昨日、「Downstream」というショート・ドキュメンタリー映画を見て来ました。
Downstream
http://downstreamdoc.com/
アカデミー賞にノミネートされたこともあるアメリカ人のLeslie Iwerksさんの監督作。
カナダの政党のひとつNDPのリーダー、ジャック・レイトン氏が主催したフリースクリーニング。
彼はもともと私たちの住むトロント・ダンフォース地区を拠点としているので、うちにもそのお知らせがきた、というわけ。
この映画はカナダのオイル産業地、アルバータ州を舞台に、このオイル産業が地域にどのような悪影響をもたらしているかを知らせてくれるドキュメンタリー作品です。
オイルサンド(油砂)産業の行われているエリアのすぐ横を通る川の下流にあるFort Chipewyanというネイティブの人たちの多く住むこの小さな地域で、多くの人が変わった癌にかかったり、公害に苦しんでいます。
この作品はこの地域の人たちを助けようと頑張っている医師John O'Connor氏を中心にこの地域のその状況を見せています。
この映画はプロダクション会社のBabelgumのサイトでも見ることが出来ます。
http://www.babelgum.com/browser.php#play|SEARCH,channelID:179855,order:FEATURED|3,3015242
カナダのオイルサンド業界とその現状についてはここ→http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/worldwatchreport0803011.htm
で詳しいことが日本語でも読めます。

オイルサンドというのはその名の通り、オイルをサンド(砂)から取り出すのですが、このオイルを取り出すプロセスでの汚染物質の排出(空気、水、土への)が進んでいるのにもかかわらず、
石油会社もアルバータ州も、そしてカナダ政府もその現実を見ることさえしていないのです。
オコナー医師は交通の便のよくないFort Chipewyanにわざわざ出向いて治療に当たっていたのに、政府はそんな彼は”undue alarm”(過度の警報とでもいいましょうか)をこの地域にもたらしている、として
彼を非難、彼の医師免許の剥奪もありうる、と脅したりもしていました・・・
詳しいことは英語ですがここ↓で読めます。
http://www.tarsandswatch.org/oilsands-whistleblower-md-cleared-government-charge-undue-alarm-cancer-warning-remains
彼は仕方なく、彼の本拠地であるノヴァ・スコシアに戻り、ウェブカメラでFort Chipewyanの患者たちとコンタクトを取ると言う羽目に・・・
映画はここで終わっていますが、作品上映の後のパネリングで私たちが見たのはまだ完成作品ではなく、トロント映画祭への参加に向けて、
もっと詳しくオコナー医師や患者たちの状況を捉える、といっていました。
アルバータで産出されるオイルの半分以上は輸出され、そのほとんどはアメリカ向け。
石油業界というとてつもなく大きな産業=経済発展、政府も一緒になってのこの公害を無視し、カバーアップしようとする卑怯さが悲しいです。
カナダにとって、このオイルマネーはとても重要なものである、というのはわかる。でもだからといって公害を無視するというのはどうなんでしょう?
この作品からはオイルサンドによる公害だけでなく、これから世界でオイルサンド開発に乗り出していること、大気汚染などの環境問題など、さまざまな問題にも関連していて、とても興味深いです。
私自身、ほとんど何も知らなかったのですが、やはり人事とは思ってはいけない、と強く思いました。
これはアルバータ州だけで起こっていることではないんです。
北米にいるならば、私たちはそのオイルを使っている。
そしてこの汚染物質のリークは川を渡って、海に注ぎ、世界に広がっているのです。
きっとアルバータ州だけでなく、世界中のオイル産出地で同じようなことが起こっているでしょう。
オイルなしでは生きていけない今の世の中、車を運転しなくても、石油から作られる製品は誰もが使っているはず。
だからこそ、無視してはいけないのだ、と思うのです。
私にできることは限られているかもしれないけれど、多くの人にまずはこの映画を見てほしい、と思って紹介しました。
Downstream
http://downstreamdoc.com/
アカデミー賞にノミネートされたこともあるアメリカ人のLeslie Iwerksさんの監督作。
カナダの政党のひとつNDPのリーダー、ジャック・レイトン氏が主催したフリースクリーニング。
彼はもともと私たちの住むトロント・ダンフォース地区を拠点としているので、うちにもそのお知らせがきた、というわけ。
この映画はカナダのオイル産業地、アルバータ州を舞台に、このオイル産業が地域にどのような悪影響をもたらしているかを知らせてくれるドキュメンタリー作品です。
オイルサンド(油砂)産業の行われているエリアのすぐ横を通る川の下流にあるFort Chipewyanというネイティブの人たちの多く住むこの小さな地域で、多くの人が変わった癌にかかったり、公害に苦しんでいます。
この作品はこの地域の人たちを助けようと頑張っている医師John O'Connor氏を中心にこの地域のその状況を見せています。
この映画はプロダクション会社のBabelgumのサイトでも見ることが出来ます。
http://www.babelgum.com/browser.php#play|SEARCH,channelID:179855,order:FEATURED|3,3015242
カナダのオイルサンド業界とその現状についてはここ→http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/worldwatchreport0803011.htm
で詳しいことが日本語でも読めます。

オイルサンドというのはその名の通り、オイルをサンド(砂)から取り出すのですが、このオイルを取り出すプロセスでの汚染物質の排出(空気、水、土への)が進んでいるのにもかかわらず、
石油会社もアルバータ州も、そしてカナダ政府もその現実を見ることさえしていないのです。
オコナー医師は交通の便のよくないFort Chipewyanにわざわざ出向いて治療に当たっていたのに、政府はそんな彼は”undue alarm”(過度の警報とでもいいましょうか)をこの地域にもたらしている、として
彼を非難、彼の医師免許の剥奪もありうる、と脅したりもしていました・・・
詳しいことは英語ですがここ↓で読めます。
http://www.tarsandswatch.org/oilsands-whistleblower-md-cleared-government-charge-undue-alarm-cancer-warning-remains
彼は仕方なく、彼の本拠地であるノヴァ・スコシアに戻り、ウェブカメラでFort Chipewyanの患者たちとコンタクトを取ると言う羽目に・・・
映画はここで終わっていますが、作品上映の後のパネリングで私たちが見たのはまだ完成作品ではなく、トロント映画祭への参加に向けて、
もっと詳しくオコナー医師や患者たちの状況を捉える、といっていました。
アルバータで産出されるオイルの半分以上は輸出され、そのほとんどはアメリカ向け。
石油業界というとてつもなく大きな産業=経済発展、政府も一緒になってのこの公害を無視し、カバーアップしようとする卑怯さが悲しいです。
カナダにとって、このオイルマネーはとても重要なものである、というのはわかる。でもだからといって公害を無視するというのはどうなんでしょう?
この作品からはオイルサンドによる公害だけでなく、これから世界でオイルサンド開発に乗り出していること、大気汚染などの環境問題など、さまざまな問題にも関連していて、とても興味深いです。
私自身、ほとんど何も知らなかったのですが、やはり人事とは思ってはいけない、と強く思いました。
これはアルバータ州だけで起こっていることではないんです。
北米にいるならば、私たちはそのオイルを使っている。
そしてこの汚染物質のリークは川を渡って、海に注ぎ、世界に広がっているのです。
きっとアルバータ州だけでなく、世界中のオイル産出地で同じようなことが起こっているでしょう。
オイルなしでは生きていけない今の世の中、車を運転しなくても、石油から作られる製品は誰もが使っているはず。
だからこそ、無視してはいけないのだ、と思うのです。
私にできることは限られているかもしれないけれど、多くの人にまずはこの映画を見てほしい、と思って紹介しました。