ようやく仕事も落ち着いてきたので家購入にいたるまでの経過をお伝えできるようになりました~。
いやあ、本当にね、かなり波乱な日々だったのですよ。
 
家探しをはじめたのが11月末。トロントは冬は寒いし、雪も降るんで、12月の不動産業界はオフピーク。
私たちも12月に入って仕事が忙しくなったので家の見学数も減っていました。エージェントさん曰く、1月下旬くらいからぽつぽつ物件が出てくるというのでそれを待っていようと思っていたんですが、1月13日、木曜日、夜に一つ物件見学の予定のあった日。家に帰って、アパートのドアを開けると・・・
ん、なにやらむっとしている・・・ドアを開けたのは私だったんですが、一瞬何が起こっているかわからず。
そしたらデイブが「洪水だ!」と。
 
それでもすぐにはその意味を理解できなかった私。だって洪水ですよ。それ、アパートにいて起こるものなの??てな感じで。
 
リビングの窓際とキッチンの壁が一番ひどく、電気のスイッチの隙間から水がぴゅ~と噴きだしている状態。
とりあえず急いでまだ水漏れしていなかったベッドルームに物を動かし、タオルとバケツを設置。
 
そのうちお隣さんや野次馬テナントが集まってきて、ことの次第が明らかになってきたんですが、あきれたのはなんと水漏れが始まったのが午後3時くらいだったとか。
うちらが家に帰ってきたのが6時ごろ。3時間も水でっぱなしですか??
急いで管理人に水道の元栓閉めろ、と言うと「あと数時間もすれば他の人たちがシャワーを浴びたりする時間だし、元栓を締めるのは応急処置にしかならない」とか言うんですよ!
で「水道屋を呼んだからあと15分もすれば来る」と・・・
 
来たのは多分1時間もたってからですよ。
その間に水漏れがひどくなり、ベッドルームにも広がり、壁は湿気であぶくがでたようになり、床も水でふやけて盛り上がる・・・
窓際はお湯が噴出しているから、サウナみたいに湯気で曇り、それはそれはひどいものでした。
 
そのうち他のテナントが管理人からは禁止されていた消防署への連絡を勝手にしていたらしく、アパートと同じ道にある消防署なのですぐ来てくれて元栓を締めてくれた様子。
被害の様子をみた消防士のみなさん曰く、うちらの1つ上の階の水道管が粗末に修理されていて、それが破裂していた、と。「こういうときはすぐ消防署に電話しなさい」と言われる。
もちろん消防署を呼んでほしくなかった(消防車が来ると1回20万くらい取られる、と他のテナントが言っていたけれど、本当かしら?)管理人・管理会社としてはこれには立腹のご様子。
とはいえ、こっちは何も悪くないのにこんな被害にあって文句をいわれる筋合いもないわけで・・・
 
元栓を締めてもすぐに水漏れがとまるわけもなく、呆然となる私たち。今夜はどう考えてもアパートで寝るわけにも行かず、どうしようか、と悩む。
管理人に今後のことを聞いたら、管理会社は水道管の修理と部屋の修理、掃除は受け持つけれど、被害については何もできない、と。賃貸保険に入っていないおまえたちが悪い、と、まあそういうことです。
幸いにも家具とかの被害はほとんどなかったんですが、部屋が乾いて修理が終わるまで、どこかに泊まるとしても、その経費も出ない、というわけです。
 
部屋はベッドルームを除いてほぼ浸水していて、古いアパートなので床に黒かびが浮き出ていて、かなり臭う状態。乾くだけでも数日かかるだろうし、修理するにも時間もかかるし、途方にくれる。
しかも管理人は「水は止まったんだし、部屋に戻れるわよ!」なんて言うし!あんたクレイジーなんじゃない?と思いましたよ。
とりあえずはデイブママのうちへ行くも、1ベッドルームのベースメントアパートメントに親娘二人で住んでいるからうちらを泊めるスペースがあるはずもなく、その夜だけは泊めてもらいましたが、一睡もできなかったのです・・・
 
まだまだ続きます・・・