今日は天気もよかったので久しぶりにトロントの観光名所地であるCasa Lomaへいってきました。
http://www.casaloma.org/

前に私のサイトでも紹介したことがあったと思うんですが、今までに既に3・4回は足を運んでいると思います。
ここはSir Henry Pellattというナイアガラの水力発電で大金持ちになった人物の豪邸。
1911年に建築が始まり、300人もの職人を投入し、完成するまで3年近くもの年月がかかったというまさにお城のような住居です。

が、こんな彼の生涯の夢であったお城での生活は10年も持たなかったのです。
というのは当時は個人経営となっていた発電ビジネスが政府によって行われることになり、そこからどうやらPellatt卿のファイナンシャルは傾き始めてきたようです。

↑Sir Henry Pellatt卿
挙句の果てには政府の税金をあげたことなどもあり、Pellatt卿は借金を抱え、この夢のお城を手放さなければならなくなってしまったのです。
なので彼が住んでいた当時もまだプールやら、エクササイズルームなんかを計画していたのですが、それも完成しないまま残されています。
まあ、なかなか寂しい話のおうちなのです。

久しぶりのCasa LomaはMarch Break(日本でいえば春休みみたいなものです)最終日ということで、Casa Lomaとはまったく関係ないパイレーツのなんやら、とかいう子供向けのイベントが館内で行われていて、子供連れで溢れかえっていました。
ちょっと行く日を間違えたな。子供達がこういう歴史に触れるのはいいとは思うけれど、どう考えてもそういうのに興味があるとは思えず、ただパイレーツのなんやらに騒いで走り回っているだけだったものな・・・
これはちょっと考えものですね。
ただあまり保存の状態もよくないし、いかにもペンキを塗り替えました、って感じの家具や1920年くらいに撮られた写真とは家具がまるで違っていたりするので、ちょっと怪しいなあ?と思える部分がたくさんあります。
まあ、いまはどこもそんなもんなんでしょうか。
でも清掃担当者が置き忘れていったクリーニングスプレーのボトルが椅子に置いてあったり、というのはいただけませんな。
あと今は外装(豪邸の後ろ側)が工事中かなんかで窓からの眺めがさえぎられていたのも残念。
タワーも工事のために登れなくなっていたし。

でもまあこのPellatt卿のこんなストーリーを思いながら部屋をまわっていくと結構楽しいですよ。
それにしてもすごい設備の家です。
なんだかちょっとフューチャリスティックにも見えなくないシャワー装置だとか、

館内はたくさんの石炭をおこして暖められていたとか、ワインセラーもアンモニアと塩水の通ったパイプでワインを冷やしていたとか、さすがですね。
でも最近なんだかこういうのを見る自分の目が変わってきて、ただ単に「へえ、すごいなあ」と思うよりも、なんだかもっと自分の立場にひきつけて見るようになりました。
たとえば豪勢なホールだとか、ベッドルーム、ゲストルームを見てもどこか冷めた目で見てしまう自分がいるんですね。
で、使用人たちの部屋だとか、馬小屋へ通じる長い長いトンネルの途中にある加熱炉なんかのほうに愛着もわくし、人間味を感じて本物だ、という気がするんですね。

凡人である自分には想像もつかない豪華な生活をしていた彼らの暮らしよりも、やはり彼らのために働いていた使用人達の暮らしの方がよりリアルで身近だからでしょうか。
彼らが一体どんな思いで毎日あのお城の中の小さな使用人たちの部屋で生活をしていたのか。
疲れた一日の終わり、一体何を思ってベッドに身を横たえていたのだろう?
使用人たちの部屋のあるエリアの階段の擦り切れ度合いを見て、彼らのご主人様をみんなはどんな風に思っていたのだろう?
加熱炉のある場所は本当に何にもない空間にぽっかりあって、実に隔離されたような感じがするんですが、きっとものすごく暑かったであろうその場所で石炭をくべる男たちが汗水たらしながら、何を思っていたのか?
なんてことを思って見ていました。
こういう自分のものの見方の変化も面白いな。

カナダは日本に比べるとあまり歴史的な建築物なんかはないですが、ここはCNタワーなんかより、ある意味面白いんじゃないかと思います。
ちなみに昔はXメンの映画撮影でも使われたそうです。
12時間の撮影で30万ほどかかるそうです。
現在の入館料は大人16ドル。ちょっと高いです。
前うちらが行ったときは12ドルくらいだったのになあ?。
今はまだ寒いし、この時期は閉じられているので、暖かくなってからお庭といっしょに楽しむのをお勧めします。
http://www.casaloma.org/

前に私のサイトでも紹介したことがあったと思うんですが、今までに既に3・4回は足を運んでいると思います。
ここはSir Henry Pellattというナイアガラの水力発電で大金持ちになった人物の豪邸。
1911年に建築が始まり、300人もの職人を投入し、完成するまで3年近くもの年月がかかったというまさにお城のような住居です。

が、こんな彼の生涯の夢であったお城での生活は10年も持たなかったのです。
というのは当時は個人経営となっていた発電ビジネスが政府によって行われることになり、そこからどうやらPellatt卿のファイナンシャルは傾き始めてきたようです。

↑Sir Henry Pellatt卿
挙句の果てには政府の税金をあげたことなどもあり、Pellatt卿は借金を抱え、この夢のお城を手放さなければならなくなってしまったのです。
なので彼が住んでいた当時もまだプールやら、エクササイズルームなんかを計画していたのですが、それも完成しないまま残されています。
まあ、なかなか寂しい話のおうちなのです。

久しぶりのCasa LomaはMarch Break(日本でいえば春休みみたいなものです)最終日ということで、Casa Lomaとはまったく関係ないパイレーツのなんやら、とかいう子供向けのイベントが館内で行われていて、子供連れで溢れかえっていました。
ちょっと行く日を間違えたな。子供達がこういう歴史に触れるのはいいとは思うけれど、どう考えてもそういうのに興味があるとは思えず、ただパイレーツのなんやらに騒いで走り回っているだけだったものな・・・
これはちょっと考えものですね。
ただあまり保存の状態もよくないし、いかにもペンキを塗り替えました、って感じの家具や1920年くらいに撮られた写真とは家具がまるで違っていたりするので、ちょっと怪しいなあ?と思える部分がたくさんあります。
まあ、いまはどこもそんなもんなんでしょうか。
でも清掃担当者が置き忘れていったクリーニングスプレーのボトルが椅子に置いてあったり、というのはいただけませんな。
あと今は外装(豪邸の後ろ側)が工事中かなんかで窓からの眺めがさえぎられていたのも残念。
タワーも工事のために登れなくなっていたし。

でもまあこのPellatt卿のこんなストーリーを思いながら部屋をまわっていくと結構楽しいですよ。
それにしてもすごい設備の家です。
なんだかちょっとフューチャリスティックにも見えなくないシャワー装置だとか、

館内はたくさんの石炭をおこして暖められていたとか、ワインセラーもアンモニアと塩水の通ったパイプでワインを冷やしていたとか、さすがですね。
でも最近なんだかこういうのを見る自分の目が変わってきて、ただ単に「へえ、すごいなあ」と思うよりも、なんだかもっと自分の立場にひきつけて見るようになりました。
たとえば豪勢なホールだとか、ベッドルーム、ゲストルームを見てもどこか冷めた目で見てしまう自分がいるんですね。
で、使用人たちの部屋だとか、馬小屋へ通じる長い長いトンネルの途中にある加熱炉なんかのほうに愛着もわくし、人間味を感じて本物だ、という気がするんですね。

凡人である自分には想像もつかない豪華な生活をしていた彼らの暮らしよりも、やはり彼らのために働いていた使用人達の暮らしの方がよりリアルで身近だからでしょうか。
彼らが一体どんな思いで毎日あのお城の中の小さな使用人たちの部屋で生活をしていたのか。
疲れた一日の終わり、一体何を思ってベッドに身を横たえていたのだろう?
使用人たちの部屋のあるエリアの階段の擦り切れ度合いを見て、彼らのご主人様をみんなはどんな風に思っていたのだろう?
加熱炉のある場所は本当に何にもない空間にぽっかりあって、実に隔離されたような感じがするんですが、きっとものすごく暑かったであろうその場所で石炭をくべる男たちが汗水たらしながら、何を思っていたのか?
なんてことを思って見ていました。
こういう自分のものの見方の変化も面白いな。

カナダは日本に比べるとあまり歴史的な建築物なんかはないですが、ここはCNタワーなんかより、ある意味面白いんじゃないかと思います。
ちなみに昔はXメンの映画撮影でも使われたそうです。
12時間の撮影で30万ほどかかるそうです。
現在の入館料は大人16ドル。ちょっと高いです。
前うちらが行ったときは12ドルくらいだったのになあ?。
今はまだ寒いし、この時期は閉じられているので、暖かくなってからお庭といっしょに楽しむのをお勧めします。