しているんだろうな。


・・・私も、植物のように、光のあるほうへ、ゆっくりでもいい、伸びていきたい。