Toronto News Letter

カナダからその生活の様子、趣味の音楽や映画についてを発信。 2011年に念願の家を購入してからはガーデニングに没頭しています!

April 2009

オイル、公害 : 映画 「Downstream」

昨日、「Downstream」というショート・ドキュメンタリー映画を見て来ました。

Downstream
http://downstreamdoc.com/




アカデミー賞にノミネートされたこともあるアメリカ人のLeslie Iwerksさんの監督作。

カナダの政党のひとつNDPのリーダー、ジャック・レイトン氏が主催したフリースクリーニング。

彼はもともと私たちの住むトロント・ダンフォース地区を拠点としているので、うちにもそのお知らせがきた、というわけ。

この映画はカナダのオイル産業地、アルバータ州を舞台に、このオイル産業が地域にどのような悪影響をもたらしているかを知らせてくれるドキュメンタリー作品です。

オイルサンド(油砂)産業の行われているエリアのすぐ横を通る川の下流にあるFort Chipewyanというネイティブの人たちの多く住むこの小さな地域で、多くの人が変わった癌にかかったり、公害に苦しんでいます。

この作品はこの地域の人たちを助けようと頑張っている医師John O'Connor氏を中心にこの地域のその状況を見せています。

この映画はプロダクション会社のBabelgumのサイトでも見ることが出来ます。
http://www.babelgum.com/browser.php#play|SEARCH,channelID:179855,order:FEATURED|3,3015242


カナダのオイルサンド業界とその現状についてはここ→http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/worldwatchreport0803011.htm
で詳しいことが日本語でも読めます。

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オイルサンドというのはその名の通り、オイルをサンド(砂)から取り出すのですが、このオイルを取り出すプロセスでの汚染物質の排出(空気、水、土への)が進んでいるのにもかかわらず、

石油会社もアルバータ州も、そしてカナダ政府もその現実を見ることさえしていないのです。

オコナー医師は交通の便のよくないFort Chipewyanにわざわざ出向いて治療に当たっていたのに、政府はそんな彼は”undue alarm”(過度の警報とでもいいましょうか)をこの地域にもたらしている、として

彼を非難、彼の医師免許の剥奪もありうる、と脅したりもしていました・・・


詳しいことは英語ですがここ↓で読めます。
http://www.tarsandswatch.org/oilsands-whistleblower-md-cleared-government-charge-undue-alarm-cancer-warning-remains


彼は仕方なく、彼の本拠地であるノヴァ・スコシアに戻り、ウェブカメラでFort Chipewyanの患者たちとコンタクトを取ると言う羽目に・・・

映画はここで終わっていますが、作品上映の後のパネリングで私たちが見たのはまだ完成作品ではなく、トロント映画祭への参加に向けて、

もっと詳しくオコナー医師や患者たちの状況を捉える、といっていました。


アルバータで産出されるオイルの半分以上は輸出され、そのほとんどはアメリカ向け。

石油業界というとてつもなく大きな産業=経済発展、政府も一緒になってのこの公害を無視し、カバーアップしようとする卑怯さが悲しいです。

カナダにとって、このオイルマネーはとても重要なものである、というのはわかる。でもだからといって公害を無視するというのはどうなんでしょう?

この作品からはオイルサンドによる公害だけでなく、これから世界でオイルサンド開発に乗り出していること、大気汚染などの環境問題など、さまざまな問題にも関連していて、とても興味深いです。

私自身、ほとんど何も知らなかったのですが、やはり人事とは思ってはいけない、と強く思いました。

これはアルバータ州だけで起こっていることではないんです。

北米にいるならば、私たちはそのオイルを使っている。

そしてこの汚染物質のリークは川を渡って、海に注ぎ、世界に広がっているのです。

きっとアルバータ州だけでなく、世界中のオイル産出地で同じようなことが起こっているでしょう。

オイルなしでは生きていけない今の世の中、車を運転しなくても、石油から作られる製品は誰もが使っているはず。
だからこそ、無視してはいけないのだ、と思うのです。

私にできることは限られているかもしれないけれど、多くの人にまずはこの映画を見てほしい、と思って紹介しました。

ウォーキングでリフレッシュ

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今日もまたまたいい天気。
ショッピング(というよりも食品買出しだけど)しに行こうと思って外に出たら、どのお店も閉まってた・・・

そう、今日はEaster Sundayだったのだ・・・
金曜日が祝日でそこがメインとばかりに思っていたから日曜は普通にどこも開いてるとばかり思っていたよ・・・

ま、そういうことで気を取り直して、近所まで歩いて果物などを買いに行き、そのあとまた近くのBrickworks周辺をウォーキングしてきました。

この辺はトロントダウンタウンに近いとは思えないくらい静かでたくさんの木々があって、うちらお気に入りの場所。
今までも何度か紹介してきました。

ここはたくさんのウォーキングコースというか道があって、グラウンドレベル、ちょっと林みたいなコース、グラウンドレベルの周りを登っていくようなコースなど など。

そのうちのひとつをまわっていたら、なんと鹿発見!

あいにくカメラを持っていかなかったので写真が撮れなかったけど、こんなところにもいるんだ?、と嬉しくなった。

でも今の時代、やはり野生の動物たちが限られた自然の残る地域で暮らしていくのはとても大変なはず。
ここも緑に囲まれてはいるけれど、決してとても広い地域、というわけでもないので。
なんかそういうこともしみじみ感じ、ちょっと複雑な気持ちにもなりました。

まだこっちは新芽も出てきていないので、この周辺もまだ木々は裸という感じだけれど、でもやっぱり自然の中を風を感じて歩くのはとってもすがすがしい!
いい汗かいてきました。

皆さんはこの週末、どう過ごしましたか?

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写真はおまけ。買ってきたイチゴがとっても大きかったので思わず写真を撮ってしまった・・・

一時帰国決定!

今日もいい天気。
トロントは今日は8℃くらいまで上がっています。まだ風はちょっと冷たいけれども、日光を浴びるのはこんなにも気持ちのいいものか、と実感しますね。

さてさて今日はダウンタウンまでお出かけしてきました。
というのは、日本行きのチケットを購入するため。

そう、うちら、今年日本にまた一時帰国することになりました?。
Yeah!

10月中旬から下旬までの約2週間。
まだ半年も先だけれど、今から楽しみ?。

これから日本滞在中何をするか計画していこうと思っています。
今回は前回と違ってデイブも一緒なので、通訳で大変になるかもしれないけど、彼に日本のよさをまた知ってもらえれば、と思っています。
歴史的な建物なんかのある街に1泊か2泊くらいで旅行をしたいな?、と思っているんだけれど、どこかおすすめはありますか?

または関東付近で1日で行ける所とかでも、おすすめがあればぜひ教えてください!

Maple Syrup Festival

今週は寒かったです。
まるで冬がぶり返したかのような天気で、マイナスの気温だし、週の初めは雪が降りました。

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この写真じゃよく見えないかな???
普通、この時期は10度くらいが平均気温とか。

毎年、いつもこういう風に忘れたころに一度雪が降って、ようやく春が来る、と言う感じなのがトロントです。

5月になってようやく本当の春らしさがやってきて、緑も見えてくるのです。
早くきらめく太陽と、まぶしい緑を目にしたい!!

が、今日はEaster前のGood Fridayで祝日。
でもお店はほとんど閉まっているし、買い物もできないし、どうしようかな?、と思っていたら、いいのがありました。

Sugarbush Maple Syrup Festival
http://www.trcaparks.ca/maplesyrup

春になる前のこの時期恒例のメープルシロップの収穫時のイベント。
来週中にこのイベントも終了するそうですが、今日祝日もオープンしていたので行ってきました。
トロントの北なので、車がないとちょっときついところですが・・・

メープルシロップはご存知の通り、メープル(楓)の木から採れるわけですが、一杯のバケツ分のメープルシロップを作るのに、
一体どのくらいの樹液が必要か、知っていますか?

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なんと40杯もの樹液が必要なんですって!

現在はこうやってチューブがいたるところにつなげて樹液をとっているとか。

この樹液そのものは透明で水みたいなんですが、煮詰めていくと茶色になって、甘くなる、というわけ。

デイブと私はメープルの形をしたキャンディーを購入しました。かわいい。

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ここでは1時間ごとにウォーキングツアーをやっていてどのようにメープルシロップが作られるのか、ネイティブの人たちがどのように作っていたのか、
開拓時代にはどうしていたのか、そして現在は・・・と言ったことも説明してくれます。

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ネイティブの人たちのメープルシロップの作り方はコスチュームを身にまとったお姉さん(と言っておきましょう)が説明してくれました。
彼らのやり方ではなんと70時間以上もかかるそうです。

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開拓時代の作り方はおじさんが大きな鍋を火にかけながら説明してくれました。
これだとずいぶんと時間が短縮されたそう。今ではもちろん機械を使って作るのですが、これでも最低4時間は煮詰めるとか。


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園内にはロバや羊さんなどもいます。

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もちろんメープル関連商品を売るお店もあります。

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お馬さんが原動力のワゴンライドなんかもあり。なんだかお馬さんがかわいそうに思いつつも乗ってしまった・・・

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自然に触れて、しかもお勉強にもなったし、おいしいメープルシロップも手に入れられたし、いい祝日になりました。

Emily King : Music

最近音楽紹介ばかりが続いていますが、今日も・・・

Emily King 「East Side Story」 2007年発売

East Side Story


www.jrecords.com/ecard/emilyking/


85年、NY生まれの彼女。両親はジャズミュージシャン。

このアルバムでグラミー賞のベスト・コンテンポラリーR&Bにノミネートされたそうです。

が、私はつい最近まで彼女のことは知りませんでした。

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ニューヨーカーらしいモダンなビート、キャッチーなメロディーがいいです。

それにラブソングだけでなく、結構社会的なメッセージの曲もあって、私好み。

このアルバムで一番初めに作られたのが「Business Man」で、彼女いわく、「曲を書くなら恋愛関係のものではないものをってずっと思っていた」ということで、商業主義について歌っています。

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「Walk In My Shoes」もある意味のメッセージソング。この曲はかなりキャッチーで、一度聴いただけでばっちり頭にメロディがインプットされました。




続く「Colorblind」も肌の色、人々の違いといったことをポップなメロディにのせて訴えています。これも私好きです。

曲を書くなら恋愛関係でないものを、とは言っていても、ラブソングがないわけではないです。

ジャンプするようなビートの「Hold Me」や、スティーヴィー・ワンダーを思わせるイントロではじまる「Never Be Lonely」なんかはラブソング。

「U & I」なんかを聴くと、彼女の曲がグラミーにノミネートされたのもうなずけます。キャッチーで口ずさみたくなるものね。

カバー曲「Ain't No Sunshine」は渋くていいね。まだこの曲では若さを感じさせる歌い方だけれども、でもジャズミュージシャンである両親の影響も感じられます。




他にもバックボーカルが印象的な「E Melody」など、どの曲も親しみやすくてお勧めです。

「Walk In My Shoes」はボーナスでLupe Fiascoというラッパー(?)がフィーチャリングされてますが、彼は有名なのかしら?

最近Joy Denalaneというシンガーのアルバムもゲットしたんだけれど、彼女の曲でもフィーチャーされてた。

彼女のアルバムもEmilyのもちょうど同じ時期に入手して聴いたのでなんだか偶然性を感じてしまいました。

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Emilyはちょっとかすれめの声で決してソウルフル100%と言う感じではないし、私の中ではR&Bというよりもポップよりに聴こえますが、

R&B、ポップの中間にいるような感じでどちらのジャンルでも受け入れられるバランスがあると思う。

おすすめです!

Artistic sense : 具島直子

ずっと前から大好きなシンガー、具島直子さんについては彼女の2007年に出たアルバムを紹介しましたが(→http://hanapring.blog.drecom.jp/archive/585)、

彼女の歌だけでなく、いいなあ、と思っているのが、彼女のオフィシャルウェブサイト(http://www.gushima.net/index.php)の中にある、
Favoriteのコーナー(http://www.gushima.net/gushimanet/favorite/index.php)。

タイトルどおり、彼女の「お気に入り」を紹介したコーナーなんですが、彼女の歌の世界、詞にも共通するような素敵な言葉でいろいろなものを紹介してくれていて、

短い文章の中に彼女のアーティストらしさ、強さ、感受性の高さなどが感じられます。

ちょっとした一言にとても彼女らしさを感じることがあって、そういったところからもアーティスティックさを発信している、と言うところにはっとさせられます。

彼女、あまり有名ではないですが、とても素敵な曲を聞かせてくれるのでおすすめです。


CMで声を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか↓




YouTubeにはあまり彼女の曲が出ていないので、1996年のデビューアルバムの中から「Melody」を↓



私もこの曲を聞いて、一気に好きになってしまいました。

周りに惑わされることなく、自分らしい「具島ワールド」を保っている彼女にも好感が持てます。

彼女のこと、みんなにもっと知ってほしいな?。


MYSTIC SPICE






mellow medicine

週末報告

昨日、土曜日はものすごい風が強かったけれど、 今日はいいお天気の週末でした。
デイブの弟とお嫁さんのところに顔を出した後、デイブママと妹にも会ってきました。
そのあといい天気を満喫するために近所をお散歩。
今日は10度以上まで上がったと思うんだけれど、明日はまた2度までしか上がらず、雪が降るかも、っていうので、
やはり春はそう簡単には来ないみたいね?。

写真はママのおうちからの帰り、オンタリオ湖がきれいだったので、車内からパチリ。

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本当はキレイなグラデーションを見せてくれていたんですが、車の中からではうまく撮れなかった・・・
天気はいいけれど、トロントはまだ木々に新芽が芽生えてはいなくて、こんな感じです。

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この間日記に載せたお花の写真、まだつぼみが固かったけれど、たった2日後くらいにチューリップもヒヤシンスも満開に!

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チューリップは鮮やかな赤がまぶしいです。
チューリップのお花の中って神秘的に見えますね。

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ヒヤシンスは大好きなパープルのを。前回買ったときはあまりいい香りがなかったけれど、今回のはいい香りを漂わせてくれました。
色によって香りの強さの違いがあったりするのかしら??

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日本ではきっと桜も満開で、4月、新しいスタートの時期ですね。
皆さんはどんな週末を過ごしたのでしょうか?
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