Toronto News Letter

カナダからその生活の様子、趣味の音楽や映画についてを発信。 2011年に念願の家を購入してからはガーデニングに没頭しています!

July 2007

Amy Winehouse 「Back To Black」

Amy Winehouse 「Back To Black」
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/amy_winehouse/bio.html

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いやあ、彼女、すごいね。
ひさしぶりに「すごいっ!!」と言いたくなるアーティストです。
でも新人かと思ってたら、このアルバムはセカンドだそうで。全然知らなかったのです。

かなり歌詞なんかはすごいですが、でもサウンドかねえ、たまらないですね。
なんかこうけだるくて、ジャジーでありつつファンキーで。
アナログとデジタルがうまく融合してるところも注目です。
全体的にちょっと寂しさが漂うあたりもいいです。

でもなんといっても彼女の声!渋いっす。
こういう声、だーいすき!!
「Rehab」のインパクトがすごかったです。これで「もう買いだな、これは」と思いました。
なんてったって、あなたタイトルがすごいもの。
Rehabってリハビリのことですよ。
リハビリっていっても彼女が何か手術を受けたっていうんじゃなくて、アルコール依存症を断ち切るためにそのリハビリテーションにいけ、といわれたらしいんですけどね。
「リハビリにいけって言われたけど、あたし、No、Noっていってやったの!」っていう曲がヒットするっていうのもすごいよね。

他にお気に入りは「Back To Black」、「He Can Only Hold Her」の2曲。
特に「He Can Only Hold Her」はキャッチーでよいです。

いいサウンドだけど、なんかやっぱり歌詞がすごいのでね・・・
まあそれほどいやな気にさせるものではないし、中身のちゃんとありそうな詞でもあったりするんですが・・・
微妙なところです。

最近はR&Bのヒットものとかも全然チェックしなくなってしまった・・・
みんな歌はうまいけど、どうも全部同じに聞こえてしまう・・・そろそろ打ち込みのサウンドにも飽きて、耳障りになってきたり・・・
そういう意味でも彼女は声、サウンドともに非常にユニーク!
万人に受けるって声ではないですが、個人的にはすごい気に入りました!

帰りまーす!!

07月05日

最後に日本の地を踏みしめたのは2004年夏。
非常に暑い夏だった。

あれから3年。私の周りはかなり変わった。
まず一番の変化は働き始めたこと。
経済的なことだけでなく、精神的にもずいぶんとほっとできるようになった。

カナダで暮らすことがあたりまえになり、ホームシックになることもほとんどなくなった。
日本も大好きだけど、カナダで生きていくんだ、という覚悟もすんなりと自分の中で確立していった。

そしてデイブの体調不良に手術。
これは私にとっていろんなことを考えるすごくいい機会で、辛いけれども、自分にとってある意味、ものの考え方が変わるような体験だった。
彼の体調はまだ完全によくなってはいなくて、不安はまだまだ尽きないけれど、最近は毎日仕事にも行っているし、とりあえずは一安心、といったところ。

そこで、日本への一時帰国が決定!
本当は10月あたりの帰国を考えていたんだけれど、会社のボスに話したら、私が仕事で使ってるソフトウェアを他に使える人が誰もいないので、やはり長い間いないのは困る、ってことで、それならクライアントも休みを取ってるクリスマス、ニューイヤー周辺のほうが助かる、といわれる。

とはいっても、本当はその時期私の仕事は暇ではなく、かなり忙しいんですよ。
でも本職のアンケートデザインのようにクライアントと直接やりとりをするようなプロジェクトではないので。
でもまあ会社がOKっていうんだからね。

そういうことでまだ早いかなあ、と思いつつも、旅行会社にあたってみたら、もう年末年始のチケット、買えるんですねー。
それどころかチェックしたらもう半分以上の席が埋まってる!
まあ、トロントー成田行きなので、海外にいる日本人の多くがお正月は日本で過ごしたい、と思うものだろうから、納得ですが。

早目に買ったということもあって、思っていたよりもチケットも高くなかったしね。

ずっと帰るなら10月あたり、と思ってたので、急に12月に変更して、ちょっと慌てたんですが、でもやっぱり年末年始を日本で過ごせるというのはかなり嬉しい!
そんなうきうき気分も手伝って、1週間でプランを立て、チケットを探し、購入。早いです。

まだ半年先なんだけども、すでにもうわくわくです。
先週末にチケットも買って、姉と電話で話して、いろいろプランを立てちゃったり。

姉にはかなり前から今年帰るつもりだ、ということはいっていたけど、両親には変に期待させないほうがいいと思って、まったく帰国の話はしてなくて、昨日電話で報告。
両親ともびっくりで、嬉しいけど、なんて言っていいかわからない、という感じ。特に父はそっけないほどの対応。
もっと喜んでくれるかと思ってたのでちょっとがっかりした感じもあるけれど、まあ多分あまりに急な話だったからやっぱりびっくりしちゃったんだろうな。

それにしても、楽しみだなあー。
今回は友達とも会っていろいろおしゃべりしたいけど、家族との団欒をメインにしたいと思っています。
姉が私の帰国をかなり楽しみにしていて、張り切っていろんなイベントを入れたい、なんて言ってるので。
すでに姉との電話でも私の帰国中に母の誕生日がくるので、そこでなにか特別なことしよう!と企んだり・・・

年末年始で姉もお休みが取れるし、友達もそうだろうし、私もクリスマス後にトロントを発つんですが、一応年末年始の休みも入るので、結構長く滞在できるのが嬉しいところ。

トロントにいる皆さん、または年末年始にこちらに来る予定の皆さん、チケット買うなら早目に!!

ということで、短い滞在期間、本当はマイミクさんとも会えたらいいけれど、現実的にはやっぱり時間がないから難しいだろうなあ・・・

とにかく12月に帰国を楽しみに頑張って仕事したいと思います!!

Live Free or Die Hard

07月03日

楽しみにしていた映画「Live Free or Die Hard」を見てきたよ!!
邦題は「ダイ・ハード4.0」ってことで。まあ確かにこのオリジナルタイトル、意味がわかりにくいものねー。
http://movies.foxjapan.com/diehard4/

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今回は私が最近注目している若手俳優ジャスティン・ロングがジョン・マクレーンの相棒役ってことでね、こりゃ見るっきゃないってんで、ちょっと前から1から3の復習もしてたんですよ。

いろいろと周りからは言われているようだけど、個人的には非常にエンターテイメントな作品に仕上がっててよかったと思う!
とにかくアクション満載!
私は変にばったばったと人を殺すところを見せるようなアクションものはあんまり好きじゃないけれど、これはまあ痛いシーンはたくさんあるけど、アクションに焦点を定めていて、見ていて爽快ですね。

ジャスティンは・・・タフなブルース演じるジョンに比べると臆病だけど、まあ、それが普通の人であって。
そんな彼がコンピューターのことになるといきいきと話し出す。
彼のコメディセンスも活かされていて、ジョンとマット(役名)の年齢の差や、アナログ、ハイテクの差、などなどそこかしこに笑わせてくれるところもあってよかった。

これでジャスティン、ブレイクなるか??
今後も楽しみです。

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ミッション・インポッシブル3で光っていた女優さん、マギー・Qは今回悪役。細くて美しい彼女をジョンがぼっこぼこにしちゃうのは痛いですが、彼女も負けじとアクロバティックに応戦してました。

残念だったのは、悪役のボスがねえ、貫禄が足りなかった。
今まではみんな肝の据わった、渋みがかった大人の男、というかおやじ、でしたが、今回は悪役が若い。
若いし、弱さを見せる。ま、それが現代をあらわしてるのかもしれないけど。
でも、なんか凄みがあんまりなかったですねー。
でもまあそれでも全体的には非常に楽しめました。

レン・ワイズマンが監督で、かれは「アンダーワールド」で知られてますが、うまくまとめていたんじゃないですかねえ。
まあ今までのダイハードと比べるのは難しいと思うのね。
だって1作目が作られたのは20年前くらいでしょう?ブルースが年をとって、ジョンも年をとって、キャラクターに変化があるのもあたりまえなわけだから。

でもまあ、ブルース、すごいですね。年を感じさせない身のこなし。今回も血まみれになって走り回ってますが、ほんと、これは彼のための役、ですね。

5作目もどうやら制作されるって噂ですが、ジャスティンもまた出てくれないかなあ・・・たぶん無理かと思うけど。

みんなはダイ・ハード興味あるかな??

Red, Sweet, Tasty!!

07月02日

カナダは今日、7月1日がCanada Day、つまり建国記念日でお休み。月曜が振替休日になるので嬉しい3連休!!
そして天気も暑すぎず、からっと晴れ上がっていて爽快!

ということで、いつもの週末はたいしたこともせず、家事をして、食料品買出しをして終わる、というのなんですが、せっかくの3連休、たまには違ったこともしたい、ってことで、イチゴ狩りに行って参りました。

マイミクのアヤさんの日記でイチゴ狩りのできるFarmのことがかかれていて、しかもおいしそうなイチゴのフローズンヨーグルトの話まで出てきていて、これはぜひ!と思った次第。
アヤさん、ありがとうございました!

調べたらFarmもそれほど遠くないのね。Whittamores Farmというところで、トロントの北Markhamにあります。
http://www.whittamoresfarm.com

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それにしてもですねー、トロントからちょっと出ただけなのに、すごいいい田園風景!びっくりしました。
ドライブしてるだけでも心が和みます。

そしてこのFarm、すっごい大きいんですねー。会社の同僚も知ってたからかなり有名なのかな?

Farmはイチゴの甘ーい香りが漂っているの!結構たくさんの人がいたけれど、のんびりとしていて、ピースフル。
デイブなんかはイチゴをとるより、イチゴ畑のなかでぼーっとしてリラックスするほうが楽しい様子。
そんな奴を尻目に私はせっせとイチゴ狩り。かがんでの作業なので、ちょっときついとも思うけど、いいエクササイズ!でもねー、これが楽しい。

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つみながら周りにいる人ともちょっとおしゃべりしたりして、本当に和やかです。
イチゴも見ての通り、二人では食べきれないくらいの量を取ってきました。
これだけとって$5.4ほど。安い!!
ちなみに容器はFarmでも売ってますが、自分ちから持っていったほうがいいかも。
ボウルでも小さい箱でも何でもOK。うちらも容器をひとつ買い、あとは小さな箱が車にあったのでそれを使いました。

イチゴだけでなく、Sugar Snap Pea、Snow Peaといった豆類も取ってきました。

昔は家族とこういうフルーツ狩り結構行ったものだけど、大人になってからは初めてって言うくらい久しぶり。
でも楽しいですねー。

つんできたイチゴはアヤさんに教えていただいたイチゴとバルサミコ酢のフローズンヨーグルトに!
それでもまだまだあまってるので、デイブが今日お友達んとこに遊びに行くっていうので、持たせ、あとはコンポートかジャムにでもしようかと思います。

もちろんそのまま食べても甘くておいしいです!!

トロントにお住まいの皆さんにはぜひおすすめです。

会社でエクササイズ?

06月27日

最近ふと思った。

「あたし、太った・・・」

これはまずいなあ?。

カナダにきてからというよりは車を買って、あまり歩かなくなってから、やはり肉がつきやすくなった。

食べ物はうちらは外食もほとんどしないし、肉もあまり食べないし、砂糖を取ることもそんなに多くないんですが・・・
まあ運動不足ってことでしょうねー。

でも家に帰れば、食事の用意だなんだと忙しいし、なかなか帰ってからエクササイズやるのも面倒・・・(それがいけないんだって??)

で、今週から会社でエクササイズ!

つまりエレベーターの使用をやめました。
うちの会社は12階にあるので、この上り下りがかなりいい運動になります。

普通にのぼってるだけでもかなりふくらはぎがきついですが、太ももを細くしたいので、階段を上る時もかなり足を上げて太ももをおなかに引き寄せるような感じでのぼっています。

まだはじめたばかりなので、あんまり早くのぼると息があがっちゃうし、こうやってのぼると、おのずとのぼるペースがスロウになるので、ちょうどいいんです。

まあ痩せる!というよりも日頃の運動不足を解消するためというのも大きいんですけど、運動するって爽快ですねー。
汗かくとやっぱり気持ちいいです。

本当はもっとちゃんと全身運動をしないといけないんでしょうけど、まあとりあえずはこんな感じで・・・

なによりも会社でできるっていうのがいいんですよ。
家に帰って、ジョギング、とかってなるとどうも準備とかで面倒、って思っちゃうけど、これだとそんなに面倒だと思わない。気持ち的にもすごく気軽にできます。

同僚にもこれを毎日続ける!と宣言しちゃったので、続けるしかないという有言実行という方法に持っていきました。これでなんとか続けられるかと。

まあどうなるか、みてみましょう。
とりあえず、せっかく運動してるんだし、今までずーっとチェックしてなかった体重もこれから毎日測定しようかと思ってます。

皆さんはなにか運動またはエクササイズってやってますか??

SAKURA 「シシラ」

06月25日

ずーっと、ずーっと前に買って、紹介するのをすっかり忘れていたSAKURA姉さんのアルバム「シシラ」を今日は紹介?。

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私が大好きな「Daylight」や「SAKURA Sings Ballads」に比べると、ソウル度はちょっと低くなって、もう少しポップなR&Bサウンド、という感じが私にはしますが、これも繰り返して聴き返すと、素晴らしい。今よく聴き返してるアルバムです。

冒頭の「One」のさわやかさもいいし、前から好きな「コエヲキカセテ」、やっぱりいい曲ですねー。
「Perfect Kiss」は元エスカレーターズ、今はSOYSOULやソロで活躍中のZOOCOさんが作詞!ちょっとうれしい。
「はじまり」はささやくようなシンプルで切ない曲で、SAKURAさんの新開地的??な曲。
「ESSENCE」は実にジャジーで、すっごいかっこいい!日本語でここまでかっこよくジャジーな曲をアレンジ、歌えるのはやっぱり彼女だからこそ、でしょうか。
このアルバムの中で私が一番好きなのが「Sista sista」。多分SAKURA姉さんは女友達という意味での「sista」として歌っているんだろうけど、私にとっては一番の大親友って言ってもいい、そして本当の血のつながってる私の姉を想わせる曲で、実際、姉の誕生日にこの曲をプレゼントしました。
サウンドもノリのいいかっこいい音だし、歌詞も最高なので、ぜひみんなに聴いて欲しい曲!!

「Love me, touch me deep inside my soul
You love me touch me yes you make me whole
だって あなたは 私の大切な sista」

ちなみにこの曲はSAKURA姉さんのニューアルバム「G.L.M~Girl's Life Music」が6月27日に発売になるんですが(ほしい!!)このアルバムの中にも、別ヴァージョンで入ってるとのこと。こりゃゲットするしかない!!!

そして最後を飾る「Precious Love」もお気に入りの曲。
なんか結婚式なんかにもいいんじゃないか、と思うような曲です。
シンプルでクリーンで、ちょっとクワイヤーっぽさも感じさせる素晴らしいバラードです。

今SAKURAさんのサイトないにあるブログを見てきたけど、いつも本当に素敵なメッセージを伝えてくれる彼女ですが、6月24日のブログ、最高です。(http://www.singer-sakura.com/blog)

彼女の強さ、弱さ、そして偉大なる暖かさを感じられる素晴らしいメッセージが載っていて、ちょっと泣きそうになります。

今の邦楽、もっとメッセージのある曲、アーティストが出てきてくれればいいなあ、と思う。
最近の歌謡曲的ヒップホップな邦楽は私にはまったくわからず、聴いていても、意味のわからない歌詞と耳障りとも思えるサウンドに悲しくなるのだけれど、そういうのが流行ってるんだものね・・・
私が遅れてるだけなんだろうけども、でももっと伝えることがあるんじゃない?と思うこの頃。
そういう意味でSAKURA姉さんは素晴らしいです。歌わなくても、ブログを読んでもらえればわかるけれど、存在だけでも十分励みになるような素晴らしいアーティストです。

私がこんなに誉めるアーティストって言うのも(特に邦楽で)滅多にいないので、なんか彼女の宣伝部長みたいになっちゃってますが、ぜひみんなに聴いて欲しいと思うのです!!

Sakura シシラ @ Tower Records

ところで、今みんなが好きな邦楽はなんなんでしょうか。ぜひ教えてください。

有吉佐和子「華岡青洲の妻」

06月23日

今日は最近読んだ本を紹介します。

有吉佐和子著「華岡青洲の妻」

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単行本の紹介文には「世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった―美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮き彫りにした女流文学賞受賞の力作。」と書かれているんですが、これ、実際の出来事なんですよね。まあ、実際に嫁姑のいざこざがあったかどうかははっきりせず、著者の創作によるもの、ともいわれているそうですが。

どうも時代劇としてかなり人気な作品のようですが、調べるまでそんなことは知らず。

手にとったのも、かなり前に紹介した司馬遼太郎氏の「日本史探訪」の中で青洲の名が出てきていて、それでちょっと気になっていたときに本を目にしたからなんですよ。

それにしても、いやあ、女の私が言うのもなんだけど、「女は怖い!」と言いたくなってしまうような作品です。

一見、青洲の母親のほうが怖く、大人気ないように見えますが、時代が時代ですからね。
でも嫁を自分の溺愛する我が子、しかも医者として非常に優れた我が子の後継ぎを産むための人間、としてしか見ていないようなところ、やっぱりこわいです。

でも当時は結婚して3年して子なきの嫁は嫁いだ先にいづらく、実際離縁される、ということがよくあったそうですからね。
それほど家柄を継ぐことが大事だったわけで。

でもこの母親はそれを言い訳にしているだけなきもしないでもないですけどね。

ただ自分も結婚してる身として、母親が息子にかける愛情がどういうものかを嫁の立場でわかっているし、それは普通だと思うんですよ。たまにうっとおしいと思うこともあるけれど。
幸いうちのママはいい人で、私のこともよく受け入れてくれて、実の娘のようにかわいがってもらってますが。

そして青洲の妻の加恵もまあよく堪えたなあ、と思う。
結婚したものの、当の夫は医療修行で長崎にいて、彼女はまさに「家に嫁いだ」わけなんですが、夫の青洲がいないとき、母親は非常に優しかったのに、夫が帰ってきたとたん、加恵をよそ者扱いし、ここから二人の女の戦いが始まるんですが、やはりすごいのはお互い体を張って人体実験に身を投じる二人のその想いなんですね。

青洲の役に立つことで母より、嫁より、彼から必要とされている、愛されていると思いたいがための二人の意地の張り合い。・・・こわいです。
こんな間に入った男性は大変だろうなあ。

でもやっぱり夫に頼らなければならず、自分の知識や能力というもので世に出たりすることができない当時の女性の抑制された生き方がこの作品の中に潜んでいて、やはり同じ女として非常に興味深く読みました。
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