Toronto News Letter

カナダからその生活の様子、趣味の音楽や映画についてを発信。 2011年に念願の家を購入してからはガーデニングに没頭しています!

April 2007

「ベルナのしっぽ」 : Book

「ベルナのしっぽ」郡司ななえ著を読みました。
きっとみんなは「えー、またかよ」って思うと思うんですが・・・
またまた犬関係の本です、すみません・・・

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今、画像を探していたら、これ映画化されたみたいですね。

角川文庫の表紙にかわいい黒ラブと思われる盲導犬のイラスト。
これに惹かれて即買い。
どうも犬ものには弱い私。

著者の郡司ななえさんは27歳で失明、犬嫌いを克服して盲導犬との生活に踏み込みます。
というのは彼女の願いが「お母さんになりたい」というものだったから。
彼女の旦那さんも目が不自由なので、子育てをするにはどうしても盲導犬のサポートが必要だろう、と思ったからなのです。

そんな犬恐怖症の彼女の手を口に突っ込んでもかまない盲導犬ベルナがよく訓練されているということ、そしてベルナの優しさと賢さがななえさんの心をほぐし、彼女とその家族の絆が結ばれていきます。

ベルナの写真も一枚も載っていないのに、その様子がありありと浮かんでくるような文章です。

でも私にとってこの本の中で印象的だったのは実はベルナではなく、ななえさんと夫の幸治さんの長男の幹太くんでした。

目の不自由な両親ということで周りからいろいろと言われたりしながらも、まっすぐ素敵な男の子に育っていく彼が最後にはしっかりベルナのお兄ちゃんになってベルナとななえさんの目になるまでを感心しきりで読んでいました。

そしてななえさんの盲導犬をもっとみんなに知ってもらいたい、という気持ち、
どんな障害があろうと、乗り越えていく強くて前向きの姿勢。

全体的にベルナと郡司家のどたばたで愉快な生活といった感じで書かれているので(後半は別ですが)さらっと読めますが、その中にいろいろと深い思いが込められている本です。

彼女は他にもいろいろ本を出しているようですね。読んだことある人はいるかな??

The Illusionist : Movie

最近、ずーっと映画の話ばかりですまないと思いつつ、今日も映画の話です。

「The Illusionist」という映画を見ました。
http://www.theillusionist.com/

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この間は「Prestige」というヒュー・ジャックマンのマジシャンの作品を紹介しましたが、同時期に公開されたもうひとつのマジシャン映画がこちら。

エドワード・ノートン主演、ポール・ジオマッティ(日本ではジアマッティって書かれてるけど、どうもこっちの発音だと「オ」にきこえるんだよね)が警部(?)役、そしてジェシカ・ビールが紅一点でエドワードのロマンスのお相手。

ストーリーはどんでん返しがあるので詳しくは触れませんが、身分の差のために結ばれなかった二人が再会するも、美しく成長した彼女はプリンスと婚約する身。そんな上級社会と政治に翻弄される彼女。結ばれない恋と別れ、真実の究明のためにマジシャンである彼がそのスキルを使うわけです。

結果としては個人的にはこっちのほうが「Prestige」より気に入りました。
たぶん映画としてストーリーとかプロットとかでみると「Prestige」のほうがうまくできている気がするんだけど、
これはちょっと入り組んでいるし、全体的に暗いのよね。
が、「The Illusionist」は、これもまあ暗いといえば暗いんだけど、見終わった後にはそんなに暗さが残らないんですよ。あと、それほど考えずに見れる、という点でも見やすい作品ですね。

ストーリーとしてはこれはラブストーリーといっていいと思うんだけど、その中にサスペンスもあって、ひねりもきかせてるし、キャストのやり過ぎない演技もあって重たくならずにいい意味でさらっとまとまっている作品だと思いました。

ま、「Prestige」と比べると、ということですが。
これを単品で見ると、やっぱり時代設定とその見た目のせいもありますが、やや暗めです。
だって「人目を忍ぶ恋」の物語ですもの。

あ、あとマジシャンの作品という意味でもこれ「Prestige」とはまた違ったマジシャンですね。
「The Illusionist」といってるようにいわゆるうちらが思い浮かべるマジシャンより超能力者的なことを見せていますね。

でもマジシャンというスキルを活かして自分の身を守るというのはどちらにも共通してます。

それにしてもいや、エドワード・ノートンはやっぱりいい役者ですね。
彼はなにやってもうまいね。
そしてなんかたくらんでそうな、裏がありそうな、腹黒そうな役にぴったりはまるのはどうしてだろ。
今回はそういう意味ではじめみていて「あれ、今回はどっちかというといい人な役かな?」と少し意外だったんだけど、いやいややっぱりやってくれました。

セリフはたいして多くないんだけど、もう存在感だけで十分に演技できてるその感じ、すごいです。

そしてジェシカ・ビール。
今まで彼女の出てる作品ってほとんど観たことなかったけど、彼女きれいですねー。
きりっとしたクールビューティですね。
まだ若い(24歳くらいかな?)けど見た目のせいもあってずいぶんと落ち着いて見えますね。
こういうクールビューティーって彼女の世代ではあまり見かけない気がするから、それだけでもユニークではありますね。
これから見た目だけでなく(またはゴシップだけでなく)、演技でもっと注目されるといいですねー。

ポール・ジオマッティは、この作品のナレーター的な役。
今回は昇進のためにプリンスにへつらう警部という役ですが、この彼のキャラクターがまたおもしろかったです。
昇進のためにどこまでも汚くなる、というのではない、どこかいいひとで憎めない感じなのはやはり彼らしいキャラクター選びだなあと思いました。

プリンス役のRufus Sewellという人も横暴でわがままなプリンスをうまく演じていましたね。

予想していたよりずっとできもいいし、よかったです。きっと日本でも気に入られるんじゃないかな。
これ、日本ではいつ公開するのかな??

Who Killed The Electric Car?

「Who Killed The Electric Car?」というドキュメンタリーをみました。
http://www.whokilledtheelectriccar.com/

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日本語の作品紹介はこちら→http://www.yorozubp.com/0611/061128.htm

今、地球温暖化が問題となり、北米でもようやく人々が意識し始めたところですが、
なんといっても空気汚染で一番初めに考えられるのが車の排気ガスですよね。

これはアメリカでも一番の車社会であるカリフォルニア州にスポットを当てたもの。
1990年、カリフォルニア州は州内の自動車メーカーに排気ガスゼロの車の製作を義務つけ、
これに対し、各自動車メーカーが電気自動車を作ったわけです。

が、この電気自動車が今は姿を消している。
というのも排気ガスゼロの車の製作を義務つけた州法が廃止され、自動車メーカーはリコールと称して電気自動車の回収をしてしまったから。

で、電気自動車のドライバーだった人々や、その製作にかかわった人々などがこの電気自動車の復活のために活動していたわけです。その活動の記録といってもいいと思います。

物語の最後には一応政府とか、石油会社、などのリストの中で誰が電気自動車を抹殺したか、ということを言ってはいるけども、それが複数なので、ちょっとはっきりしないところではあります。

でもねえ、これ、すごい興味深かったです。
私はドライバーではないけれど、デイブと出かけるときは大体車でだし、仕事でも車関係のことを扱っているし、温暖化にも大いなる関心を持っているので・・・

この作品では主にGMにターゲットを当てているんですが、まあ現状としてはどの自動車会社もあまり電気自動車の販売に乗り気ではなかったわけですね(カリフォルニアでは)。
主な理由としては「需要が低すぎる」、つまり多くの人が買わないから、金儲けにならないということですね。
生産するにもお金がかかるというのもあるんでしょうが・・・

でももう今は環境汚染を無視できるような状況ではないし、そのうち直面しなければならない問題なわけですよね。自動車会社の経済状況というのは私にはちょっとわからないけど、まあGMは多分厳しいでしょうね・・・でも日本の自動車会社なんかはかなり儲けていると思われるから、もっと積極的にそのへん投資してほしいところですよね。

まあトヨタなんかはプリウスとかハイブリッドカーを販売しているし、「自動車を電池だけで走らせるには、電池の必要数が多すぎてコスト・重量的に問題があるため、補助動力で航続距離を確保する」というプラグインハイブリッドというのも開発されているそうですから、将来は明るいように見えますが、でもこれだっていつ販売になって、どれだけ普及するかもわからないわけですからね・・・

それになによりもお金持ちしか買えないって言うんじゃ困るよね。
その辺やはり問題ですけどね。

でも排気ガスのでない自動車なんて素敵だと思いません??
車好き、あのエンジンの音がたまらない!とかまあそういう人は顔をしかめるのかもしれないけれど・・・

日本では多分こっちよりずっと人々にもいけいれられるとは思うけど、こっちはやはりいまだにパワーのある車が人気だしね・・・

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見ていて電気自動車を擁護する人々の情熱も感じたし、回収された電気自動車がスクラップされた光景なんかは、ショッキングでした。
私みたいな電気自動車について何も知らない人間でもわかるように説明されているし、すごくいい作品だと思いました。
日本ではこれ公開されるかはわからないけど北米にいる皆さんはすでにDVDにもなっているので、興味のある方はぜひ!

Wild Hogs : Movie

久しぶりに映画館に足を運んで「Wild Hogs」という映画を見てきましたー。
http://wildhogs.movies.go.com/

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私の好きな俳優(といっても若くてかっこいい兄ちゃんではなく、おやじだけどね)ウィリアム・H・メイシー氏の新作コメディ。

共演はジョン・トラボルタ、ティム・アレン、マーティン・ローレンス。
この4人はいわゆるバイク仲間。毎週末街をバイクでうろついて、行きつけのバーで飲むのがお決まりの様子。

4人それぞれいろんな事情を抱えつつ、つかの間の自由を求めて、または本物のバイカーにあこがれて(?)ロードトリップへと繰り出します。

これは実にオールドスクールなコメディですね。
セリフで笑わすより、アクションで笑わすようなコメディです。

で、この作品の一番のコメディアンがメイシー氏なんです!
もうトレードマークになりつつある、彼の情けないキャラ。
今回も天然ボケで女性と接するのが苦手なコンピュータープログラマーという役柄。
バイクも一番乗りこなせてないのが彼。

これはちょっとびっくりしました。
だってティム・アレンとかマーティン・ローレンスあたりのほうがコメディアンといえる立場にいるから、彼らが笑いを取るキャラなのかと思ったら、おいしいとこはほとんどメイシー氏がもってっちゃってるもの。

ロードトリップの途中で立ち止まった本物(?)のバイカーたちが経営しているバーで一悶着起こし、
大変なことになるんですが、この問題に決着をつける場面がちょっとあっけなかったかな。

ちなみにこの悪役バイカーにはレイ・リオッタ。
あと近くの町のダイナーを経営し、メイシー氏のラブ・インタレストとなるのがマリサ・トメイ。
彼女いつまでも変わらないですねー。若くてかわいい。

突飛な面白さがあるわけではないけれど、ところどころクスッと笑えるのがちりばめられています。

コメディというとどうも若者向けだし、作る側も若者コメディアンが注目されるけれど、おやじ4人(マーティンはまだ若いけども)を集めてのこういうコメディって言うのもなかなかめずらしいのではないかな?

ライトで何も考えずに見れるし、今日の自分の気分にぴったりの映画でした。

今他にも「Reign Over Me」というアダム・サンドラーとドン・チードル共演の映画も見たいなあと迷ったんだけど、
これもそのうち見に行きたいと思ってます。
アダムがコメディアンではなくドラマ役者として演じている様子。これ、楽しみ。

あと他にはオバカ映画っぽいウィル・フェレルがフィギュア・スケーターに扮するコメディ「Blades of Glory」も面白そうだなあ・・・

みんなは最近これみたい、とかいう映画、ありますか?
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