トロント、今日もとてもいい天気です。
日光を浴びるのはやはり気持ちもぱっと明るくなりますね。
こんな日はおうちの庭作業をしたくなるところですが・・・仕事です。

うちのバックヤードはまだ殺風景ではありますが、よーく見ると確実に春の息吹を感じます。
そこかしこに小さな芽の膨らみがあり、これが新緑になるのだなあ、と思うと、実に愛しく感じます。

いつも植物のある生活にどれだけ救われてきたことでしょう・・・
アパートの小さなバルコニーで、これまた小さなプランターで限られた植物を育てていた頃。
「自分の庭」を持つようになった今も・・・

忙しい日々の中で、柔らかな緑の葉を触ったり、花が咲いていく過程を見るのは、自分の心に水をやって栄養を注ぐようなものだと思います。
それこそ、自分の中でも花開くような・・・

イライラしたり、心がざわつく時でも、庭に出ると、心がスーっと落ち着きます。
風を感じ、鳥のさえずりを聞き、土の香りをかぐ。ほころびそうな花の蕾や新芽を発見すると、心にぽっと光が灯ります。
そして静かに静かに自分の中に力が甦っていきます。

自然の力は偉大ですね。

私にとってのガーデニングはでも、いつもそんな心穏やかなものではなく、はらはらすることのほうが、実は多いくらいです。
ちゃんと育つだろうか、虫にやられたりしないだろうか・・・心配は尽きません。
でも植物を愛でる気持ちは消えないのですよね。

ガーデニングというのはまるで恋をするようなものだなあ、と思います。
恋焦がれた人の一挙一動をドキドキしながら見つめ、どう寄り添っていくのか試行錯誤の連続です。
実際私もうちにはじめにさくらんぼの木を植えたあと、深く植えすぎてしまったことに気がつき、その日は一日中仕事場でそわそわしてしまい、今すぐにでも家に帰って植えなおしたい、と思いました。そのドキドキ感はまさに恋する気持ちです。


自然は私に多くのインスピレーション、エネルギーを与えてくれます。

花、植物の色、香り、庭というそのもの全体から感じる様々なもの。
木漏れ日の模様、水の冷たさ、日の光の暖かさ、影の移り変わり。
心地よい風が吹くこともあれば、作業に没頭していて気がつくと肌寒い風になっていたり。
雪化粧した外の風景、絵のように降る雨・・・
その全てが愛しく、美しい。そう思う自分を大切にしていきたいなあ、とつくづく思います。


最近の私は・・・いろんなことを考えて、ちょっと頭がパンク状態になることもあります。
言葉にしたい思いはいっぱいあるのに、それを言葉にできない。もどかしくて、もやもやした気持ちが続くことも。
でもきっとそれはまだ言葉にするにいたっていない気持ちなのだろうな、と思います。
自分の心の中で、じっくり熟成させて、すんなりと言葉になったときが、やはり飛び出す時なのでしょうね。

だからといって落ち込んでいるとか、そう言うわけではないのです。自分でも表現しにくいのですが・・・

こういうときも、自然に触れて気持ちをリフレッシュするのがいいのでしょうね。
今週末もいい天気になりそうです。
じゃあ、また、庭に出よう!